緑と水の山・南アルプス 鳳凰三山。
つづきです。
遭難未遂もあったけど、とりあえず気持ちも落ち着いたし、まずは鳳凰小屋へ行こう・・という事で先へ進みます。
そう、落ち着いたと思っていたんですけどね・・・未遂から復帰して30分と経ってない、↑の2つ目の渡渉ポイント。なんでもないところだったんですが、やっぱりイマイチ集中しきれてなかったんだろうなあ。渡渉の際、どうやら濡れて表面がヌルっとした岩に足を置いてしまったらしく、見事に沢の真ん中付近で尻もちをついてしまいましたｗ
周りに誰もいなくてよかった、ﾊｽﾞｶｼｲ・・・
（ちなみに、履いていたNBのFRESHFOAM HIERROv6ですが、これのソール（メガグリップ）が効かない！という事ではなく、本当足の置き場が悪かったせいです。多分あそこは沢靴以外なら何でも滑りますｗ）
結構したたかにお尻を打ったんですが幸い無事、足も特に痛めてない（・・と思ってた）ので大丈夫大丈夫、、と沢を渡り切ったところで、再度全身チェックをしてみると手のひらに血が！ええええ？と慌てて沢の水で手を洗ってみると、どこも怪我してない・・・。んん？と思ったら、なんと右手の腕外側と、左肘の2か所を怪我していました。滑って転んだ際に出来たみたいで。
うーん、とりあえず痛みは大丈夫、そして全身滝汗状態なので絆創膏やテーピングしても多分意味ないなあ。という事でサッと水で流してそのまま放置で進むことに。
歩いているうちに止まるでしょ・・。
しかしこれでアクシデント2つ目。気持ちの面では結構厳しいですが、もう次何かあったら本当に下山しよう。でも下山するにしてもドンドコは下りたくないから、とりあえず鳳凰小屋までは行くだなあ・・・。
7時45分、鳳凰の滝分岐。もちろん滝はパス。
歩いている分には相変わらずすごく気持ちがいいです。
なるべく景色を見ながら気持ちを落ち着けつつ、それでも足元は要注意で・・・。
ちなみにこの辺りに来るとシダ系の植物や苔も増えてきて、すごく好きな山域の雰囲気がプンプン。
なんて油断していると出てくる崩落個所とかね。ザレてるので山側通行で虎ロープに手を添えて気を付けて渡りますよ。
トレイルのあちこちではこんな感じで水が結構流れてます。
ドンドコ沢については、水の心配はなさそうですね。補給の際は念のため浄水器は通したいところですけど。
↑今買おうか迷ってる浄水器。手持ちのセイシェルがいい加減古いしね・・。
これまためちゃくちゃデカイ岩。
悪天候時なら岩の下でビバーク出来そう。
更に黙々と進むと、8時20分、やっと白糸の滝に出ました。
ちょっと遠め。ここも写真だけ収めて先に進みます。
また歩きにくいトラバース。そんなに高さはないけど、足を踏み外せば間違いなく大けが、下手したら重傷、って感じのトレイルが続々と出てきます。
人気のコースと言う言葉に惑わされちゃ痛い目を見ますよ、自分みたいに(;´Д｀)
それでもこんな感じの苔の箱庭のような風景もあったりと、全体的に雰囲気はとっても良いですね。
奥秩父とか、北八ヶ岳とか、あの辺でよく見る景色が所々に出てくる感じです。
なーんて言っているとまたもや急登・・・。
五色の滝の手前辺りなんですけど、ここの登りもキツかったな・・先が見えないモンね。
急登を登りきると8時42分、五色の滝への分岐に到着！ここから中央奥に下に降りていくルートがあって、5分くらいで滝の目の前まで行けます。
五色の滝ドーン！！
この滝は見事でした！遠目からですが結構迫力あります。
もう少し先へ行けば、滝つぼの目の前まで行けるらしいですね。
今回はまあ色々あったので行きませんでしたが・・・ｗ
それでもこの絶景は素晴らしい。
五色の滝を後にして、少し先へ進むと木段が出てきます。
登りきると、日差しの差し込む苔エリア。
いや〜〜いいねえ。最高。
この辺りまで来ると、もう大きなアップダウンは小屋まではありません。
やっと安心して歩けるｗ
ほんのりと甘い木の香りが漂う、奥秩父っぽく、北八ヶ岳っぽい、でも南アルプス。
緑と水の山だよなあ。
9時12分、苔エリアを抜けるとパっと前方が開ける場所に出ます。
すると、景色の奥に目指す地蔵岳のオベリスクが！
今のところ天気は良さそう。ああ、早く行きたい・・！
広場から10分も進むと、やっと到着、鳳凰小屋！
時間は9時24分、青木鉱泉からは休憩込みで約3時間20分でした。
一応想定していた自分のCT通り。
ここでちょっと長めに休憩。行動食やエナジージェル系を摂取しておきます。
鳳凰小屋のテント場。すごくフラットで、寝心地良さそう。ここにギッシリテントが張ってある写真ばかり見ていたせいか、ちょっと寂しい感じ。この日はまだ天気は持ちそうだけど、翌日は雨予報（台風）だしテント泊は多分来ないだろうなあ・・・。
手洗い用水と奥にはトイレ。テント場の右手側にあります。トイレはチップ制（1回200円）。
さて、あまりのんびりしていても体が固まってしまうので、軽くストレッチと水補給を済ませて、9時45分、鳳凰小屋を出発。
小屋を出てすぐ小さな沢を渡ると、もういきなりザレザレの登りが始まります。
滑る！歩きにくい・・・！
暫くは樹林帯を進みますが、15分も歩くと樹林帯を抜けて、白い砂浜のような斜面に変わります。
おおおおおここが噂の蟻地獄か・・・！
確かにね、めちゃくちゃ歩きにくいｗｗ
常に
「ズルゥ・・・ズルゥ・・・」
って足がずり落ちながら登ってる感じ。
斜度もまあまああるし、でも進まないし！あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”！
せっかく晴れてて景色良くて天国みたいなのに、肉体的には地獄ですｗｗ
途中、山頂方面から降りてくるハイカーさんにも励まされつつ、10時23分、何とか賽の河原に到着！
一応、ここで登頂って事でいいのかな？山頂標識はここのちょっと下にあるしｗ。
オベリスクの手前までは行きましたが、あとは怖くて登りませんでしたｗ
オベリスクの裏手に回ってみたら、甲斐駒ヶ岳さんがドーン！
更に東側には八ヶ岳もドーン！うーん、絶景やん・・！
周りの景色を見ていたら、見る見るうちにガスって来ちゃいました。
が、ここまで来るのに太ももがピキっと来ていたので、ちょっと座って小休止。
ここでマグオンを摂取したんですが、結果的にこれが良かったみたいで、以降脚が攣りそうな感じは皆無でした。
いや〜それにしても白いな・・
雨降ってないだけ上出来か。
つづく。
つづきです。
遭難未遂もあったけど、とりあえず気持ちも落ち着いたし、まずは鳳凰小屋へ行こう・・という事で先へ進みます。
そう、落ち着いたと思っていたんですけどね・・・未遂から復帰して30分と経ってない、↑の2つ目の渡渉ポイント。なんでもないところだったんですが、やっぱりイマイチ集中しきれてなかったんだろうなあ。渡渉の際、どうやら濡れて表面がヌルっとした岩に足を置いてしまったらしく、見事に沢の真ん中付近で尻もちをついてしまいましたｗ
周りに誰もいなくてよかった、ﾊｽﾞｶｼｲ・・・
（ちなみに、履いていたNBのFRESHFOAM HIERROv6ですが、これのソール（メガグリップ）が効かない！という事ではなく、本当足の置き場が悪かったせいです。多分あそこは沢靴以外なら何でも滑りますｗ）
結構したたかにお尻を打ったんですが幸い無事、足も特に痛めてない（・・と思ってた）ので大丈夫大丈夫、、と沢を渡り切ったところで、再度全身チェックをしてみると手のひらに血が！ええええ？と慌てて沢の水で手を洗ってみると、どこも怪我してない・・・。んん？と思ったら、なんと右手の腕外側と、左肘の2か所を怪我していました。滑って転んだ際に出来たみたいで。
うーん、とりあえず痛みは大丈夫、そして全身滝汗状態なので絆創膏やテーピングしても多分意味ないなあ。という事でサッと水で流してそのまま放置で進むことに。
歩いているうちに止まるでしょ・・。
しかしこれでアクシデント2つ目。気持ちの面では結構厳しいですが、もう次何かあったら本当に下山しよう。でも下山するにしてもドンドコは下りたくないから、とりあえず鳳凰小屋までは行くだなあ・・・。
7時45分、鳳凰の滝分岐。もちろん滝はパス。
歩いている分には相変わらずすごく気持ちがいいです。
なるべく景色を見ながら気持ちを落ち着けつつ、それでも足元は要注意で・・・。
ちなみにこの辺りに来るとシダ系の植物や苔も増えてきて、すごく好きな山域の雰囲気がプンプン。
なんて油断していると出てくる崩落個所とかね。ザレてるので山側通行で虎ロープに手を添えて気を付けて渡りますよ。
トレイルのあちこちではこんな感じで水が結構流れてます。
ドンドコ沢については、水の心配はなさそうですね。補給の際は念のため浄水器は通したいところですけど。
↑今買おうか迷ってる浄水器。手持ちのセイシェルがいい加減古いしね・・。
これまためちゃくちゃデカイ岩。
悪天候時なら岩の下でビバーク出来そう。
更に黙々と進むと、8時20分、やっと白糸の滝に出ました。
ちょっと遠め。ここも写真だけ収めて先に進みます。
また歩きにくいトラバース。そんなに高さはないけど、足を踏み外せば間違いなく大けが、下手したら重傷、って感じのトレイルが続々と出てきます。
人気のコースと言う言葉に惑わされちゃ痛い目を見ますよ、自分みたいに(;´Д｀)
それでもこんな感じの苔の箱庭のような風景もあったりと、全体的に雰囲気はとっても良いですね。
奥秩父とか、北八ヶ岳とか、あの辺でよく見る景色が所々に出てくる感じです。
なーんて言っているとまたもや急登・・・。
五色の滝の手前辺りなんですけど、ここの登りもキツかったな・・先が見えないモンね。
急登を登りきると8時42分、五色の滝への分岐に到着！ここから中央奥に下に降りていくルートがあって、5分くらいで滝の目の前まで行けます。
五色の滝ドーン！！
この滝は見事でした！遠目からですが結構迫力あります。
もう少し先へ行けば、滝つぼの目の前まで行けるらしいですね。
今回はまあ色々あったので行きませんでしたが・・・ｗ
それでもこの絶景は素晴らしい。
五色の滝を後にして、少し先へ進むと木段が出てきます。
登りきると、日差しの差し込む苔エリア。
いや〜〜いいねえ。最高。
この辺りまで来ると、もう大きなアップダウンは小屋まではありません。
やっと安心して歩けるｗ
ほんのりと甘い木の香りが漂う、奥秩父っぽく、北八ヶ岳っぽい、でも南アルプス。
緑と水の山だよなあ。
9時12分、苔エリアを抜けるとパっと前方が開ける場所に出ます。
すると、景色の奥に目指す地蔵岳のオベリスクが！
今のところ天気は良さそう。ああ、早く行きたい・・！
広場から10分も進むと、やっと到着、鳳凰小屋！
時間は9時24分、青木鉱泉からは休憩込みで約3時間20分でした。
一応想定していた自分のCT通り。
ここでちょっと長めに休憩。行動食やエナジージェル系を摂取しておきます。
鳳凰小屋のテント場。すごくフラットで、寝心地良さそう。ここにギッシリテントが張ってある写真ばかり見ていたせいか、ちょっと寂しい感じ。この日はまだ天気は持ちそうだけど、翌日は雨予報（台風）だしテント泊は多分来ないだろうなあ・・・。
手洗い用水と奥にはトイレ。テント場の右手側にあります。トイレはチップ制（1回200円）。
さて、あまりのんびりしていても体が固まってしまうので、軽くストレッチと水補給を済ませて、9時45分、鳳凰小屋を出発。
小屋を出てすぐ小さな沢を渡ると、もういきなりザレザレの登りが始まります。
滑る！歩きにくい・・・！
暫くは樹林帯を進みますが、15分も歩くと樹林帯を抜けて、白い砂浜のような斜面に変わります。
おおおおおここが噂の蟻地獄か・・・！
確かにね、めちゃくちゃ歩きにくいｗｗ
常に
「ズルゥ・・・ズルゥ・・・」
って足がずり落ちながら登ってる感じ。
斜度もまあまああるし、でも進まないし！あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”あ”！
せっかく晴れてて景色良くて天国みたいなのに、肉体的には地獄ですｗｗ
途中、山頂方面から降りてくるハイカーさんにも励まされつつ、10時23分、何とか賽の河原に到着！
一応、ここで登頂って事でいいのかな？山頂標識はここのちょっと下にあるしｗ。
オベリスクの手前までは行きましたが、あとは怖くて登りませんでしたｗ
オベリスクの裏手に回ってみたら、甲斐駒ヶ岳さんがドーン！
更に東側には八ヶ岳もドーン！うーん、絶景やん・・！
周りの景色を見ていたら、見る見るうちにガスって来ちゃいました。
が、ここまで来るのに太ももがピキっと来ていたので、ちょっと座って小休止。
ここでマグオンを摂取したんですが、結果的にこれが良かったみたいで、以降脚が攣りそうな感じは皆無でした。
いや〜それにしても白いな・・
雨降ってないだけ上出来か。
つづく。
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