忘年会ハイク2日目、いよいよ過酷な下山の始まり・・・
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※今回、下山時のルートで「七ツ石尾根」を利用しており、その記述が今回の記事以降出てきます。
が、この「七ツ石尾根」は完全なるバリエーションルートで、一般登山者が利用することは全くお勧めしません。安易に足を踏み入れることの無いよう、ご自身の経験値・スキルを考慮いただければと思います。

七ツ石小屋での休憩を終えて出発したのは8時33分。
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小屋からすぐの水場まで少しだけ登り返します。
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奥多摩小屋の水場よりも安定して水が出ていました。
小屋からも近く、整備もちゃんとされているので冬季でも安心して使える水場の一つです。
この水場を左に渡ります。
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ブナ坂から七ツ石山を巻くルートの上段を通る登山道を進みます。
ここ、多分歩くのは初めて。なんせほとんど巻き道自体使わないので・・・。
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でもトレイルの雰囲気は結構良いですね。やや細いけどフラットで歩きやすいです。
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南斜面で日当たりも良く、気持ちの良いトレイルがしばし続きます。
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8時46分、七ツ石尾根に合流するポイントに到着。
上の写真の林界標識7/1のところを、南側に降りていきます。
ちなみに七ツ石山山頂から七ツ石尾根に入ると、↑の標識の裏から降りてきます。
左手奥は一般ルートの巻き道へ合流するルートです。
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林界標識7/1から南側を見たところ。はじめこそは広めの尾根ですが、すぐ先からは斜度もキツくなり、トレースもほぼなくなります。
ポイントは左に寄り過ぎると尾根筋を外してしまうので、右から回り込むように降りること。
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↑の写真にある大きな岩の、向かって左手(尾根の上から見ると右手)を回り込んで降りてきます。
しかしまあ踏まれてもいないし落ち葉も多くふかふかで足が沈み込み、かなり歩きにくいです。
これぞバリエーション。
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ずり落ちないように注意しながら下っていくと、やがて目印の林界標識6/3の裏側が見えてきます。
ここで一般ルートの巻き道と一端合流します。
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8時50分、巻き道と合流。
上の写真から、なんとなく七ツ石尾根の序盤の斜度が分かりますかね?
結構斜度があって、かつザレていて歩きにくい・・・まあ、はっきり言ってオススメはしないですw
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林界標識6/3から南側を見たところ。写真では分かりにくいのですが、中央の先にモノレールの終点が見えています。
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モノレール片倉線の終点駅。プラットフォームのようなものも設置されています。
さあ、ここからが七ツ石尾根の本番です。
8時55分、いざ出発!
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七ツ石尾根は、基本的にこのモノレールの軌道と並行して進むことになります。
(一部軌道から離れるポイントはありますが)
モノレール軌道に沿って歩けばいいと言えばその通りなのですが、しっかりと歩けるポイントを見極めていかないとめちゃくちゃ歩きにくかったり、ヤブに引っかかって戻る、なんて事にもなりかねません。ルートファインディングのスキルが終始要求され、トレースもあって無いようなものなので軌道を挟んで右と左を行ったり来たりしながら進みます。
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こんな感じで、モノレール合流後の前半部分は、ヤブとの格闘。
初めこそは「バリエーションって感じで楽しいぜ!」などと呑気な事言ってましたけどね・・・。
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ここは、軌道の右側のトレースが切れてしまい、左側もそのままでは進めないので、藪を漕ぎつつトラバースで降りているところ。まあ、普通じゃまず歩くようなところじゃないところを歩いてます。
ゆえにバリエーション。これぞバリエーション。
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こんな感じで、モノレールの軌道が痩せ尾根を通っている箇所もあり、ただでさえ高い緊張感がさらに跳ね上がります。ある意味変な方向にアドレナリンが出ちゃう感じかも。
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9時18分、片倉見晴駅に到着。ここで小休止。
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見晴駅、というだけあってここは展望が開けていてなかなかに気分が良い場所です。
前方中央の尾根はおそらく赤指尾根、写真では見えてませんがその手前には鴨沢からの登り尾根が見えてます。この登り尾根の堂所手前辺りに小屋があるのですが、それがここからだとよく見えていました。
そう言えば登り尾根も歩いたことないや。鴨沢からはもう飽きるほど登っているけど、歩いてないルートありましたね。
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9時26分、休憩を終えて再び歩き出します。
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見晴駅からも細かいアップダウンと痩せ尾根、ヤブをクリアしながら進むと、最初のモノレールの軌道の離合ポイント。
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さらに進むと「片倉ゴヘイザスオネ」の標識。
そう言えば、今回七ツ石尾根を歩くにあたって調べた際に出てきたサイトで、赤指山山頂が分からなかった・・・と書いてあるサイトがあったのですが、
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山頂標識はしたに落ちてました。多分これを見落とされたんでしょう。
ここがどうやら赤指山(ゴヘイザスノ頭)らしいです。ゴヘイザス、ってこうやって書くんですねえ。
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そして・・・「奥多摩登山詳細図」で最初に「急勾配」の記載が出てくる下りがここ。
ここに来るまでもかなりの急斜面がありましたが、ここはさらにエグイです。
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確度にしたら40度はあるんじゃなかろうか・・スキーで言ったら間違いなく上級者のコブコースですねこりゃ。
ここの辺りから、ほぼモノレールの軌道を掴みながらでないと下れないほどの斜度になってきます。
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やっと終わった・・・と思ったら再び急斜面。こんな感じの斜面が何度も何度も繰り返し出てきます。
あまりに何度も同じような急斜面が出てくるので、まんもとも途中から七ツ石尾根に文句を言いながら降りてきましたw
「こんな確度人が歩く確度じゃねえよ!」
「ここを登山道として書いてるのはおっかしいって!」
「なんでこんなルート選んじゃったかな・・・」
「脚いてぇぇぇぇぇ!!」

腐葉土のように柔らかい地面は踏ん張りが効かず、落ち葉で滑る&岩がゴロゴロ、木ノ根もあちこち張り出していたり・・・と、まったくもって歩いていて楽しいルートではなくなってきました。
もう如何に転ばないように、怪我しないように下るか、それだけをひたすら考えながら進みます。
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やがて最初のジグザグの作業道を抜けると、↑のような切り立った崖を通過。
ここはかなり危険個所で、詳細図上でも○注のマークがあります。
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途中、西側が開けたポイントにて。
谷を挟んで対面にある、丹波天平方面の尾根が見えています。
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ここだけは気持ちの良い場所でした。
・・数歩前に出ると崖の下に真っ逆さまですけどね。
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この辺りからはモノレール沿いにジグザグに作業道が続いています。整備された道を歩くと本当にホッとする・・・。

ちなみに、写真を撮り忘れてしまったのですが、このあと再びモノレールと作業道がぶつかるポイントが出てきます。
詳細図上では下山方向に見て2つ目の「モノレール出合」の箇所なのですが、ここが詳細図上にも記載のない要注意ポイントです。
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↑の地図で説明すると、赤丸の部分、地図通りであればモノレールに沿って再び下っていくのですが、手書き矢印の方向に作業道が伸びているのです。下山時だとここに来るまでジグザグの作業道を降りて来られるので、勢いそのまま作業道を進みたくなってしまうのですが、これおそらく間違いです。
正解は「下山時、2つ目のモノレール出合のポイントに来たら、モノレール沿いに下る」です。
恐らくこの作業道に入り込むと山腹とトラバースして片倉駅終点には行きつきません。

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そしてこれがモノレール出合から再び軌道に沿って下っているところ。
岩のゴロゴロ感は相変わらず、尾根が広くなっているように見えますが、まともに歩けるところは少ないです。
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そしてさらにこの日1番の急斜面&難所。
もはや崖です、崖下りですw
落石に注意しながら、モノレール軌道にしがみつき後ろ向きで降ります。前向きに降りようとしたらかなりの確率で転倒することになりそう。
まんもは膝の痛みも出てきてしまい、かなりしんどそう。正直このルートを選択して連れてきたのは失敗だったか。。とかなり反省。
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10時43分、や、やっとの思いで片倉駅の終点(起点)が見えてきました!
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10時44分、やっとついた・・・・!!
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木の階段を下りて、後山林道に合流!
良かった、生きてここまで降りて来れた・・・!本当、もう生きた心地のしない下山でした。
今まででダントツ1位の辛さだったかな・・・。
降りてる途中もグチっていたけど、まんもとも
「こんなの歩くところじゃねーよ!」
「地図に載せちゃダメだってww」
「間違いなく、もう2度とここは歩かん!!!」
と、ひたすらキツイ七ツ石尾根に悪態着きながらの下山でした。
こうやった文句でもいいながらじゃないとやってられないくらい、本当しんどかったです・・・。
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あとは林道をちょっとだけ歩いて・・
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下山完了!
いや、本当、マジでお疲れ様だよ。
そして連れてきてすまんかったww

こうして、1年の〆括りの忘年会ハイクはなんとか無事に終了。
本来であれば1年の労をねぎらう意味でも、そんなガチンコのハイクじゃないハズ・・・だったのですが、片倉橋を基点としたラウンドハイクにしようと、ヨモギ尾根からぐるっと回って七ツ石尾根を下りればいいじゃん?っと安易に選んだのが間違いでしたw
初日の忘れ物にエアマットのパンク、そして2日目は苦行のような下山。。。
まあ、ある意味では思い出深いハイクになったんじゃないかなw

そして、冒頭にも記載しましたが、七ツ石尾根、本当おすすめはしません。
モノレール沿いに歩けば確かに迷う事自体はないでしょうけど、それ以上に「安全に歩くためのスキル」と「ルートファインディング」のスキルが求められる、普通にキツいバリエーションルートです。
レポートの少なさもそのキツさの表れなんでしょうね。。

ただ、初日のニジュウタキ〜ヨモギ尾根は本当良かった。
来年の忘年会もおそらく奥多摩になると思うけど、その時はもう奥多摩小屋はテント張れないだろうし、それならヨモギ尾根を登って雲取山を経由、三条の湯泊とかでもいいかなあ〜。

その奥多摩小屋、いよいよあと3か月少々で閉鎖となってしまいます。
今回も思いましたが、やっぱりロケーションは一級品です。この小屋が無くなってしまうのは本当に本当に寂しい。
それだけに、このような状況になってもなお、なんら情報発信も何もしない、あの暗い小屋番がなんとも言えず残念でなりません。願わくば近い将来小屋が再開されること、そしてその暁にはもっと情報発信とハイカーにやさしい小屋として、生まれ変わってほしと思わずにいられません。

◆登山データ
<12/8>
片倉橋駐車スペース発(6:52)→塩沢橋(7:34)→奥後山(9:38)→奥多摩小屋水場(10:42)→奥多摩小屋(10:53)→泊

<12/9>
奥多摩小屋発(7:29)→ブナ坂I(7:50)→七ツ石山山頂(8:01)→七ツ石小屋(8:17)→休憩→七ツ石小屋発(8:33)→林界標識7/1(8:46)→林界標識6/3(8:50)→モノレール片倉線終点(8:55)→片倉見晴駅(9:18)→休憩→見晴駅発(9:26)→赤指山(ゴヘイザスノ頭)(9:38)→展望ポイント(10:18)→片倉線起点(10:44)→片倉橋駐車スペース(10:50)