波乱の忘年会ハイク、2日目です。
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※今回、下山時のルートで「七ツ石尾根」を利用しており、その記述が今回の記事以降出てきます。
が、この「七ツ石尾根」は完全なるバリエーションルートで、一般登山者が利用することは全くお勧めしません。安易に足を踏み入れることの無いよう、ご自身の経験値・スキルを考慮いただければと思います。


土曜の夜、シュラフに潜り込み就寝したのは22時過ぎ。
初めは特に問題なく、ダウンパンツを忘れたことの不安感はあったものの、いつもより多くカイロを使用したお蔭もあってか特段寒さを感じる事もなく、ああ、よかった、無印のダウンもかなり温かいし一安心・・。
そう思っていた矢先でした。
シュラフに入って10分ほど。何やら違和感が。どうもマットからの冷たい冷気が上がってきているような気がします。ああ、そうか、寒くてマットないの空気の容積が減って、マットが沈んできたせいだな?と冷静に分析、多少面倒ではありますがシュラフから抜け出して狭いシェルターの中でゴソゴソとマットに空気を再注入。パンパンになったところで急いでシュラフに入り再び就寝。

んん・・・?
さらに10分も経たないうちに、またもマットの張りが弱くなっている感覚。
まあ、空気が抜けきる事はないだろうからもうこのまま寝るか。。と放置。早いところ寝てしまおうと決め込みます。
が。
さらに20分ほどたつと、自分は山ではサイドスリーパーなのですが、右肩とお尻の辺りに明らかに地面と思われる感触が。
ええええ???マジか?
これ、まさか空気抜けてる・・・???
信じれない、という感想で再度シュラフから出て、空気を注入。
もう一度そのまま寝っ転がってみますが、やはり見る見るうちに空気が抜けてる・・・!
エアマットでは最も恐れていた、山でのパンク。もうこれは認めざるを得ません。
しかし、まだ対処方法はあります。そう、パンク修理。もう一度空気をパンパンにして、マットからの空気漏れの箇所を頬っぺたの感触と空気の音を頼りに探してみるも・・・
マイナスまで冷え込んだシェルター内では肌の感度が鈍く、空気の漏れを感じ取る事が出来ません。
さらに、音に至っては、シェルターの外の風の音と自分のガサガサ、という動きの音もあって全く分からず。パンク修理はどう考えても無理です。
こうなるともはやなすすべ無し。何かマットの代用になるものは・・・と、ザックの背面に装着されているパッドがあるので、それを引いてみます。が、Trailbum Bummerのパッドはサイズがやや小さめで、体を覆うには面積が小さすぎます(それでも無いよりは全然マシでしたけど)。
どうやら、この日は体の3分の2以上は 、ほぼ地面の上という状態(厳密にはハードタイベック→シェルターのボトム→solエマージェンシーブランケット→潰れたマット)で寝なければならないようです。
そうなるともうスイッチが切り替わったというか、覚悟が決まったというか。
むしろこの状況で何とか一晩乗り切ってやろうという、変なトライアルみたいな感覚になってきました。幸い地面側以外は温かいので、多少寒さは伝わってくるものの寝られないことはない感じ。
結局、このまま、時々寒くて目が覚めると、サイドスリープの向きを変えたりしながらも短い睡眠を繰り返し、朝を迎える事となりました。

そして起床時間。アラームは4時50分にセットしていたのですが、その2分前に目が覚めてそのまま起床。
起きてまず見てみたのは・・・

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潰れて見る影もなくなってしまったNEMO TENSOR20sINSULATED
これまで6~7回くらいの山での使用だと思うんだけど、こんな抜け方は無かったのに・・・せめて夏ならもう少し楽だったかな。
それでも全く寝られないという事はなく、なんだかんだで短い眠りを何度か繰り返し寝られたのは不幸中の幸いだったかと。
しかし、エアマットの懸念点は把握して自分も過去にblog上で指摘したこともあったけど、本当に空気漏れをおこしたのは初めての経験でした。いやあ・・・これは色々と再考の余地ありか。

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向かいのツェルトで寝ているまんもにも声をかけると、眠たい声で応答が。
俺「おい・・・俺、さらにマットがパンクしたぞ・・・」
まんも「おおーそうなのか、大変だな」
俺「・・・」
あれこれ忘れ物の多い俺が今更マットがパンクしたと訴えても、まんもからは淡泊な反応しか返ってこないのであった。

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取りあえず寒いのでシェルター内でお湯を沸かしつつ、シュラフと使い物にならなくなったマットを収納。朝ごはんはカップラーメンの中身を取り出して持参したもの。寒い朝なので暖かい汁物と一緒に食べられる方が良いので。

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朝食後、ふらりと外に出てヘリポート(五十人平)の方へ。そう言えば朝方は3時くらいから山頂へ向かう人のヘッドライトの明りが見えたけど、この天気じゃご来光はどうだったんだろう。

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テントに戻り、朝のお決まりの用事を済ませ撤収作業。
今回はペグもすんなり抜けてくれたので助かった。ちなみにガイラインは岩で固定。
撤収作業中にトイレから戻ってきたRoadmanさんと軽く談笑。昨晩はすき焼き風の鍋だったそうで、これからテントに戻って残りのうどんと豚肉で朝ごはんとのこと。
朝から豪勢だなあ、とまんもと話していると、「いやあ、やる事が若いよ!」と感心していた様子。
確かに、後で知ったけどインスタに上がった写真ではめっちゃぶっとい麺のうどんを食べていた。
あれが2人前あると思うとかなりのボリューム感。これがまた美味しそうだから困ってしまう(?)。

このあと、一晩お世話になった幕営地を後にして下山開始。
途中、朝ごはんと格闘中のRoadmanさん、そして起床されていたタンクロさんに挨拶して奥多摩小屋を後にしました。
そうそう、お二人はこのあと下山して、夜の三鷹のHiker's Depot主催のハイカーズパーティに参加されるとのこと。事前情報のチェック漏れで参加出来なかったパーティ。久しく参加していないけど、ぼちぼちまた顔を出しに行きたいな。

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この日はどうもすっきりとしない天気。とは言え五十人平のヘリポートからは富士山も南アルプスも良く見えてます。
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途中、ブナ坂に向かうトレイルに、台風の爪痕と思われる大きな倒木。前日にこっちから上がってきていなかったので結構びっくりしました。
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早朝のトレイル。
やはり奥多摩小屋と言えば、このトレイルは欠かせません。今回は下山のみの利用で天気も今一つだけど、ここの開放感は何度歩いても気持ちが良いです。
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前方の七ツ石山の山頂にちょうど朝日がかかって、「ダイヤモンド七ツ石」状態に。
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7時50分、ブナ坂に到着。
今回の下山ルートは「七ツ石尾根」。巻き道からでも、山頂からでも行けるバリエーションルートです。
まんもと相談し、「1つくらいピーク踏んどこうか」という事で、七ツ石山の山頂へ向かうことに。
まあ、正直巻き道使うつもりはほとんど無かったんだけどね・・・w
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という訳で、朝イチ七ツ石への急登へGO!
しんどいっちゃしんどいんですけど、あんまり嫌いじゃない登りです。
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8時1分、七ツ石山山頂着。
本来ならここから南側へルートを取り・・
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ここですね。この枯れ木の左側から「七ツ石尾根」のスタートです。ちょっとのぞき込むと確かに歩けそうな尾根が見えてきます。が、今回は一旦七ツ石小屋へ降りてから巻き道を少し戻ってこのルートに入ることにしました。
1つは完全なバリエーションルートなので、一端小屋によってルートの確認などしておきたかった事。

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もう一つはこれです。
新しくなった七ツ石神社の社を見たかったんです!
予想以上にキレイに立派になっていました。
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これだけ作るの、本当大変だったでしょうね。
それを考えると、小屋一つリニューアルなんてとんでもない労力がかかる訳で・・・
お賽銭と、無事下山・無事帰宅をお祈りし、鐘を鳴らしておきました。
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8時17分、七ツ石小屋に到着。ここで休憩とルート確認などしておきます。
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七ツ石小屋からの富士山。
この後待ち受ける「七ツ石尾根」が、予想以上に難関であることを、この時点ではまだ気づいていませんでした。。。

つづく。