日本第2位の頂へ。
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南アルプスラウンドハイク、いよいよフィナーレ!

たっぷりと休憩を取り、10時14分、いよいよ北岳へ向けて出発です。
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北岳山荘からは稜線を歩くルートと、テント場から進むルートの2本があります。
せっかくなので、稜線側のルートで行ってみる事に。ちなみに北岳山荘の標高は約2,900m。
北岳の標高が3,193mなので、約300m弱のハイクアップになります。

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稜線側のルートからは、真正面に北岳の姿を見ながら歩くことになります。
何故か今まで来ようと思わなかった北岳。いずれは・・と思いつつ後回しになっていたけど、ようやくそのピークへアタックする日が来たわけです。しかもこれだけの快晴!
何となく北岳ってガスとか雨の印象があるんだけど、この天気は本当にラッキーとしか言いようがありません。

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遠目からは緩やかに見えたルートも、徐々に荒々しい岩稜のトラバースへと変わっていきます。
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この辺り、結構油断ならなくて、写真左側はかなりの角度で切れ落ちてます。
ルートは明瞭ですが少々歩きにくいところもあり、慎重に進みます。
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こんな階段のところや、鎖場も。
ここまで、両俣小屋を朝5時に出発してすでに5時間以上。かなり体力も消耗しているところにこの階段と鎖場はかなりキツかった・・。
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途中、東側の山腹側に出ると、先ほど通過した間ノ岳の姿が見えてきました。
山肌は徐々に色側変わりつつあり、秋の訪れを感じます。
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10時48分、吊尾根分岐に到着。
ここでザックをデポしちゃおうか・・と思ったのですが、せっかくなので持って行くことに。
しかしここからの九十九折がまた地味にキツい!なかなかペースを上げられずも、一歩一歩じんわりと登っていきます。
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徐々に標高を上げつつ、鎖場もクリアしつつ、段々と目線の上にあった稜線に追いついてきました。
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おお!
どうやら一番高いところが見えてきました。あと少し・・!
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11時6分。
ぐるりと南アルプスをラウンドする今回のハイクで最も高く、そして富士山に次ぎ日本第2位の高峰・北岳の山頂に到着!!
いや・・長かった!
前日、北沢峠から仙丈ケ岳に上がり、その道中に北岳の姿を見たときはそんなに遠くないと思っていたけど全然そんなこと無かった・・。それでも、ラウンドしてここまで来れたのは、ブランクのある身からすれば達成感がハンパ無いです。
いやーやったね!
そして、これが北岳山頂からの360度のパノラマ!

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雲海にぽっかりと浮かぶ富士山。
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鳳凰三山。そう言えば地蔵岳だけ行ってないんだよな・・・。
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甲斐駒ヶ岳。もう2回登っているけど、また黒戸尾根は歩きに行きたいなあ。
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そしてスタートの山となった仙丈ケ岳。
あの山頂から、仙塩尾根を歩いてはるばる来たかと思うと、やっぱり感慨深いものがありますね。
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そして、これから降りていく大樺沢〜広河原方面。
この景色の中で一際目を奪われたのが・・・
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右側に見える「池山吊尾根」。
その美しい稜線にしばし見とれてしまいました。ここ、破線だけどルートはしっかりあるみたいなんですよね。ただCTがめちゃくちゃ長いので、北岳まで含めると2泊はどうしても必要になりそう。
でも歩いてみたいな・・・。きっとあの稜線は天国だろう。
下の方はきつそうだけど。
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山頂からの景色をたっぷり満喫し、あとは無事下山するのみ。
吊尾根分岐まで戻り、八本歯のコルを経由して大樺沢ルートで降ります。本当は白根御池方面から降りたかったんだけど、時間の都合で断念。次に北岳だけを登るなら、白根御池側から登りたいですね。
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不安定な木枠の道を進み、八本歯のコル上部に到着。
ここが噂の・・・と思い、慎重に降りるのですが、なかなかにキツい下りでした。
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大きな、似たような岩が多く下手にスピード出してるとルートを外してしまいそうです。
しかも落石させてしまう危険もあるので、ここは安全第一で下りました。
下から見上げてみても、いやあ、なかなかに厄介な場所ですねえ。悪天候時、特にガスっている時は要注意かも。
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急な階段を下りて、11時44分、八本歯のコルに到着。
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ここから眺める間ノ岳〜農鳥の姿がとてもきれいだった。
間ノ岳はこうしてみると山体がめちゃくちゃデカいんですねえ。農鳥に負けてない迫力です。
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反対側を見るとかの有名な「北岳バットレス」の一端が見えました。
ここ、登っている人いるのかな・・しばし目を凝らしてみましたが、結局クライマーは見つからず。
先を急ぐことにします。
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ここからがきつかった、多分今回のルートの中でも一番ツライ区間でした。
木製の階段は下る分にはマシなんでしょうけど、それでも一度だけ足を滑らせて脛を痛打しましたw
今でも痣になってたり。。
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さらにいやらしかったのが、階段が終わってからのザレた沢沿いのルートでした。
こっちは階段とは反対に登りの方がマシな気がします。
兎に角滑りやすくて、ズルズルといった回数は数知れず・・。疲労で足の踏ん張りも効かないところに、このザレ場はなかなかの修業でしたよ。。。
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ふうっ、と見上げると、もう北岳バットレスの方は雲に隠れてきていました。
この日、2日目は午後から天気が崩れる予報だったので、出来るだけ早めに下山を終えたいところです。
とは言え怪我しては本末転倒なので、やはり慎重かつ迅速に進みます。
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二俣の分岐ではトイレだけ済ませて、さらに下ると、12時53分、1つ目の橋が出てきました。
この橋、前回撤退した時は台風の影響で流されていて、大樺沢ルートは使用出来なかったんですよね。
早めに復旧してくれていたようで、整備してくれた方には本当感謝です。
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さらに下っていると、どんよりとした雲がどんどん降りてきます。
ヤバイな・・と思っていたら、やっぱりポツリ、ポツリと降り始めました。
なんとか本降りになる前に降りたい!
前を歩いている学生2人を抜き去り、さらにスピードアップ!
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上は左岸側の崩壊地。ここ以外にもさらに下流にももっと大きな崩壊地がありました。

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13時13分、2つ目の橋を通過!
なんとか雨は止んでくれた様子。
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さらにここからは、沢沿いを歩いていくわけですが、いやあ、本当水が多い!↑の写真は沢の写真ですが・・
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こっちはこれ、れっきとした「登山道」です。
水があちこちから流れ出していて、登山道が川のようになっていました。最初は水を避けて歩いていたけど、途中からもうどうでもよくなってわざと水の中をバシャバシャと走ってましたw
予断ですが、AGRAVIC SPEEDのコンチネンタルソールは、本当に濡れに強い!濡れた岩でも全然滑りませんでしたよ。
苔とかは流石に危なかったですけど。

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更に下り、13時24分、白根御池方面との分岐を通過。
ここまでくれば、もう広河原山荘はあと少し。
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13時34分、広河原山荘を通過!

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吊り橋を渡れば、2日間のハイクもいよいよ終了です。
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13時38分、2週間ぶりの広河原に到着!

仙丈ケ岳から始まり、仙塩尾根を歩き、両俣から再び1000登り返して三峰岳(分岐だけど)〜間ノ岳〜そして北岳を回るラウンドハイクは、天気にも恵まれ、そして大きなトラブルもなく無事にミッションコンプリート。
数年前から温めていたルートを歩けて何よりも大満足のハイクでした。
特に仙塩尾根は本当に素晴らしかった・・。いつかまた歩きたい、そしてまずは今回歩けなかった三峰岳から先、塩見岳までの仙塩南部を歩き、尾根を繋げてみたいですね。
来年は広河原から上がって熊ノ平で泊まるプランを考えてみようかな・・。

そしてもう一つ、2日間のハイクを支えてくれた新しい靴「AGRAVIC SPEED」、Trailbum「Bummer」、Patagoniaのフーディニジャケットなど、今回のハイクで大活躍だったウェアやギアについても、時間が取れれば改めてレビューをしてみたいと思います。


こうして2018年の、ちょっと遅めのアルプスハイクは終了。
いつも夏山!といってだいたい9月になってしまうけど、この時期は比較的人も少な目で静かに歩けるのが良いところ。一方で夏山らしい爽快感は、今回はやや薄かった(そりゃそうだけどね)のが少々残念と言えば残念。
とは言え、南アルプスの魅力再発見的なハイクで、非常に充実した2日間でした。
去年は北、今年は南、順番からしたら来年は北・・・かな?
また、しばらくはあれこれプランを練りながら、妄想の日々を過ごすことになりそうです。

◆登山データ
<1日目(9/23)>
北沢峠発(7:21)→4合目通過(8:05)→大滝頭(8:19)→小仙丈ケ岳(9:08)→仙丈小屋分岐(9:41)→仙丈小屋(9:46)→休憩→仙丈小屋発(10:28)→仙丈ケ岳(10:48)→大仙丈ケ岳(11:10)→苳ノ平(12:25)→伊那荒倉岳(12:47)→高望池(12:53)→独標(13:17)→休憩→独標発(13:31)→横川岳(13:56)→野呂川越(14:08)→両俣小屋(14:28)→泊

<2日目(9/24>
両俣小屋発(4:57)→野呂川越(5:36)→休憩→野呂川越発(5:46)→三峰岳分岐(8:04)→間ノ岳(8:49)→休憩→間ノ岳発(8:59)→中白根山(9:25)→北岳山荘(9:41)→休憩→北岳山荘発(10:14)→吊尾根分岐(10:48)→北岳山頂(11:04)→北岳山頂発(11:10)→吊尾根分岐(11:24)→八本歯のコル(11:44)→大樺二俣→大樺沢第二橋(12:53)→大樺沢第一橋(13:13)→白根御池方面分岐(13:24)→広河原山荘(13:34)→広河原(13:38)