3,000m級の稜線をぐるりと回る。
南アルプスラウンドハイク 2日目。スタートです。
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2日目。
夜間はさほど冷え込みもなく、イベント客の喧騒も、テント場の外れまでは聞こえてこなくて静かな夜でした。
ただ1つ、この日の夜は満月、月明かりが煌々とテントを照らしていて、目を閉じていても明るさが感じられるくらいでした。
お蔭でうつらうつらと浅い眠りを繰り返し、気づいたら起床時間の午前3時。のそのそとシュラフから這い出て起き上がります。
ちなみに、この日の就寝時はこんな感じ。

<シュラフ>
ナンガ 250DX

<マット>
NEMO TENSOR20S INSULATED

<ウェア>
TetonBros VAPOR S/S
Patagonia キャプリーン4フーディ
(途中から)Rab Microlight AlpineJacket
MP ダウンパンツ
スマートウール TraningBeanie

途中起きたときにちょっと寒いかな?と思ってRabのダウンを着込んだけど、それで十分って感じでした。これならシュラフはISUKAのAIR150Xでも行けたかも。。。

起きたらまずお湯を沸かしてコーヒーを一杯。
それを飲みながらさらにお湯を沸かして朝ごはんの準備。
今回の朝ごはんはULTRA LUNCHのビバークレーション「海苔茶漬け味」+昨晩の海老のビスクの残り。
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このビバークレーションがこの日最初の失敗だった。
昨年の奥多摩小屋でもこんな事を書いたのだけど、この時はたまたま好みの味に当たらなかっただけ、と思っていました。が、今回、「ビバークレーションの中では一番美味しい」と聞いたことのある「海苔茶漬け味」を食べてみたわけですが・・・。
もう正直に言います。激マズです。
あまり食にうるさくない自分ですが、これはダメだった。もう一旦マズいと思うと喉を通らない。かと言って食べない訳にも行かない。
仕方なくビスクで1口ずつ流し込みながらなんとか完食。大丈夫、味はともかくカロリーは摂取出来たはずだから。そう自分に言い聞かせるしかありません。
これならモンベルのフリーズドライの方が何倍も美味しかった。食事が制限される山の中でなんでこれを食べなければならないのか、なぜこれを持って来てしまったのか・・・我ながら後悔。
この後、しばらく胃がずっとムカムカしてかなりのダメージを朝イチから受けてしまいました。

↑これ、あくまで自分の「個人的」意見ですが、もう二度と買いません。多少嵩張ったとしても尾西やサタケやモンベルの方を選びます。なんだか、SNSの情報に踊らされて購入してしまった感があるのは否めないけど、皆さんこれどうやって食べてるんだろう?ただこれを美味しく食べるためにまたアレコレとトッピングを持って行くのはなんだか本末転倒な気もするし・・・。
ある意味、商品名通り「ビバーク用のレーション」と割り切ればいいんでしょうけど、1つの食事として捉えてしまうとかなり評価は分かれると思われ。

ボロクソ書いちゃったけど、1消費者の1意見です。みんながみんな絶賛なんて事はないでしょうし。


と、やや脱線してしまいましたが、ご飯食べつつテント内のモノを片づけて、パッキングしたりトイレいったりと準備をしていたら、なんだかんだで4時半過ぎ。
暗い中ぼんやりと明りの灯った小屋に向かい、出発の声掛けをしようとすると・・
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とことこと小屋の左手から歩いてきた1匹のネコ。あとで調べたらどうやら小屋で飼われている「ミーコ」ちゃんらしいですね。そう言えば丹沢の塔ノ岳にもネコが居たけど、こちらは標高2,000m越え。
と言ってもかなり快適なエリアですけどね。自分が小屋に入って挨拶して、出ようと再び小屋の引き戸を開けたときにサっと入っていきました。
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時刻は午前5時。
2日目が正念場、いざ出発!
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小屋からのルートは、明るい時は問題ないのですが、こう真っ暗だと目印もほとんどなく、ヘッドランプの明りを頼りにキョロキョロしながらのルーファイで進みます。
そして今回、前にインスタのフォロワーさんが上げていた熊鈴の付け方を試してみました。これ、めっちゃいい!音も前方に向けてしっかり鳴るし、自分の耳からも遠い位置で鳴るのでさほど耳障りにならない。何より確実に音が出るという安心感。
真っ暗闇の中でソロハイクというのは、心細いこともありますんで、人工的な音が聞こえるだけでもちょっと落ち着く感じがします。
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5時30分過ぎ、かなりトレイルも明るくなってきました。
それにしても両俣から野呂川越への登りは、下り同様しんどかった・・!
分かりにくいルートに、木の根、岩、ザレ、崖・・・。
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5時46分、なんとか野呂川越に到着。
いや、なんとか到着、っていうほどのルートでは、本来は無いハズなんですけどね。
朝一発目の登りで強制的に目覚めさせられた気分です。
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野呂川越で小休止した後は、三峰岳に向けて、昨日の仙塩尾根の続きを歩き始めます。
初日同様、奥秩父っぽい雰囲気のトレイルが暫くは続きます。
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途中、木々が切れたところから甲斐駒が姿を見せてくれました。
まるで雪を被っているかのような姿。こう何度も見てると、また登りたくなってきちゃうなあ。
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朝の雰囲気と相まって、とても標高2,400m付近のトレイルを歩いているような感じではない、清々しい森の空気を満喫しながらのハイクは、本当に最高でした。
誰もいない仙塩尾根を独占、言う事無しです。
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雪深く、水の多いエリアだからこそのシダ系植物の森。
まるでナ〇〇カの世界に紛れ込んだかのようです。
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7時9分、歩き始めて2時間過ぎたあたりでやっと2日目初の太陽がお目見え。
黄色く色づいた葉がキラキラと輝いています。
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その向こうには目指す北岳の姿も徐々に見えてきました。
うーん、谷一つ越えていけばすぐなんですけどねぇ。近いようで、遠い山頂・・。
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標高2,600mを越えたあたりから尾根を左右に交互にトラバースするような進み方に変わっていきます。
お次は反対側の塩見岳。こっちも行ってみたい。というか南部はアプローチ厳し過ぎるんだよなあ。。。
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初日に続いてこの日も良く見えている中央アルプス。
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その向こうにうっすらと乗鞍岳の姿。残念ながら北アは霞んで見えませんでした。
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7時33分、三峰岳に至る細尾根に乗りました。
ここからはハイマツの岩稜帯をハイクアップしていきます。
と、ここでこの日最初のパーティに遭遇。北岳山荘に泊まった2人組で、この日は両俣から野呂川出合に降りるとのことでした。前日の北岳山荘は混雑もさほどでなかったようで、布団も1人一枚だったそうです。これだけ天気が良いのに、珍しい。やはりまだ紅葉が本格化してないからですかね?
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振り返ると遠くには初日のピーク・仙丈ケ岳の姿。いやあ・・・遠くなったなあ・・・。
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ハイマツの岩稜帯は、短いけど気の抜けないエリアでした。ほぼ垂直に登るところ、左側が切れたトラバースなど、割かし3点確保必須なところがあちらこちらに。
と言ってもこのくらいだったらまだ楽しめるレベル。ずっと続くと嫌気がさしそうだけど。
そんなエリアを抜けると、あとはなだらかなトラバースが三峰岳まで続いていきます。
(ところどころ、右側にザレて崩れている箇所があるので、滑落注意点もあり)
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三峰手前。もう遠くなってしまった南アルプスの女王を眺めながら。
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歩いてきた仙塩尾根が一望できます。こう見るとなんとも感慨深いものがありますね。。

ここでも2組目のパーティと遭遇。
なんでも初日両俣から上がり熊ノ平で泊まって、塩見とあと1か所(聞き洩らした・・)を回って、この日再び両俣に降りるそうで・・。めちゃタフ。仙塩ピストンとか、すげぇタフですよ・・。
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右手前方には、そのお二人が歩いてきた熊ノ平小屋がポツンと見えています。
ああ、こんな感じの距離感なんだ・・。
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右下に熊ノ平小屋、左上が塩見岳。
今度このエリアに来るなら、熊ノ平を拠点にして塩見かな〜。
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トラバースを慎重にすすみ・・
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8時04分、三峰岳(みぶだけ・分岐点)に到着!

・・実は途中までかなり良いペースで来れたので、これは三峰岳まで2時間でいけるかも!と、途中まで思っていました。が、そんなに甘くなかったw
まず、前述したビバークレーションのお蔭でムカムカがこの時点でも取れず、悪化するようならどこかでリバースしてしまうかも、とさえ思っていました。高山病・・・とはちょっと症状が違うし、お蔭で小休止を繰り返し、ペースも途中からガタ落ちで結局3時間かかってしまう・・。
せめてあと30分巻いておきたかったかなぁ。この時間ロスが後々に響くことに。
さらに体力回復の時間が欲しかったので、三峰岳の山頂もパスw(すぐなんだけど、この時点では本当気持ち悪さでしんどかった)。

ともあれ、ここで小休止して、次は日本第三位の高峰・間ノ岳を目指します!

つづく。