空から森のトレイルへ。
DSC_1494_R
南アルプスラウンドハイク 1日目続きです。

大仙丈ケ岳から緩やかに標高をさげつつ、2600m付近まで降りてきました。
DSC_1484_R
この辺りまではまだハイマツ帯ですが、少しずつハイマツの背も高くなってきている感じ。
DSCN8807_R
前方には相変わらずの北岳〜間ノ岳の稜線。
DSCN8808_R
 そして仙塩尾根の遥か向こうには、その終点ともいえる塩見岳の姿もしっかりと捉える事が出来ます。いつかあっちまで歩いてみたいもんです。アクセスが悩ましいところですが。
DSCN8811_R
南アルプスは北アルプスと比べて森林限界が高く、場所によっては2700mくらいまで樹林帯が続く場合もあります。が、さすがにこの辺りまで来ると針葉樹も増えてきて、徐々に植生が変わってきました。
朽ちた倒木や浅い樹林帯を見ていると、どことなく日本ばなれした雰囲気を感じます。

DSCN8812_R
12時25分、おそらく!苳ノ平を通過。
ここを過ぎると樹林帯に入るので、この展望のトレイルからもしばしお別れ。

DSCN8813_R
一気に植生が樹林帯に変わりました。
ちなみに、台風の影響か、倒木は結構あったのですが所々カットされているので歩けないほどではありませんでした。ルートも分かりにくいところには必ずピンクテープが着けられているので、怪しい、と思ったところではまわりを落ち着いて見渡せばちゃんと復帰できます。

DSC_1489_R
植生が変わり、何となく奥秩父や丹沢・奥多摩などの木々の多い山のようなトレイルが続きます。
この辺りになると、結構疲労も溜まってきて、いい感じで意識が集中してくるのを感じるんですが、そんなとき何を考えながら歩いていたかというと、
「TJARの選手はこの辺を真夜中に夜通しで歩いた選手もいるんだよなあ・・」
という事でした。
自分は単独とは言え、こんな明るい、しかも天候にも恵まれた状態で歩けているわけですが、TJAR選手は場合によっては悪天候、しかも真夜中、寝不足と疲労で朦朧とするような中を進むわけですから・・・いや本当、過酷ですよねえ。。。
DSCN8814_R
DSCN8818_R
そして、この辺りを歩いているともう一つ感じるのが、「やっぱり南アルプスは森と水の山だ」という事。
美しい樹林、苔むしたトレイルなどは大好物。体はめっちゃくちゃ疲れているんですが、気分は不思議と高揚してきます。

DSCN8819_R
そんな中、12時47分に伊那荒倉岳に到着。特に展望もない樹林帯の山頂。
比較的フラットスペースが多いので、ビバーク適地でもあります。

DSCN8820_R
そして、伊那荒倉岳の直ぐ南側には高望池(12時53分)。

DSCN8821_R
池の水は涸れている事が多いとの情報でしたが、この時は豊富に水を湛えていました。
周辺には数張程度テントを張れるスペースがありますが、ここも幕営地ではないので原則禁止。

DSCN8822_R
そう言えば、この辺から↑のような杉の実?がアチコチに落ちておいて、一瞬熊の糞かとか、なんか大きな虫か?と少々びびりましたw
DSC_1490_R
DSCN8825_R
高望池を過ぎるとさらに森は濃くなり、シダ系の植物も増えてきました。
本当に森が美しい。地面もふかふかで、腐葉土の上を歩いている感じです。森が豊かなところは、土も豊かである、という事なんでしょう。

DSCN8826_R
ちなみに伊那荒倉岳をすぎると細かいアップダウンが増えてきます。
疲労の溜まった体にさらにムチ打つような感じ、仙塩尾根のツラさってところですかね・・。結構しんどい!

DSCN8827_R
そんなアップダウンを幾つか登り終えると、急に開けたところに出ました。
DSCN8832_R
13時18分、独標に到着。ここ、めちゃくちゃ開放感があって気持ちいい場所でした!
小休止しながら、周辺の動画も撮影。

遠く仙丈ケ岳からずーっとこの尾根を歩いてきたと思うと、また感動もひとしお。
仙塩尾根を歩くなら、晴れて景色の良い時が良いと思ってはいましたが、正直期待以上の風景を見る事が出来て本当にラッキーだったと改めて思います。

DSCN8834_R
13時31分、ちょっと長めに休憩して再び両俣小屋目指して出発。ここから先は、あと1つ、横川岳を登り切れば、あとは野呂川越を経由して両俣小屋へ下るだけ。そんなにきつくないはず・・との考えは甘かった、とあとで思い知らされるわけですが。

DSCN8836_R
DSC_1494_R
更に美しさを増す森のトレイル。
ですが、地味なここまでの地味なアップダウンでかなり体力を削られていて、割とグロッキー気味w
やはり運動不足に加え、ぶっつけ本番のようなハイクだったので、その影響が出てきたかな・・・。もはや早く小屋について、ビールを飲むことしか考えられませんw
DSCN8837_R
13時56分、ヒーヒーいいながら横川岳に到着。
DSCN8838_R
山頂標識かと思ったら、違った。
「ゴミは両俣小屋まで!!」
普通、「ゴミは持ち帰りましょう!」とか、「残していいのは足跡と思い出だけです!」とか、そんな事が書いてあるのに・・・。これは逆に、ハイカーの良心に訴えかけるものがありますね。
DSCN8840_R
横川岳から下りは一気に飛ばして、14時8分野呂川越に到着。
DSCN8842_R
正直、ここまでくれば両俣小屋まで1km40分なんて、ちょっと走れば20分くらいで着いちゃうでしょ!と思ってました。下り主体だし。
ですが、実はこの野呂川越から両俣小屋までの間が、この日一番キツかったかもw
もちろんここまで10km以上歩いてきた疲労もあってのことですが、兎に角下りが急斜面で木の根や岩場、泥濘もあったり片側切れ落ちてたりとまあ〜しんどかった!全然小屋に着くまで気が抜けないところでした。
DSCN8843_R
それでもかなりガンバって、14時24分、やっと野呂川沿いに到着。ここまで来てようやく落ち着いて歩けるわけです。いや・・つらかった・・・。
DSCN8845_R
DSCN8864_R
14時28分、やっとの思いで両俣小屋に到着!
早速テントの受付を済ませてテント場へ向かいます。ちなみにテントは1泊500円。最近アルプス周辺だと1000円前後のところが多いので、この奥多摩プライスはとてもありがたい。
DSCN8865_R
DSCN8847_R
ちなみに、テント場に向かうとFREELIGHTのシェルター「M TRAIL」シリーズがずらり。
なんだ??と思って近くにいた人に聞いてみたら、何やらイベントをやるらしい、良かったら参加してくださいね、と言われました。
なんのイベントか聞く気力もないくらい疲れていたので結局このハイク中は不明だったのですが、後で調べたら
このイベントだったらしいですね。
参加費8000円・・・!いや、不用意に参加するって言わなくてよかったw

DSCN8862_R
テントは一番奥にポツンと。
これからまだテント増えるだろうと思ってわざと外れに張ったのですが、結局自分の後はテントは3張程度しか増えず、静かなテント場となりました。
DSCN8849_R
テントを張ったら、小屋前のベンチでビール!
めちゃくちゃ美味かった・・・。のですが、この後グングン気温が下がって、ビールって感じでも無くなってしまったので結局この1本だけでした。
DSCN8850_R
ビールを飲んだあとはしばし周辺を散策。
DSCN8852_R
野呂川。
とてもきれいな清流ですね。ヤマトイワナが生息しているとか。
自分は釣りにはあまり興味は無いですが、渓流釣りやる人には人気の小屋というのもうなずけます。
DSCN8860_R
DSC_1496_R
川沿いに腰を下ろして、ウイスキー飲みながらのんびり。
今回は安いウイスキーだけど、景色が良ければそれなりに美味しく飲めるもんです。
時間は16時前で、気温も大分下がってきました。上はPatagoniaのキャプ4フーディ、下はダウンパンツでちょうどいいくらい。

このあと1時間くらいテントでうとうとしていたら、あっという間に回りは真っ暗。
DSCN8866_R
今回テント内の照明として、昨年のギアループマーケットで購入したULGさんのUSBライトを実戦投入。1年越しでやっとの登場となったわけですが、これめちゃくちゃ良いです。
テント内で使う分には十分だし、ディミングが出来るので必要な光量を選ぶこともできます。
最大光量なら、2〜3人のハイクで外での夜間照明としてもある程度は使えそう。
モバイルバッテリーで使えるし消費電力も微量なので非常用にもOK。これからは積極使用することになりそうです。
DSC_1498_R
この日のご飯はモンベルで買ったガパオリゾッタにミックスビーンズを入れて。
スープはエビのビスク。このスープがめちゃウマかった。
DSC_1499_R
モンベルのガパオリゾッタは個人的にはかなり良かった。
3分で出来上がるという点、180mlのお湯で作れる点、モンベルの直営店ハーベステラス監修という安心感もあってとても気に入りました。
尾西やサタケのアルファ米シリーズに飽きていた人にもオススメ。他にもいくつかシリーズがあるので色々試してみようかと思える味でした。

DSCN8879_R
こうして長い初日がようやく終わり、19時過ぎには就寝。
(実は寝る前に幾つか星空撮影をやっていたのだが、カメラの設定ミスで全部おじゃん・・・)
2日目は3時起きの予定。2日目もの方がハードなので、しっかりと休んで備えよう。

南アルプスラウンドハイク1日目終了。
2日目へ続く。。。