霞む稜線。

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勝手にITJ2日目後半です。


船原峠を通過しわずかに山道を歩くと再び車道へと出てきます。

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ここからがいよいよ2日目の難関、延々と続く車道歩きです。
写真を見てのとおりカンカン照りではないものの、湿度と蒸し暑さ、そして熱のこもったアスファルトから上がってくる熱気でどんどん体力を奪われていきます。この車道歩きが何ともつらかった・・・。
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途中、所々でこうして山道に入っていきます。体力を消耗しているので、
「もしかしたらこのまま車道歩きの方が楽なのでは・・」
などという思考も出てきていたのですが結果として山道に戻って正解です。地図上では車道はわずかに遠回りしている程度に見えるのですが、実際はかなり迂回していて、恐らく車道を選択していたら時間も体力もどんどん無くなっていきます。この日はさほど多くありませんでしたが、車やバイクも結構飛ばすので、入れるところは素直に山道に入った方が安心です。
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で、再び車道歩き。
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じわじわと体力を奪っていくアスファルトからの熱気にグロッキー気味。
この2日間、こうした辛い場面が割と多かったのですが、その度に出てくるのが、初日に出会った女性トレイルランナー。まんもと話をしていて、
「この真夏の蒸し暑い時期に低山をトレラン、ソロだし、しかもピストンだぜ?」
「絶対あれは遊びじゃないよ、ガチだよ!」
「だな、あれはガチ子だ!」
・・・という事で勝手ながら「ガチ子」と呼ばせていただいていましたw
(もし、万が一このblogをご本人が見つけられて不快でしたらお知らせください。直ぐに修正しますので。)
このロードを歩いている時も、
「俺らが酒飲んでダベっている時にガチ子はたった一人でここを走っていたのか・・・」
時間的にはもう真っ暗闇でしょう。街灯なんてもちろんある訳もなく、頼りになるのはヘッドランプの明りだけ。そこを独りでもくもくと走っていく・・・。
いや、本当にすごい。すごいよガチ子。もしどこかでまた会ったら一杯おごらせてくれ。

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ガチ子の凄さばかりを噛み締めつつ、8時50分、途中にある太平洋展望台で休憩。
勿論、この天気。太平洋なんて見える訳はありません。
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ふらふらと東屋の脇にザックを降ろしてへたりこみます。
写真を撮ってみたものの↑みたいに斜めw
でも取り直しする元気もなくて「もういっか」。
で、兎に角体を休めます。
そう言えばこの時点でここに4名のハイカーが到着し、登山準備をしているところでした。
どうやら達磨山方面に縦走するみたい。

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休憩を切り上げて再び歩き出します。次のピークは「伽藍山」。
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ここで、またも前日に続いて熊笹に悩まされます。
特に朝露のおりた熊笹はちょっと触れてももうびしょしょ。さらにこの辺りからポツポツと雨まで降り始めまして・・。まださほど強くはないものの、テンションが上がらず疲労感がズン、と重くなる感じ。
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熊笹を抜けると車道脇に突然出てくる「伽藍山」の山頂標識。
ええ、ここ山頂なの?ただの車道の脇じゃん・・・w
ここでいよいよ雨が強くなって、まんもはレインウェアとパッキングを防水ライナーに入れ直し。
自分は傘だけさして歩きます。
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そんな雨もちょっと歩いたらすぐに止みました。
なんとか大丈夫かなーと思って歩いていると、ちょうどこの写真を撮った直後くらいに、自分のすぐ左側の熊笹の茂みから
「ガサガサガサガサ・・・・!!!」
と明らかに獣の類が動いている音が。
伊豆ではあまり熊の情報は聞かないけど、イノシシは居るんだよなあ、イノシシだったらイヤだなあ・・と思っていたら、何のことは無い、ただのシカでした。
ただ、はるか後方にいたはずのまんもは反対車線まで飛び出しているビビりっぷりw
いや、それ、普通に車が来たら危ないから・・(汗

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車道から再度熊笹のトレイルへ。
達磨山までもあとわずか、びしょびしょになるのをガマンしながらも古稀山を通過。
この古稀山の山頂から下っている途中で、後ろにいたまんもが
「あ、反対から誰か登ってくる。」
と、ハイカーを発見。こんな天気の中登ってくるなんてモノ好きだなあ・・・と思っていたら。
なんと・・・!
アウトドア仲間であるjojoさん登場!!
実は、初日にまんもがInstagramで伊豆ハイクの写真をアップしたところ、静岡在住のjojoさんが達磨山に遊びいこうか?と声をかけてくれたのです。途中電波が入らずなかなか連絡が付かなかったのですが、2日目の早朝に何とか連絡がついて、達磨山に10時くらいに、と伝えていたところわざわざこちらまで来てくれたみたいで・・。
お会いするのはもう3〜4年ぶり、山を一緒に歩くのは2012年の沼津アルプス以来、なんと5年ぶりです。いやあ〜本当お久しぶり!!

・・と、本当は感動の再会のシーンを写真に収めておくところだったのですが、熊笹でびしょびしょになっていてカメラが出せなかったことと、自分がすでに疲労困憊でグロッキーだったため写真は無しですwすみませんww

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ここからはjojoさんガイドで達磨山へ。と言ってももうあとはこの稜線を上がっていくだけですけどね。
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9時58分、ヘロヘロになりながらも達磨山山頂に到着!
いやあ、本当長かったここまで・・。
そして山頂に着いた途端、雨がパラパラと本降りっぽく降ってきました。まあ、雨は想定内、むしろここまで良く持ってくれたと思う・・。

ここからは当初は、11時59分の戸田峠発修善寺駅行きのバスに乗り、修善寺駅でバスを乗り換えて「道の駅 天城越え」まで戻る予定でした。が、なんとjojoさんが「道の駅天城越え」まで送ってくれるとのこと。こんな悪天候の中来てもらって、さらに車に乗せてくれるとは、申し訳ないと思いつつ、正直本当嬉しかった。なんせ疲れていたので、時間的には余裕はあったものの戸田峠まではちょっと急がないとかな〜と思っていたところだったのです。

しかもサプライズはこれだけじゃなかった!
jojoさんがおもむろに「二人ともフルーツは好きだよね?」と、前日仕込んでくれていたナルゲンボトルにたっぷりと入った冷凍フルーツに、サイダーをかけて即席フルーツポンチをふるまってくれたんです。
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本来は子供が喜ぶメニューかもしれないけど、蒸し暑いトレイルと、ここまでキンキンに冷えたものを口にしていなかったので、これは本当にありがたかった〜!そしてめちゃくちゃ美味しかった!
今度夏の時期に山に行くときは、冷凍フルーツとサイダー持って行こうと決めた瞬間でしたw

ここで雨脚も少々強くなってきたので、早々に達磨山を出発。まずは戸田峠を目指します。
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眼下にはうっすらと駿河湾方面。なんとなく戸田港が見えているような、見えないような。
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途中で雨もほぼ止みました。↑の写真、戸田峠のちょっと手前の開けたトレイルなんだけどフラットでめちゃくちゃ気持ちよかった!晴れていればなあ・・・とは、まあ、ちょっとは思うけど、こればかりは仕方がない。
ここを過ぎれば戸田峠はもうすぐ。

そしてサプライズ第2弾!
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なんと、天候のために北八ヶ岳を断念して伊豆のだるま山高原キャンプ場に来ていた883さん一行とも、金冠山を降りてきたところでばったりと会えました!
こちらも前日インスタでやり取りをしていて会えると良いねーなんて話をしていたのだけど、jojoさんとは違い待ち合わせまではしていなかったから本当に会えてびっくり。
883さんは、先日自分のカスタムオーダーしたサコッシュを作ってくれた方。この伊豆ハイクがデビューだったので、この後詳細レポートも書かせていただきますよー!

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ここからはだるま山高原レストハウスまで、まるでゴルフコースのように整備されたトレイルが続きます。あとで調べてみたら、やっぱりここ、防火帯の役割もあるそうです。
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そして11時28分、だるま山高原レストハウスに到着・・!
当初予定していたルートより多少距離は伸びたけれど、2日間の勝手にITJも無事フィニッシュ。
この後はjojoさんに道の駅天城越えまで送っていただいたわけですが、
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帰り際、達磨山に登る途中の883組と再会ww
サプライズ3つ目です。

道の駅天城越えから帰る途中に温泉に立ち寄り。
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湯ヶ島温泉にある「河鹿の湯」です。
超絶ローカル的、地元色1色。何とも味のある温泉でした。そして・・・めちゃくちゃお湯が熱い!
自分は熱くて入れませんでした。それもそのはず、なんと温度は47度!!江戸っ子向きですw
まんもは入ってたな〜。
お一人様300円、シャンプーリンス石鹸などの類は無いので自分で準備を。
狩野川の脇にある雰囲気の良い隠れ湯的な温泉でした。

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さて、久しぶりのハイクはちょっと長めの縦走となったわけですが、その距離が

◎初日・・・道の駅天城越え→宇久須峠(約15.1km)+仁科峠↔西天城高原牧場の家(約3.4km)=18.5km

◎2日目・・・宇久須峠→だるま山高原レストハウス=約15.5km

2日間合計で34kmという、なかなかの歩き応えのあるハイキングとなりました。
今回のルート、標高1,000m前後の稜線を歩くことから、やっぱり夏向けのルートではないとは思います。ただ、この7月29日〜30日は天気が曇り主体で気温も晴れているよりは全然低くて、お蔭で虫も予想していたよりも少なくて、ある面では快適なハイキングでした。
ただ、蒸し暑さと大量にいたセミには悩まされましたね・・。
あとは水をどれだけ持ち歩くか、と言った給水計画もきちんと考える必要があります。
自分らは仁科峠から西天城高原牧場の家で水を補給させていただいたのですが、本来のルート上には水場はありません。あらかじめ必要分を持ち歩くか、補給するかはよく考えた方が良いかもです。

それでも、数年前から歩きたいと思っていた、伊豆独特のトレイルを満喫できたのは本当に良かったと。2日目に天気が崩れて、達磨山周辺の稜線の姿を見る事が出来なかったのは残念だったけど、こちらは日帰りでも行けそうだしいずれリベンジかな。
あとは天城山側も歩いて、伊豆山稜線歩道を全踏破してみたいですね。こちらは歩くなら秋かな〜。


◆登山データ
<1日目>
道の駅天城越え(8:55)→二本杉峠(10:16)→滑沢峠(10:48)→三蓋山(11:30)→つげ峠(11:46)→猫越峠(12:33)→猫越岳(12:50)→火山湖(13:03)→仁科峠(13:44)→西天城高原牧場の家(14:06)→西天城高原牧場の家(14:48)→仁科峠(15:09)→風早峠(15:33)→宇久須峠(15:48)

<2日目>
宇久須峠(5:57)→魂の山(6:26)→土肥峠(6:50)→南無妙峠(7:04)→吉奈峠(7:27)→棚場山(7:36)→船原峠(8:12)→太平洋展望台(8:50)→伽藍山(9:09)→古稀山(9:34)→達磨山(9:58)→小達磨山(10:36)→戸田峠(10:52)→だるま山高原レストハウス(11:28)