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たおやかな稜線を行く。
伊豆山稜線歩道ハイキング、1日目後半です。


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猫越岳の山頂には二等三角点が設置されています。
一等三角点は日本全国で約1000個、二等三角点は約5000個あります。

ちなみにこの猫越岳、ちょっと面白い山名ですよね。
一説では猫がこの山頂を越えていったとか、根っこが多いからとか色々あるようですが、どうも前者の説が多く用いられることがあるようです。なんとなくですが、伊豆という土地柄、そういった伝記とか伝説的な話の方が好まれるようにも思うし、個人的にもその方がしっくりきます。

さて、そんな猫越岳の山頂での休憩を終えて12時59分、仁科峠に向けて出発。
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 ほどなくして、左手にちょっとした池、というか沼?への分岐が出てきます。トレイルから直ぐの場所なので覗きに行ってみると、
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こんな感じ。ここは猫越岳の火山湖と言われることが多いみたいですが、厳密には火山湖ではないそうです。過去、猫越岳は今よりも規模の大きな火山だったそうですが、噴火等で現在の形になっているそうです。この池(沼?)はその際に出来たくぼみなどに水がたまったものらしく、火山湖という訳ではないみたいですね。
当初ここを水場として使えないかな?と思っていたのですが、池の水は結構澱んでいて、セイシェルを通してもちょっとためらわれる感じ。


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その山頂の池の先には展望台があります。今日は生憎雲とガスが多いですが、晴れていれば伊豆山稜のそのたおやかな稜線を遠くまで眺める事が出来そう。

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再び気持ちの良いトレイルを歩きだします。
しかし、開けたところに来ても風がほとんどありません。
伊豆山稜って色々調べてみるとどうも強風というか爆風というか、風の強い場所のようなんですけどね・・。お蔭で蒸し暑くて体力消耗します。
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13時36分、後藤山を通過。山というか・・トレイル脇と言うか。
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その先、景色がまた開けました。前方に見えているのは天城牧場です。
「場所代1000円払うからトイレとテントスペース貸してくれないかなぁ〜」
なんて弱音が出てくるくらいには、この頃には疲労していました。さすがに疲れた・・・。

そんな自分らに追い打ちをかけるように、前方をふさぐ鬱蒼とした笹藪が・・・!
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なんと、自分の背丈よりも伸びちゃってます。ま、まじか・・・
今回藪漕ぎは全然想定していなかったのですが、ここを突破しないと先には進めない・・。
仕方ないので意を決して藪に突っ込みます。
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ちょっと進むともうこんな感じww
いやあ、これ怖いですね。何がって、全く視界が効かないから周囲の状況が分かりません。
さらにこんな深いヤブに野生動物が隠れていたら絶対分からない。ましてや熊とか・・。
大丈夫だろうとは思いながらも、慎重にかつさっさと進みます。
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藪を突破した先は山頂のように360度が開けた場所。
ここも天気が良ければなあ・・・・。
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そしてやっと仁科峠が見えてきました。
左手の道路から右手に駐車スペースがある場所が峠です。
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よーしさっさと進もう!
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13時44分、仁科峠到着!
いやあ〜長かった。ここまでくればかなり気が楽です。
ちなみに今回のルート上ではまともな水場がありません。ので、ここから一旦「西天城高原牧場の家」へと降りて水を補給し、再度戻ってきて先に進むプランを組みました。
あわよくばビールなども調達したいところ。
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一休みしてから、車道を牧場の家へ向かって歩き始めます。
それにしても、ここに来て天気もかなり回復してきて、晴れてきました。お蔭で車道歩きがめちゃ辛い・・。
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車道を下っていくとちょっとした展望所があって、そこからは宇久須港が見えています。
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途中の牛さんとw
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14時6分、西天城高原牧場の家に到着!
ここはレストランと、あとはコテージで宿泊が出来るようになっています。
4名くらいで今回のルートを歩くなら、ここを宿泊地にするプランは全然ありかな〜と。その分荷物減らせるし。
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お目当てだったソフトクリーム。250円とかなり良心的。そして牛乳感というよりバター風味が良く効いていて美味し。

その間、まんもが売店のおばちゃんに「ビール売ってますか?」と聞いてました。
というのも、どうも売店のメニューにも自販機にもビールが見当たらない。事前に調べた情報では、ビールを購入した、ような情報があったのだが・・・

実際には、ビールは売ってませんでした。
なんと・・!

もはやまんもの絶望感たるや。彼はそう、朝出発する際にビールを車に置いてきてしまっていたのです。それもここで補給できるはず、との情報を自分が伝えたためで、自分もビールを買い足そうと思っていたのでちょっとがっかり・・・。
仕方なしにコーラを購入、ウィスキーでコークハイボールで飲むことにしたようです。

整理すると・・「西天城高原牧場の家」では
・トイレあり
・水補給可
・軽食、ソフトクリームあり
・自販機あり。ただしソフトドリンクなどのみ。
・ビールは販売無し(その後牧場施設内をまんもが探索してみたそうですが、やはり自販機も無かったそうで)
という事です。

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気を取り直して、牧場の家で水を補給させていただきたっぷりと重たくなったザックを背負い、14時48分、今日の幕営地へ向けて出発です。
それにしてもさっきにもまして天気が良くなってる・・・青空だし!
お互いまるで歩荷さんのようにじわじわと元来た車道を登っていきます。
ちなみに仁科峠から牧場までは約1.7km。ああ、そりゃキツイわけだ・・。
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15時9分、再び仁科峠に戻ってきました。
ザックを降ろし小休止します。ここまで割と調子のよかった自分も、約4kmの車道歩きと4L追加されて重くなったザックのせいでスタミナ切れの状況。正直もう駐車場でテント張るか・・とか思いましたが、気力を振り絞って先へ進みます。
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それでも歩き出すと何とも牧歌的で長閑なトレイルが続きます。ああ、なんて良いトレイル。
と思ってはいるものの体は重たく一歩一歩足を出すので精一杯。
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いやあ〜、最高ですよ本当。表情には出てないと思うけど、思えばこの2日間で一番気持ちの良いトレイルだったかもしれません。
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15時33分、風早峠を通過。目星をつけていた幕営地・宇久須峠まではあと1km!
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普段ならなんて事の無いアップダウンに苦しめられながら、ようやく目印の東屋が見えてきました。
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15時48分、宇久須峠に到着!
当然と言えば当然だけど、自分ら以外にはハイカーは居ません。この夏の暑い時期にそもそもこの山稜を歩いている事自体がマニアックだし、さらにこの時間ここを歩いているという事はナイトランも辞さない覚悟だろうし・・。
と、そんな事より、とにかくめちゃくちゃ疲れました!それもそのはず、後で調べたら「道の駅天城越え」から宇久須峠までは約15.3km。さらに仁科峠からの牧場往復分を加えると18.7km!いやあ・・久しぶりのハイクなのに歩きすぎでしょw
でも、その分絞りだした感もあって、充実感がすごい!
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東屋にザックを放り出して、ゴソゴソと取り出したのはここまで苦労して担ぎ上げてきた、キンキンに冷えたビーーーーーール!!
頑張って持って来て良かったヨ・・・
まずは、カンパイ!!
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予報では夜に弱い雨が降るかも、という事で東屋脇に幕営させてもらいました。

※宇久須峠は指定幕営地ではありません。
自己責任のもと、撤収後は可能な限り原状復帰しておきました。


この時期なので相当な虫を警戒していたのですが、この日は幸いほとんど虫はなし。数匹ハチ系が飛んでいたけど、これも陽が落ちるころにはいなくなりました。
なぜか東屋には虫が集まるので、離れたベンチで軽く宴会中。

静かな山の稜線。風も穏やかで心地よく、しかも芝生でほぼフラット。
気温も良い感じに涼しくなってきて、この時期の1000m以下の稜線とはとても思えないくらい快適。
持ち寄ったツマミとビールにハイボールに・・と飲んでいたところ、ふと仁科峠方面に目を向けたところ、1人のランナーが走ってくる姿が見えました。
まず、この時間にここを走っている事自体に驚きなのですが、なんと…このランナー、今朝三蓋山の先ですれ違った、女性トレイルランナーだったのです。

その女性ランナーが近づいてくると、向こうもこちらに気づいたのか軽く会釈してくれました。
それでも思わず「えええええ!ど、どこまで行ってきたんですか?」と声をかけてしまいました。
走っているランナーに声をかけるのは、呼吸を乱してしまうので申し訳ないと思ったのですが、あまりの衝撃に先に声が出てしまいました。声をかけてしまったことを詫びて、改めて聞いてみると、今朝達磨山からスタートして、天城峠まで行き、そして今戻ってくるところで再び自分らに会った、という事です。
なんと、まさかの伊豆山稜線歩道のピストン!しかも日帰りで・・!
話を聞くとどうやらレースにもあちこち出ていらっしゃる方のようで、ちゃんとサポートカーも着いているとのことでした。
取りあえず、「後はのんびり行きます」と言い残して宇久須峠を後にした彼女は、あっという間に峠の向こうへ消えていきました・・
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いやあ、驚いた・・・!

そんなサプライズもあって残されたおっさん二人は、さっきのガチランナーの話で大盛り上がり。
お酒も順調に進みつつ、暗くなる前にと晩御飯。
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晩御飯はカレーメシ(シーフード)とセブンイレブンで買った野菜と鳥団子のスープ(正式名称忘れた・・・)。このスープをガチガチに凍らせて保冷剤代わりにしていたんです。あと3つくらい小さ目の保冷剤を足してビールを冷やして運搬。これ、自分の夏の定番スタイルですw
本当はポテトサラダも作ろうと思っていたのですが、あまりの疲労でこちらは無し。

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晩御飯後は再びツマミとお酒で、気づけば辺りは真っ暗。さらに雨もシトシトと降り始めました。
こんな時東屋あって本当良かった!雨を気にせず飲めるし。
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ドームシェルターの耐水性テストにも持って来いな感じの雨。
結局雨脚もあまり強くならず、一晩シトシトと降ったり止んだりだった模様。

なんだかんだで21時半ごろまで飲み、その後就寝。
2日目は4時半起きで6時出発の予定です。
シェルタ―内は暖かく、シュラフはお腹にかけるだけで、横になったらあっという間に気を失ってました。

2日目につづく。