極上の稜線へ。
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丹沢山で小休止のあと、 9:33、蛭ヶ岳方面へと向けて出発します。
お昼過ぎには下山したいので、時間的にはギリどうなるか・・・と言うところですが、取りあえずはまず途中にある「不動ノ峰」を目指します。
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丹沢山から不動ノ峰へ向けて下りに入ってすぐ、雪がめっちゃ残ってる!
しかも塔ノ岳の北斜面よりも雪質が良くてSuperior2.0でもグリップできるくらい。こうなるともうテンションUP!
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思わず走り出しちゃいますw

と思ったのもつかの間、この後すぐに凍結の階段で一気に150mほど下り、一旦コルのようなところまで降ります。
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中央のやや平らに見えるピークが蛭ヶ岳。よく見ると蛭ヶ岳山荘がちょこんと乗っかっています。

そして、この風景。
これですこれ!熊笹のトレイル、まさしく自分が小学生のころに親父に連れられて来た道です。
確か当時はもう午後も夕方前くらいで、稜線を抜ける風の音がすごく怖かったのをよく覚えています。
一刻一刻と迫る日没に、辺りは得体のしれない何かの音、そして吹き抜ける風。
思えば、この辺りの恐怖経験が、今の自分の山に対する尊敬と畏怖に繋がっている気がします。
丹沢でこの怖さだもん、アルプスなんてとんでもない・・・当時の自分の考えって、こんな感じだったなあ、と。

それを思うと、大人になって色々な経験をして、改めてこうして一人で30年前の稜線を眺めてみると・・

なんて気持ちの良い、極上の稜線!!

いやあ、変われば変わるもんです。
もうヨダレものです。
一旦下るのは面倒だけど、ちょっと頑張ってあの稜線まで出たら天国じゃん!
という事で急いで向かってみるわけですが・・
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このコルから山腹をトラバースするルートが曲者だった・・・。
既に時間は10時前、太陽もとっくに高く上がり、気温も上昇。かろうじて凍結していたトレイルはどろどろに溶けて立派な田んぼ状態に。。。
この泥濘でまたもや滑りながらなんとか稜線へと登ります。
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振り返るとドン!と大きな山体の丹沢山、右手奥には塔ノ岳の姿。
丹沢山って表尾根方面から見るとどうも稜線と馴染み過ぎていてやや地味な印象だけど、主稜の方から見るとそれはそれは立派な姿を見せてくれます。

そして、主稜の稜線まで上がりきると・・
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めっちゃ天国〜!!
やばい、最高です。なんて事だ。この30年間、このトレイルを再び踏むことなく過ごしていた過去の自分が恨めしい。そしてもっと早く、雪のしっかり着いた時に歩きたかった・・・!
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残雪が残る白いトレイルは正面のピークに向けて滑らかなカーブを描きながら緩やかに登っていきます。
まさに天国への階段のよう・・。

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トレイルの左手には丹沢主脈の稜線が。右側のピラミダルな塔ノ岳から丹沢山まで、歩いてきたルートが丸見えです。最高!!!

ちなみに右手側には道志山塊、そして奥多摩方面、天気が良ければ南アルプスとかも見えそうだけど、春霞のため生憎ほとんど山は見えませんでした。やっぱりあと1か月早く来たかったな・・。

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ピークへの途中にある「不動ノ峰休憩所」。時間は9:57だけど、登り始めから3時間近く経つのでここで少し長めの休憩をとることに。
実はこの時点で、あの極上の稜線を歩いたお蔭でだいぶ蛭ヶ岳への欲求が薄れてました。
そしてそれ以上に問題だったのがあの「泥濘」。雪や凍結路ならチェーンアイゼンで回避できるのですが、泥濘だけはどうにもなりません。
これがこの後、下山時もある事を考えると時間的にはあんまり余裕無いかな・・・。

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取りあえずどうしようか考えながら、持ってきたEsbitで湯を沸かします。最近はこのスタイルがお気に入り。時間はかかりますけどね。
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お湯が沸くまで休憩所の周辺をちょっとぶらぶら。
近くの木々には立派な氷柱が着いてましたが、この春めいた気温でみるみる溶けていました。
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行動中はせっかちである事が多い自分ですが、山での休憩は少しのんびり。こんな時間を確保するためにヒーヒー言いながら登って、下って、そしてまた登ってくる訳ですよ。

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10:22、休憩を終えて休憩所を後にします。
結局蛭ヶ岳までは行かずここで引き返すことしました。とは言え、「不動ノ峰」のピークくらいは踏んでおこうかと。
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・・・そう思って登り始めたわけですが、南側のトラバースに出て早速後悔。
ここも泥濘でめっちゃ滑る・・!別に酔っているわけでも疲労でヘロヘロな訳でもないのに、一人千鳥足みたいになりながら登っていきます。
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休憩所から6分、10:28に不動ノ峰に到着!
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不動ノ峰のピークからほんのちょっと歩くと、右手には蛭ヶ岳の姿。
あら、めちゃ近い・・・けど、まあ小1時間と言ったところですかね。往復で2時間かかっちゃうと流石にお昼過ぎ下山は厳しいので、今日のところはここまでにしておきます。・・・寝坊の1時間が無かったらちょっと考えたけどね・・・。

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兎に角。
今日の折り返しはここ不動ノ峰にて。
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さて、あの泥濘の中、丹沢山へ戻りますか・・・