久しぶりのハイキングは、空白のルートを埋める山旅へ。
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普段、山へのアプロ―チには車を使う事がほとんど。
特に都内から引っ越してからはそれが顕著で、公共機関を使うケースの方が珍しいくらい。
なのですが、本来、自分は電車旅が結構好きでして・・・。
ぼーっと車窓の外を眺めているだけでも十分楽しいし、景色がどんどん移り変わっていくのを見てると、これから向かう先ではどんな旅が待ってるんだろう、と自然と気分も盛り上がっていきます。
他にも、体力を温存出来たりといったメリットもあるし。

3年前のGW、奥秩父は雁峠から奥多摩駅を目指したときも同じような気分でした。
1つ違うのは、あの時は2時間も大寝坊して、「ああ、やっちゃったなあ・・・」というネガティブな 面もあったのですが、それでもやっぱりスタート地点が近づくにつれてそんな気分も吹き飛んでいたような気がします。
幸い、今回は寝坊もせず、極めて順調に地元の駅を出発。
まずは山梨県は塩山駅に降り立ったのは定刻通りの6月18日7:22。
ここ数日の梅雨らしい曇天とは打って変わって、すがすがしい青空の広がる絶好の山日和!
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駅前のトイレで用を済ませて、そうそう、忘れちゃいけない信玄公にも今回のハイクの無事を祈願。

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塩山駅7:30発の大弛峠行きの乗合バスは満員御礼、どころか1名定員オーバーでした。
殆どは日帰りの装備のようですが、自分を含めて4〜5名はテント泊装備らしきハイカーも。予想していたよりは少ないかな?

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途中柳平で小型のワゴンに乗り換え、大弛峠に着いたのは9時ちょうどくらい。
実は柳平で乗り換える際、3台めのワゴンに乗り込もうとしたら席は満席。
あれ?と思ったら、なんとバス会社の手違いで1名オーバーだったとか・・・。まあ、仕方ないので、2列目の座っている人と、ドアの間のスペースに腰掛けさせていただき、何とか大弛峠までたどり着いた・・という事がありました。
こんなトラブルもまあ、旅の醍醐味って事で(^^;

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2年前のセクションハイクで幕営した大弛小屋。
この日は快晴だったためか、小屋の前で布団などを天日干ししていました。

早速トイレや着替え、おにぎりで軽く腹ごしらえを済ませて、小屋で水を2Lほど購入。
時間は9時21分。
標高2,365mの大弛峠より、いよいよ奥秩父主脈最後の空白地帯を埋める縦走、スタートです!
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・・・と気合を入れたのもつかの間、いきなりの階段地獄。
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段差の少な目の木製の階段はとても整備されていて良いと思います。
良いと思うのですが、のっけからの階段は・・・キツイ!
ただでさえブランクがあるのに加えて体も登山モードになる前の階段、激キツいです・・・!

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出発してすぐの分岐で何やら「夢の庭園」という言葉が見えます。
今回のセクションハイクは、基本拾えるものは全部拾っていく!思い残すことの無いように!
という事で行ってみると・・・

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おお!
確かにこれは見事な絶景!
前方にチョンと見えるところが五丈岩、金峰山ですね。
その奥の方でうっすらと見えているのが南アルプス。この右手奥にも北アがぼんやりと見えていたのですが、残念ながら写真に上手く取れないくらいのうっすらさでした。
それにしてもいきなりのこの絶景、いやあ、もう満足度高い!

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夢の庭園から10分ほど進むとまずは今回最初のピーク・前国師岳。
ここは写真のみで通過。

さらに5分ほど進むと今度は三繁平に到着。
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一旦ここを左手に進んでしまったのですが、前方から来たハイカーさんと話をしていたら北奥千丈岳を見逃していたことに気づき、慌てて戻ってここを右手に進みます。
全部拾うと言ったそばから間違えるとか・・・やれやれ。

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9:53、奥秩父主脈最高峰・北奥千丈岳到着!
それにしてもここまでほとんどアップダウンが無いので登ってきた感があまりない・・・。

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それでも山頂からの展望は抜群!
いやあ、歩き始めて30分くらいでこの絶景。樹林帯がその多くを占める今回の縦走路においては貴重な展望です。

再び三繁平に戻って、主脈縦走路に復帰します。
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このルートは終始、シラビソの多くみられるトレイルでした。
ちょっと日本離れしたこの雰囲気、海外のトレイルみたい。行ったことないけど。
フラットで思わず鼻歌でも出ちゃいそうな気持ちよさ。

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10:05、国師ヶ岳に到着。
大弛峠からのCTは約1時間程度ですが、それほど急いでいなくても40分ちょっと。比較的アップダウンが少ないのでペースも上げやすいのかも。
ただ、この序盤の歩きやすさのお蔭で、本来の自分のペースより明らかにオーバー気味で歩いていることに、ブランクのある自分はまだ気づいてませんでした。

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国師ヶ岳の先からがやっと本格的な主脈縦走路の始まりともいえるかもしれません。
ハイカーも少なくなり、一気に静かなトレイルへ。
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途中、こんな風にトレイルに枝が張り出しているところが無数にありました。
お蔭で腕やら足やら傷があちこち。女性の方は長袖にロングパンツorタイツなど必須でしょうねえ。

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少しトレイルを下ると今度は苔むした原生林のようなトレイル。
この雰囲気、本当に北八ヶ岳のような感じ!
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ただ、やはり雨が少ないせいか苔はちょっと元気がなさそう。
それでもこれだけキレイに育ってくれてます。

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まるで苔の箱庭を歩いているかのような感覚。
木漏れ日に照らされる苔と影のコントラストがまた、一層秘境感を引き立ててくれます。
そう言えば、Rちゃんが奥秩父主脈の核心部はこの区間だって言ってたっけ。確かにその通りかもしれない!

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途中2名ほどの先行者を追い抜いた他はほとんど人もいなくて、ついさっきまで大弛峠に沢山いたハイカーはみんな金峰山に行ってしまったんだろうか?
それでも、静かなトレイルを好きなように歩く。こんな贅沢はないでしょう。
そして、苔むしたトレイルを歩きながら、今回は、いつものハイキングよりもなんだか、たくさん色んなことを考えてたような気がします。
一人で歩く事は、山と向き合うと同時に自分と向き合うこともであります。
忙しない日常では、なかなか得ることのできない貴重な時間。山を歩くのはそういった意味もあるんじゃないかと、思う訳です。

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10:58、国師のタルに到着、ここで持参した残りのおにぎりを食べて小休止。

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苔のじゅうたんに囲まれたシングルトラック。
トレイルもフカフカしていて、途中所々で走ったりしてましたがとても気持ちよかった!

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これまた大きなコブのついた木。
かなりでかかったです。ひょっとしたら自分より大きかったかも。

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11:28、東梓に到着。
ここまで2時間ちょっと、CTだと3時間ほどなので約1時間巻き。途中走ったりしていたのが効いてるみたい。
とは言え、あまりにも順調過ぎるのがちょっと気になるけど・・・

実はこの日の当初の目的地は甲武信小屋。だったのですが、翌日も結構ロングなのと、日曜は午後から天気が崩れそうだったのであわよくば雁坂小屋まで行けたら行っちゃいたい、と思っていたのです。
そのためにややオーバーペース気味で来たのですが、この調子なら本当に行けちゃうかも?

そんな事を考えている辺り、やっぱり山のブランクがあったんでしょうねぇ。。。

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この時は、「今日雁坂までついちゃえば明日はゆっくり寝てられるゾ♪」なんてのんきなことを考えていたわけです・・・。


DAY1-2につづく。