以前購入したSCOTTのeRide Naoka GTXを、先日の奥多摩での忘年会ハイクで実戦投入してきたので、そのレビューなどを。
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 今回の奥多摩ハイクでは1泊2日のテント泊。天候は2日間とも快晴、温度域は-2度〜10度前後と比較的この時期としてはあたたかめ。トレイルコンディションは落ち葉、マッド、ウエット、凍結、薄い積雪、岩場、ザレ場。
2日間しっかり歩けたことで、この靴の特性をだいぶ把握することが出来ました。
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まず、この靴のおさらいですが、アッパーにはGORE-TEX、ソールはSCOTT独自のeRIDEという、振り子型のソール形状を採用しています。 踵からつま先にかけて荷重が自然に移動するような形状で、足運びは非常に楽です。感覚としてはHOKA ONEONEのソールのイメージに近いですが、あちらほどプロテクションはありません。
とは言っても、同社のT2キナバル2.0と比較するとややソールは厚め、と言っても前述のとおりプロテクションが強すぎるわけでは無く、どちらかと言えば必要最低限の厚さで、足裏の感覚は確保されている印象です。
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キナバル2.0と比べてみると、踵部分のソールの厚みが大きくなっているのが分かります。

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ヒールカップ。
キナバルと比べるとやや高め。当初はかなり固い印象だったのですが、今回のハイク中では固さはほとんど気になりませんでした。これは装備が冬季テント泊という事で12kgほどだったことも影響しているかもしれません。

いずれにしてもキナバルと比べるとアッパーからヒール、ソールに至るまで剛性感はかなり上で、これならデイハイクはもちろん、テント泊での縦走にも十分耐えられる頼もしさだと思います。

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コードロック付きのクイックシューは、写真左のようにタンの上部にある袋の中に収納してスッキリとまとめられます。ブッシュなどで不要に引っ掛けてしまう心配も軽減されてます。写真右はその袋部分をめくってみたところ。

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鴨沢から雲取山へのルートはこういったテストには持ってこいですね。
様々なコンディションを一度でテストすることができます。欲を言えば山頂部分にはもっと積雪や凍結路があればよかったのですが、それはこれからの季節に期待という事で。

キナバルでも感じたマッド〜ウェットコンディションでの安定感のあるトラクションは流石の一言。
粘りのあるソールのお蔭で推進力をキレイにトレイルに伝達してくれます。

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そのトラクションは岩場でも同様で、むしろ岩場やザレ場はこの靴の得意とするところでしょう。
ミッドソールに装備されたTPUプレートによってトレイルからのインパクトを、足裏が鈍感にならない程度には軽減してくれるので疲労感も少な目。
とは言え、足裏感覚はあるので、HOKAのようなふんわり感はありません。

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雲取山の山頂直下付近では、積雪とも言えないほどの雪の上を歩きました。
この程度ではどの靴でも問題は無いくらいでしょうけど・・・。それでも路面への食いつきは良いはず。
今年初めの鍋割山稜ではT2キナバルの雪面グリップ力に驚かされたものですが、このeRide NaokaGTXはさらに防水性能もあるため、雪上性能はさらに期待が持てそうです。


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ちなみにに、久しぶりのGORE靴という事で気になっていたのがムレ感。
今回、ソックスはatelierbluebottleさんのハイカーソックスを初日に、2日目にはinjinjiのPERFORMANCE2.0 OUTDOORを履いてみました。
結論としては両日とも足の蒸れは皆無。登山靴のGOREとトレランシューズのGOREではそもそもの特性は異なりますが、懸念していたような不快感は無かったので一安心。また、今回石尾根に出てからは結構強めの風に吹かれていてかなり寒かったのですが、足先がスースーして悴むような事はありませんでした。
特に初日は7時間近くのハイキングだったわけですが、足は常に快適でした。これはソックスの性能もあるかもですが。。。
やっぱり、足袋型は楽でいいです。あと2足くらい買い足しておきたいなぁ。春には新色も出るそうなので、追加購入しておこうかな。


総じて、アッパーとソールのプロテクションが向上したことにより使用できるハイキングの幅が広がったこと、GORE-TEXアッパーにより防風性・耐候性が確保されている点はポイントですね。
今やUL系・トレラン系でもAltraやHOKA ONEONE、Salomonなどかなりの靴が氾濫していて、なかなか自分にあった一足を見つけるのも難しいと思います。前評判だけで購入していざ山に入ったら期待していたパフォーマンスではなかった、なんてこともあるでしょう。
SCOTTは前述のメーカーに比べればまだまだマイナーなブランドかもしれませんが、色々履き比べて迷ったらぜひ試してほしいブランドですね。ソール性能で言ったら多分ALTRAやHOKAよりかなり上かと。
性格的にはスポルティバのトレラン系に近い印象なので、軽登山靴からの履き替えにも違和感は少ないんじゃないでしょうか。