色々悩んではいましたが、結局コレにしました。
DSCN3887_R
BlackDiamond ION(アイオン).

 

先日こんな内容で記事を描いて以来、ヘッドランプについてあれこれと物色していました。
その中で候補に挙がったのが、今回購入したBlackDiamondのIONと、Petzle TikaXPです。

この両者、一見すると全く競合しない製品のようにも思えますが、実はよく似た特徴を持っているんです。
それが、『実用的なランタイム』。

一般的なLEDヘッドランプは通常新品の電池を使っていたとしても、ランプを点灯し始めたその瞬間から光量はどんどん低下していきます。
よく、スペックに記載してある『100lmで○○時間』というのは、最大光束で点灯して、バッテリーが切れるまでの時間を計測したもので、『100lmが○○時間継続する』という訳ではないのです。
ここで重要になるのが前述した『実用的なランタイム』です。

『実用的なランタイム』とは、要するに『100lmが持続される時間』を指しているもので、この時間が長い方が夜間の行動時には適していると言えます。
一般的なキャンプなどでは、こうした持続性は不要なのですが、最近、季節も冬になり早朝にしても夕方にしても暗い時間での行動時間が増えてきたこと、また、先日の相州アルプスランのような、夜明け前からのランはこれからも取り入れていきたいと思った事から、暗い時間帯での行動に適したヘッドランプを探していた、という訳です。

そこで先に挙げた2つのヘッドランプが出てくる訳ですが、Petzle TikaXPはPetzle独自の機能『コンスタントライティング』を実装しており、これがつまり、実用的なランタイム、すなわち一定の光量が持続するようなライティングシステムを持っているのです。
ただ、最大光束での持続時間は約2時間。その後は一気に5lmまで光量が低下してしまいます。
これはこれで使いやすいのかどうか微妙・・・。

そして2つ目のBlackDiamondのION。
ION自体は特にコンスタントライティングのようなシステムを搭載しているわけでは無いのですが、その特性として、だいたい7時間程度までは光量の減少幅が非常にフラットなのです。
以下、色々調べていた際に出てきたサイトのグラフなのですが
 raito
Beam Test Comparison of Headlamps - OutdoorGearLab
(ちなみにこのサイト、色々なレビューがあってとても参考になりますよ)

緑の曲線がTikaXP、青い曲線がIONです。
そもそものスタート時の光量(=照射距離)が違うのは仕方ないとして、TikaXPはスペック通り、2時間程度は明るい状態が持続し、その後急激に光量が低下しているのが良く分かります。
一方、IONは最初のスタート直後はやや早く光量が低下するものの、1時間〜6時間くらいまではかなり緩やかな曲線で、7時間くらいまでは照射範囲の低下が少ないことが分かります。
最終的には、TikaXPよりも長時間、一定の照射能力を持続できる、という特性を持っているわけです。

このような特性からIONがやはり自分にはベストか、と言う事で購入となったわけです。
ただ、IONの登場は2014年。2015年はカラーが追加された程度で特別なアップデートはありませんでしたが、この年末の時期に購入するのは非常にタイミングとして悩ましかったのは事実です。
あと少し待てが2016年モデルも出てくるし・・・。なのですが、やはりIONの現状のスペックでも必要十分ですし、何よりアップデートされた場合、照射時間の特性が変わってしまっても困るなあ、という事で購入してしまいました。

さて、長々と前置きを描いてしまいましたが、購入したカラーはウルトラホワイト。
DSCN3875_R
買うならこの色!と決めてましたが、5〜6店舗回ってIONが合ったのは1店舗、しかもウルトラホワイトは無し。
まあ、時期を考えれば仕方ないんですけどね。結局アマゾンで購入。
メインランプは全光束80lm(ダブルパワーLED)。

DSCN3876_R
IONの最も分かりやすい特徴はこのロゴマークをスワイプすることで点灯からストロボ、ディミング、赤色灯切り替えにロックモードと一連の操作を行う事が出来る『タッチコントロールハウジング』。
操作のコツは、ロゴだけではなくロゴのある面全体をスワイプすること。

DSCN3881_R
ReVoltと比べてみました。大きさは縦が半分程度。
DSCN3882_R
厚さも半分くらいですかね。
IONは操作ボタンが一切ないので非常にすっきりとしています。

DSCN3884_R
ストラップの造りもシンプル。ヘッドランプのストラップって、意外と調節に手間取ったりしませんか?
自分は不器用なんですかね、このくらい簡単な方が良いです。
DSCN3885_R
かなり絞れるので、街中のナイトランの際には腕に着けて、ストロボモードで使う、という方法もありかもです。

DSCN3878_R
本体は電池抜きで実測値約31g。
DSCN3880_R
電池込(BlackDiamondのニッケル充電池)では約46gでした。
仮に予備の電池2本(約15g)を加えても60g。この軽量さはすごいです。

DSCN3890_R
気になる光量ですが・・・
先ほど庭先で使ってみましたが、驚きました。
モードはFLOODのみですが、比較的光軸が強くしっかりしているのでトレイルの視認性は高いと思います。
真っ暗な山の中でどの程度の実力なのかは非常に楽しみ。
そうそう、点灯すると最初は最大光量の約75%で点灯するので、さらに明るさが欲しい時は長押しでさらに明るくなります。

気になったのは2つ。
一つは、分かっていたことですがやはり電池交換が非常にやりにくい事。
爪が固すぎて、交換のたびに壊れるんじゃないかとヒヤヒヤしてしまいます。BlackDiamondのヘッドランプ全体に言える事ですが、もう少し良い方法ないですかね?

あと一つは、個体差かもしれませんがハウジングに隙間がある事。
一応カタログではIPX8の防水性能を謳っていますが、正直水没させる勇気はありませんwまあ、悪天候時の暗い時間の行動なんてそうそう無いとは思いますが、多少の雨が凌げればいいかな。
あ、でもOMMの事考えるなら濡れ対策は考えないとか。


兎に角、見た目も機能もシンプル、デザインにも割り切りの良さがにじみ出ています。
そして十分な光量、経済的なバッテリー事情、特徴あるタッチ操作など、去年レビューを書いた時と全く変わらない感想でした。
あとは、実際の山ではどうか。
先日のSCOTTと合わせて、早く山で試してみたいところです。