いざ、3,000mの稜線へ。
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雷鳥沢のテント場を出ると沢を渡り、真砂岳への分岐を右手に進みます。
暫くはフラットな草原地帯が広がり、その光景はちょっと現実離れしていて、tsujioさんはしきりに「ここ日本じゃない、アラスカだ!」と連呼してました。多分本人は行った事ないと思うけどw

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雷鳥沢のテント場からだと、立山へ向かうには幾つかつルートがあり、一つは室堂平を経由するルート、もう一つは今回歩いた、一の越山荘へと直接向かうルート。このルートが大正解でした。
兎に角歩いていて気持ちがいい!
天気が良かった事もありますが、広い草原地帯と青空の開放感、そして左手に間近に迫る3,000m級の稜線の迫力。
tsujioさんが何度もアラスカ感を連呼する理由もうなずけます。

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夏場だとまた緑と岩稜の白い山肌のコントラストが良いんでしょうね。
でも、この秋から晩秋・初冬にかけての風景は、いつもより山の色が賑やか。低山でもそうですが、秋が一番好きな季節かもしれません。

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途中、整備された登山道から右に踏み跡のある方へと進みます。
そのまま整備されたルートを取ると室堂平に戻ってしまうので要注意。それにしてもこの写真を撮った辺りは標高約2,500m。雷鳥沢からやっとのことで200mを登り返して、向かいに見える室堂と同じ標高まで戻ってきたわけです。緩やかな登りは体力の消耗は少ないものの、じわじわときて地味にしんどい・・・。

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雷鳥沢からちょうど1時間。前方に一ノ越山荘が見えてきました。
この辺りなると結構ガレ場があって歩きにくいです。トレースもやや不明瞭ですが、赤ペンキがしっかりあるので辿って行けば問題なし。

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13時13分、一ノ越山荘へ到着。
山荘手前にくると途端に物凄い風。暴風と言っていいほどの風で気を抜くとふらつきそう。
強い風は当たっているだけで体力を消耗するので、山荘内に入って休憩することに。

ここでメンバー数名の体調に異変が。
恐らく睡眠不足からくる軽い高山病の症状で、眩暈や頭痛が出ている様子。
山荘内で少し休憩したところ、多少回復したようでしたが、時間と本人のペースも考慮しtsujioさんと付き添いのnineさんは雷鳥沢に戻る事に。そう言えば7月の鳳凰三山でも自分も軽い高度障害が出ましたが、やっぱりしっかり寝ておく事は重要ですね・・・。今後の山行でも気を付けないと。
ちなみに今回は行きの車内で多少寝させていただいたので、自分は高山病の症状は出ませんでした。
山荘内では親子連れのハイカーも休憩していて、小学校低学年くらいの小さな子が「もう帰りたい」と泣いていました。そのわきではやはり高山病なのか、ぐったりとした両親の姿・・・。
自分もいずれ、子供を連れて山を歩けたら、とは思いますが、親である自分が体調を崩してしまったら子供のフォローも出来なくなってしまいすよね。
山での体調管理は、より一層しっかりしないと、と改めて実感しました。

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13時39分、雷鳥沢に戻る2人と分かれて、残りのメンバー4人で雄山を目指します。
山荘前からはいきなりの急登、しかもかなりガレている上に大勢のハイカーが下山してきます。おまけに先ほどからの暴風。
一番怖いのは落石なので、とにかく慎重に登ります。

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少し標高を上げると展望が良くなり、後方にはなんと裏銀座の山々が。
龍王岳の向こうに見える大きなピラミダルな山は鷲羽岳。その左手の尖がりは笠ヶ岳ですね。
どちらもこの夏行けなかった山・・・。

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あっという間に山荘が足元に。
雄山までの登りはガレていて面倒なんですが、さほどキツくはないです。本当、人と落石が怖いくらい。

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山頂直下まで来るとハイカーも少なくなってきました。前方には雄山神社の社務所が。

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ここで後ろを再度振り返ると、この展望がどーん!!
凄いです。
左端から大天井岳、手前の稜線野口五郎、奥には槍ヶ岳を初めとする穂高連峰、その右には水晶岳、先ほどの笠ヶ岳、鷲羽岳、黒部五郎、右手前のフラットなところは五色ヶ原ですかね。
いやー、これだけの展望が見えるとは、ガスガスだった4年前とは大違い。
ここから見ても五色ヶ原は本当に気持ちよさそう。雲上の楽園ですね、あれは。来年は扇沢からのクラシックルートでラウンドとかやってみたいな・・・。

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絶景を堪能しつつ、じわじわと標高を稼いで14時15分、雄山山頂部に到着!
4年ぶりとなる山頂、あまり見た目は変わってないかな・・、あ、それでも山頂のあの、大問題だったトイレはとてもきれいになっていましたよ。あれなら女性も躊躇なく使えるでしょう。

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これだけ展望が良いと写真もバシバシ撮りたくなりますよねぇ。しかも山頂は思ったより人が少ないです。
YUさんも何かを指さしてます。その方向にはうっすらと富士山のシルエット。日本一の山はあまりにも有名ですが、やっぱり見えると若干テンション上がります。

ちなみに、立山とは雄山・室堂・弥陀ヶ原などの一体を表す総称であり、「立山三山」となると雄山・浄土山・別山を指します。うーむ、ややこしい。

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そして山頂脇のところからは剱岳の姿も!
天に向かって牙を立てているかのような山容やその名に恥じぬ大迫力。
登ってみたいかというと、まだ他に登りたい、歩きたい山があるので優先度は高くないけど、そうだな、剣沢とかあっちに泊まりには行ってみたいですかね。。

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この時期は既に山頂での御祈祷は終わっていて、無料で祠のところまで行くことが出来ました。
という事で4名ですが、記念に1枚。tsujioさん、nineさん、次は一緒に山頂で1枚撮りたいですね!

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しばし雄山の山頂を満喫したら、続いて大汝山へ。

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大汝山へ向かう途中の稜線から。
トレイルは細く、一部片側が切れ落ちている箇所もあり、かつザレているので通行注意のところもあり。
とは言えトレースはしっかりしているので慎重に歩けば問題ないでしょう。

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14時48分、大汝山山頂に到着。地味な印象ですが、立山連峰の最高峰(3,015m)です。
ここもまた展望が素晴らしいです。

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眼下には御前沢カール、その奥には黒部湖と針ノ木の稜線。

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北に視線を向けると、岩稜の彼方には五竜、唐松、白馬三山の後立山連峰がずらり。
後立山、とは富山県側から見て、立山連峰の背後にあるので、という事らしいです。また後立山(ごりゅうざん)という山が古文献あるそうですが、これは現在の五竜岳ではなく鹿島槍ヶ岳を指す名称らしいですね。
(Wikiより)

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けんちゃん、大汝山の山頂にて。

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自分も登ってみますが、さすがの高度感に腰が引けてますwしかも相変わらずの暴風・・!

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大汝山の山頂直下には現在は閉鎖されている大汝休憩所。
ここ、あの映画「春を背負って」のロケ地だったそうで。原作は奥秩父なんですけどね。。。
まあ、、多くは語るまい。

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大汝山から5分も歩くともうそこは富士ノ折立。
どうやら前方に見える岩峰の先端が山頂らしいけど、さすがに危険なのでここはスルー。

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富士ノ折立を過ぎると目の前には大きなカール、「内蔵助カール」が見えてきます。その向こうには剱岳の姿。

この内蔵助カールは日本最古の氷河と言われているらしいです。
実は今回、2日目の下山ルートをこの内蔵助カール→内蔵助平→黒部ダム、というクラシックルートを使おうかと思っていたんです。結果として天候と、それからグループハイクであったこともあって断念したのですが、いつか黒部ダムを基点としたラウンドハイクをやってみたいところですね。このルートは年間でも200人くらいしか人が通らないみたいで、人気の立山エリアにあって超超超静かなハイクが楽しめそう。

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ちなみに、この富士ノ折立〜内蔵助分岐あたりの稜線が今回最も風が強かったところ。
気を抜いたら飛ばされそうで、若干耐風姿勢を取らないと危ない感じ。前からは細かい砂が風で舞い上がり、小さな礫のようになり顔面に時折ヒットします。痛くはないけど、目を開けづらいという。。。

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この辺り。
やー、本当風はやばかった・・・。

ここからは、内蔵助分岐で左へと進み、大走を抜けて雷鳥沢へと戻ります!