最近なにかと気になる「ファストパッキング」。
特にオーバーナイトを想定したパッキングとなると、いったい現時点の自分の装備でどこまで突き詰めていけるのか。山に行けない休日のモヤモヤを久しぶりに妄想力も発揮して試してみました。
DSCN2282_R
 

まず、今自分の手持ちで最も容量の少ないバックパックと言えばマウンテンハードウェアのFluid6。
公称6Lとあるけど、その実容量はスタッフも首をかしげる想定8〜9L程度。
DSCN2285_R
ちなみに今までで自分がパッキングした中で最も容量が小さかったのはBlackDiamondのRPMで約26L。
Fluid6を仮に10Lと見積もっても、その差は16L、小型のバックパック1つ分の差があります。
つまり、これにパッキングをしようとすると現時点ではいくつかの条件を限定的にする必要があります。
1つは『装備』。そして『ハイクのシチュエーション』、および『天候』です。
今回はあくまで想定なので、もっとも都合のよい条件として

・奥多摩または丹沢エリアの1泊2日。
・気候は雨天は想定しない。
・気温は夜でも10℃前後。

というもので考えてみました。

さて、これらの条件を前提とした場合の装備として、以下のものを上げています。
DSCN2282_R
左から
・マット:サーマレスト Z-LITEショート
・マウンテンハードウェア Fluid6
・モンベル ULエアーピロー
・Sea To Summit サーモライトリアクター
・オクトス シュラフカバー
・オスプレー スポーツボトル
・セイシェルボトル 
・NEMO META1P
・エバニュー チタンマグ(500ml)
・Sanpo CF Stove
・Fold a Cup
・燃料用アルコール(250ml)
・ヘッドランプ(BlackDiamond ReVolt)
・コーヒーセット
・マウンテンハードウェア ゴーストライトジャケット
・トイレセット
・食料(仮として尾西のわかめご飯)
・BlackDiamond ディスタンスFL

悩みどころは2つあって、1つはシェルター。こればかりはすぐに解決は出来ないのでMETA1Pを使用するとして、もう一つはシュラフ。流石にナンガの250DXを使う訳にもいかず、それでは代わりに出来るものとしては何かと言うと
DSCN2284_R
この2つ。
・Sea To Summit サーモライトリアクター
・オクトス シュラフカバー
サーモライトリアクターはシュラフインナーとして使用できるので、夏季想定であれば気温が低くなければ十分使えます。それでも寒い場合の対策としてオクトスのシュラフカバー(右)。これを組み合わせれば低山帯であればなんとか一晩は凌げそうです。
もし気候条件がさらに良ければ、シュラフカバーは外してもいいかもしれません。

そして火器ですが、湯沸し限定の想定で
DSCN2283_R
こちらもミニマムにしました。

そして問題はこれが果たしてパッキングできるのか・・・?ですが、
DSCN2287_R
ボトムにサーモライトリアクターとシュラフカバーを入れて、その周辺にさらにギュウギュウと詰め込み、シェルターは一番上に。こうすると若干ですがまだ余裕があり、食料を追加できそうです。

DSCN2288_R
パンパンですが、なんとかパッキング成功!
これにさらにストックとマットを追加すると・・・

DSCN2289_R
こうなります。

DSCN2290_R
いやあ、入るものですねぇ。。。

DSCN2291_R
上記の装備で約3.7kg。
水が1Lプラスされたとして4.7kg、走って移動できるパッキングウェイトとしてはかなり良い感じなのではないでしょうか。


と、かなり理想的なウェイトでパッキングすることが出来たのですが、この装備はいくつか欠点があります。
1つは、あくまで『雨天以外』の夏季限定の装備であること。
実際はレインウェアを入れるべきですね。シュラフカバーをレインウェアに置き換えて代用してみても良いかもしれません。
それから、食料や行動食をどうするか。営業小屋である程度補給できることを想定するのであればいいのですが、小屋の無いルートだとそもそもこのパッキングが成り立ちません。バックパックの容量が限定されるので、通常のハイクよりも細かく、さらにカロリーなども考慮した食料計画が必要になるかと。
また、水の問題もあり、1Lの携行だけでは夏季はやや不安です。
つまり、このパッキングでオーバーナイトハイクするという事は、雨が降らず、気温も高めの夏季で、一定区間ごとに営業小屋があり食料の補給が可能で、水場も考慮出来るルート・・・という事になります。
うーむ、そんな都合の良いルートなんてそうそうないですよねぇ・・・。

ただ、これはあくまでミニマムな装備です。
これに例えばインサレーションが必要だからキャプリーン4フーディを追加しよう、ダウンパンツも入れよう、食料はもう少し増やそう・・・とやっていくと、よりベストなパッキングになると思います。
現状では、20L程度まであれば、何とかまともなハイクが出来そうな気がしますね。

あとは、META1P、これがバックパック内で占める割合はかなり大きいです。
仮にツェルト等であれば大きさが半分以下、重量は三分の一程度。それであればFluid6でも行けそうな気が。
・・・と言いつつ、ここまで出来るのかあ、と言うのが本音。一度くらいこの装備でハイクしてみても面白いかも・・・?