2015年のテーマともいえるショートハイク(=スピードハイク)。
限られた時間内で歩行距離を稼ぐために荷物をシンプルにして体への負荷を減らす、というコンセプトに基づき、色々とギアも様変わりしてきました。
その甲斐もあって、個人的には確かにハイクの幅も広がったし、例えばこの前の鷹ノ巣ハイクの時のように、幕営後にラン&ハイクで別エリアまで足を延ばす、という選択肢も出来ました。

これを突き詰めていくと、おそらくその先にあるのはOMMのようないわゆるファストパッキングを主体としたハイキングスタイルになるかと思います。
デイハイクの範疇であればいいのですが、ではオーバーナイトとなった場合、現状のギアで一番ネックになるのは・・・そうですね、大きく2つ。
シュラフとテント、ですかね。

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シュラフに関しては一先ずおいておきますが、今回はオーバーナイトハイクを想定した、ファストパッキング(と言っていいのかもちょっと自信ないですけど)というかスピードハイクにおける個人的幕営装備考察、をしてみました。

まず、前提としてスピードハイク・ファストパッキングと言っても特別決まった定義があるわけでもなく、実践している人によってそのルールもまちまちだったりします。
なので、自分としては先に書いた通り「限られた時間内でより歩行距離を延ばすために、体力的な負荷を軽減する」という事が前提となります。
ただし、そのために何でもかんでも軽量化するという事ではなく、そもそも自分はいわゆるタープやフロアレスといったシェルター系は結構苦手、と言うか、要するに虫がダメなんです。
ヘタレと言われようとなんだろうとこれだけは無理。その他個人的な条件をあげていくと

・出入口に準ずる箇所にはメッシュパネルが必須。
・自立/非自立は問わない。
・幕営面積は小さい方が良い。
・前室はあれば理想的、無くても代替があれば可。
・軽量(1kgは切る)事。
・さらに、パッキングサイズが出来るだけコンパクトである事。

などが条件となります。
今使っているNEMOのMETA1Pはバランス良く上記の条件を満たしてくれているものの、唯一幕営面積だけが非常にネック。これが半分くらいだったらよかったのに・・・と思う事もしばしば。

幕営面積にこだわる理由は、一つは混雑したテン場でも少ない面積であれば場所の確保が容易だろうという事、またビバーク適地を探している場合も、必ずしもフラットで広い場所を得られるとは限らない(むしろそういった場所の方が少ない)という理由から。
自立式であればさらに選択肢は増えるのでしょうけど、これについてはさほどこだわっていません。

で、そんな中から色々と最近考えているものからピックアップしていくと・・・

まずこちら。
■Finetrack ツェルト競蹈鵐
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当ブログでも幾度となく登場している、いわゆるUL系の方々のド定番。
重量340g、収納時のコンパクトさと言いシェルター系のお手本ですね。ただ、実は設営のためにガイラインを張るため見た目以上に実質幕営面積は取ります。耐風性や快適性を上げようとするとサイドリフターも使う事からさらに場所を取るわけで。
そしてメッシュパネルなどは無いためバグネットを使う必要があり、これが軽量なもので約80g程度。
耐水圧はツェルトとしては高めの1000mmですが、むしろフロア側の浸水対策など、それなりに快適にしようとすると付加装備があれこれと必要になりますね。それを楽しむ余裕があればいいのですが。


それじゃ、ツエルトに近いもので考えていくとこんなものもあります。

■モンベル U.L.ドームシェルター1
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今回色々調べていて実は結構理想に近いのがこのシェルターでした。
前述の条件はすべてクリア。重量がフレーム込で780g、さらに超コンパクトな収納サイズといいかなり理想的です。フロントには換気用のメッシュパネルも装備しています。生地自体は15Dのシルナイロン製で通気性は無し、当然結露は激しいでしょうがこれはシングルウォールシェルターを今も使ってるのであまり気にしてません。
ただ、問題はその生地の薄さで、15Dというとつい先日購入したMHWのゴーストライトジャケットと同じ厚さ。
つまり、スッケすけのうっす薄です。
そもそも強風下とか気象条件の激しい時の使用なんて前提にしちゃいけないんでしょうけど、生地自体の耐水圧も600个鳩觜戎瓦發箸覆い里六実。まあ、そんな悪天候になるようなときに山になんて行かないとは思いますけどねぇ。。。

あとはこちらも前から気になっているもの。

■アライ ライズ1
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で、でっかい画像が無い・・・。

もうずっと気になっているシェルター。
これにメッシュパネルが出入口についていたら完全に理想ですね。ライズ1についてはハイカーズデポさんとのコラボモデルの「ライズ1+(プラス)」というのもあって、これも以前見に行ったことがありますが、カラーとかはこっちのオレンジの方が好きだったりします。こちらのノーマルモデルは素材にエスフレッチャーという、若干の透湿性を持った2層の素材を使ってます。耐水圧は1000mm程度なのでツェルト競蹈鵐阿汎韻犬らいですかね。
重量こそフレーム込で約980gとありますが、流石に30Dのリップストップナイロン素材なのでそもそも生地の耐久性にも安心感があります。これはモンベルのU.L.ドームシェルターと比べると格段に高いわけで、重量を取るか安心感を取るか・・というところでしょうか。


ここまではツェルト・シェルターでしたが、あと気になっているのはこちら。

■マウンテンハードウェア スーパーメガUL1
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DWのテントで重量が807g(最小)と劇的に軽いです。
その分素材も極薄で、フライに至っては10Dのリップストップナイロン。ただ、フロアは30Dでやや安心・・・。これはMETA1Pとも同じくらいですね。
前述3モデルと違い前室を持ち、メッシュ構造とは言えダブルウォール。快適性だけで言えばこちらの方が圧倒的に上ですかね。
1つ、幕営面積はそこそこ小さいものの、縦に長いというのがポイント。これは前室分と考えれば仕方ないのですが・・・。構造自体はハブフレーム構造で半自立式。フレームはMSRやNEMOで使われてる構造と同じなので、フレームそのものの耐風性はあまり期待は出来ないですかね。それでもガイラインをしっかり張ってあげることである程度は耐えてくれそうだけど・・・。

あとは、ちょっと番外編でこんなのも調べてました。

■三馬力 サンカクテント
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(blogより写真を拝借)
三馬力さんというメーカーが制作しているシングルウォールテントです。
見た目はツェルトっぽいですが、フロアがちゃんとあること、ZIPによる出入口などがちょっと違うところです。
重量約500g、耐水圧も2000个判淑なスペックを持っています。
ただ生地自体に通気性が無いため前後に強制換気のためのメッシュパネルがついていて、これは閉じる事が出来ません。この辺はモンベルのと一緒ですね。
通常のツェルトよりも大きめのサイズ(110cm×230cm×100cm)なので、ツェルト泊経験者で、もう少し快適に・・と思っている人にはオススメかもしれません。メーカーさんも色々と使いやすさとかを研究されているみたいで好感が持てます。個人的には試してみたい一張り。
5月発売予定で、現在サイトで予約受付中みたいです(予約で2000円クーポン付)。


■L&Eシェルター
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サイトより
これはもともとはストックシェルターを調べていたらたまたま見つけたもの。
重量360g、フロアサイズ255cm(前室45、フロア210)×100×95、耐水圧1700弌△なりの高スペックです。
なんといっても、ストックを使うシェルター形状でありながら前室があり、さらに出入口にはメッシュパネルが!
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(サイトより)

もしかしたらシェルターの完成形かもしれません。
ただ、ただ唯一言わせていただければ、Aフレーム形状のストックの交差部分、、もう少し上手く処理できなかったかなあ。あそこのせいでややあか抜けてない感が漂ってしまう・・・。でもこれ実際つかったらめちゃくちゃ良い気がします。ただ調べてもレビューがほとんど出てきません。
テストでもいいから使わせてほしい・・w


ファストパッキングにおける個人的条件として挙げた「体への負荷の軽減=軽量化」ですが、重量面だけで見ればどれが良いかは一目瞭然です。ただ、「幕」と言うのは自然の中において体力の回復を図ったり、リラックスしたりと唯一体を休められる場所でもあります。やっぱりどこまで安心感を求めるか。
それは、過去にも記事で書いたことがあるのですが、「自然との境界線をどこまで曖昧にするか」というところにも通じてきます。
譲れるところ、譲れないところを見極めて、自分のスキルとマッチしたシェルターはどれなのか。
まだまだ検討の余地はありそうです。