2月15日(日)に、環境省自然環境局国立公園課による『国立公園におけるトレイルランニング大会等の取扱いに関する説明会』というものが開催されたそうで、この内容についてネットを初め各媒体でも議論が出てきているようです。
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まず、「環境省自然環境局国立公園課」ってなに??というところもあると思うのですが、その名の通り、日本における国立公園を管理・整備などを行っているところらしいです。
その内容や、国立公園の場所などはこちらを見ていただくとなんとなくわかると思います。 

今回のこの国立公園課のお話は、国立公園内でのトレイルランニング大会の実施についての「ある程度」の指針を打ち出したものです。ある程度、と言うのは、まだこの指針内でもグレーな部分が結構あるからです。
これまで、日本各地で行われているトレラン大会においては、大会ごとのレギュレーションが設けられていたりして一定の共通ルールが無かったことがあります。
それがいわゆる「マナー論」となり、様々なグレーな解釈を呼び、結果登山客とトレイルランナーとの間での軋轢を生むきっかけにもなっていました。これまで自分はトレランの大会などに出たことはありませんが、ハイカーの立場からみても各大会を見たりして、うーん、と思うところがあったのは事実です。

ハイカー目線で見ると、山ですれ違うトレイルランナーがすべて、という訳ではありませんが、一部では危険だなあ、と思う走り方や、トレイルを外れた走り方をしている人を見かけるのも事実です。
また、最近自分が走るようになってから感じるのは、やはり、日本の山岳地域のトレイルは非常に走りにくい、という事。広い尾根ならまだしも、例えばトラバース部分や、広くてもガレた尾根では落石の危険があったり、正直走る所ではない場所が多くあります。
快適に、安全に走れるところが限られているので、強引に前述のようなところを走ろうとすると、おのずと無理があって、結果登山客から見ても「危ない」とみられるのは、これは仕方ないでしょうね。実際そう思いますし。

で、今回の内容ですが、詳しいことはこちらのblogに分かりやすく掲載されていました。

>>環境省「国立公園内におけるトレイルランニング大会等の取扱い(概要)」説明会

一部の記事では、「トレラン大会の開催が困難に」とか、国内のトレラン大会が実施出来なくなるようなニュアンスで書かれているものがありますが、決してそうではないと思います。
今回の指針は、あくまで「ハイカー・ランナー双方の安全の確保」と、「日本山岳地域の自然保護」という観点から、どうすればこれらを担保した大会を実施できるか、というものを示しているわけで、実際、質疑応答の中では「トレイルランニングを排除するものではない」とも記載されています。

以前から、某大会などで何千人というランナーが同じ区間を、同じタイミングで走るレースなどはかなり疑問を持っていました。自然へのインパクトとランナーの安全の担保が本当にできているのか、と。
今回の環境省の指針は、まだ明確ではない手探り感も非常にあるのは事実ですが、現在国内で起こっているトレランとハイカーとのグレーゾーンの問題などに対して、一石を投じることが出来るものでは、と思います。
個人的には、欧米型のトレランレースはやっぱり日本には無理があるんじゃないかなーと、前から思っていた部分もあるので、日本型の環境を考慮した新たなレースと言うものが生み出されれば、それはおそらくハイカーにもランナー双方にとってもよりよい結果になるのではないでしょうか。

※現在鎌倉でのトレランを巡っても反対派・賛成派とで対立があるようですが、こういった指針を新たな議論の題材として、よりよい方法を見つけられると良いですね。。。