DSC01066_R
先日購入したトレランシューズ「SCOTT T2キナバル2.0」。
2回ですが、実際のハイクでの使用感などをレビューしてみたいと思います。

 

今までは、ソールも固く、ある程度プロテクションがしっかりとしていて、かつ防水、と言う、どちらかと言うと「登山靴の延長線上」にある靴が好みでした。
ただ、昨年からハイクスタイルも大分変ってきていて、徐々にスピードハイクに近いスタイルになってきている事から、より軽快に歩ける、あるいは走れる靴へと必要性もシフトしてきていました。

靴を選ぶときには色々と頭を悩ませる事が多いのですが、その大きな一つとして「防水か、非防水か」と言う点が挙げられると思います。
自分も従来はやはり防水がいい、と思っていたのですが、

・そもそも、雨ならハイクは積極的には行かない。
・仮にハイク中に降られた場合でも、防水のローカットでは限界が速い(2時間程度でしょう)。
・防水を非常時の対策と考えるならば、防水ソックスでも対応できる。
→それなら、非防水の解放感と、乾きのよさを重視した方がいいのでは?

と言う結論になったことが、今回「非防水」の靴を選んだ大きな理由です。 
DSC_1012_R


まず、今まで使っていたアプローチシューズであるEvolv Talusと比べると、当然ではありますがかなり軽いです。
Talusはカタログ値では435g(片足/9インチ)、対してキナバル2.0は275g(片足/26.5cm)。絶対的な重量が軽いため、足さばきが前よりもかなり楽です。
物理的な重量に加えて、ソールやアッパーの硬さが全然違います(当然ですが・・)。
キナバル2.0はソール、アッパー、ヒールカップに至るまで基本的にランを目的として作られたもの。
対してTalusはアプローチから岩場などを歩くことを前提としているため、そもそも比べるのが酷、というのもありますが。。
造りが華奢な分、耐久性については今後の使用経過を見る必要がありますが、この2回のハイクで、一般的な登山道、岩場、ガレ場、ザレ場、木の根、雪道、凍結路、木道、泥濘などを、結構無頓着に、ある意味乱暴に履いて歩いたり、走ったりしてみたのですが、少なくともTalusに比べて不安を感じるシーンは皆無でした。

DSC00814_R
DSC00817_R
DSC00906_R
プロテクションについては、ソールに薄めのTPUプレートを内蔵してる事もあり必要十分といったところです。
個人的な感想としてはランシューズの割にはしっかりと突き上げをガードしてくれている印象。とは言え、実は初めて履いた大山の時は、下山後足裏がやや疲れていて若干痛みがありました。
こないだの表尾根セクションの時はその辺はほとんど感じなかったです。

DSC01013_R
また、前回のハイクで試すことが出来た雪上での使用感ですが、これが非常に優秀でした。
雪質は数日前に降った雪の表面がややクラストしたような、締まった雪質。こういった雪質であればTalusでも全く問題は無かったのですが、キナバル2.0の違ったところは凍結路です。

DSC01053_R
先日の表尾根セクションの後半、下山時ニノ塔の先の日蔭では上の写真のような凍結路が部分的にあり、Talusだと恐らく簡単に滑っていたところだったと思います。
実際、この状況を見たとき一瞬GRIVELのスパイダーを着けるかどうか悩みましたが、しばらく様子を見てみよう→お?意外と行ける?→あれ、全然大丈夫だ!、といった感じで結局使いませんでした。

これはスタッドレスタイヤと話は同じで、ソールが柔らかい方がしっかりと雪面を捉えてくれる、という事でしょう。
やはりアプローチシューズのような固めのソールはゴツゴツした岩場が本来の戦場であって、凍結したトレイルは想定外。素直にチェーンアイゼンなりスパイダーなりを使いなさい、と言う事ですね。昨年の三条の湯ハイクで滑りまくったのも、靴の劣化と言うよりは特性がマイナスに作用していただけの事かと。

DSC01065_R
DSC01066_R
また、泥濘・雪上をハイクした際の靴の濡れでですが、↑の写真を見れば分かる通りうまい具合にアッパー周辺のガードだけが汚れていて、靴下まで湿ってしまう、という事はありませんでした。
積雪もさほど深くなかったこともありますが、途中キックステップのような使い方をしたり、溶けた泥濘を走ったししたことを考えれば良く出来てると思います。

DSC00942_R
ソール形状。
やっぱりランシューズなので前後方向へのグリップが強いパターン。しかしラグが細かいせいもあってトラクションは強力。

DSC00940_R
以前、モントレイルのマウンテンマゾヒストを履いていたこともありますが、結構ソールがすぐにダメになったり、意外とスリッピーなソールで結構苦労した事もあり、正直トレランシューズについては懐疑的な部分が多かったのも事実です。
しかし、今回たまたまセール品とは言え非常に良い掘り出し物をゲットできたなーと、少なくとも現時点では大満足。足裏の疲労については、ハイクを重ねることで慣れも出てくるでしょう。
あとは、今はまだ日帰り装備なのでせいぜい重くても3kg位の荷物ですが、これが10kgオーバーのテント泊装備になった時、どの程度対応できるか、ですかね。

いずれにしても、のんびりハイクから、ちょっと気合を入れたランまで、少なくとも足回りについてはシームレスに楽しめるようなったのは非常にうれしい事です。今後は悪天候用の防水ソックスの入手と、あとはバックパックだな・・・。RPMも良いんだけど、やっぱりベストバッグが欲しいかな〜。