今年の5月から北八ヶ岳を除いてすべての山行で使わせてもらっているatelierbluebottle PAC-S
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約5か月間の使用で色々と見えてきたところがありますので、改めてレポートしてみたいと思います。

まず、ここ5か月の山行データを簡単に。

日向山(日帰り)
畦ヶ丸(日帰り)
小金沢連嶺(1泊2日)
天子山地(1泊2日) 
奥秩父セクションハイク(1泊2日) 
尾瀬ハイク(2泊3日) 
裏銀座ハイク(1泊2日) 
上高地ハイク(1泊2日)
将監小屋(1泊2日) 

日帰りは2回、1泊2日のテント泊が6回、2泊が1回。
今年は天候不順でだいぶ中止されたハイクもあったのですが、それでも5か月で9回のハイクでPAC-Sを使いました。
日帰りハイクについては、以前書いた日向山でのレポートが詳しいのでそちらに譲り、今回はテント泊で使ってみた感想にフォーカスしたいと思います。


まず、テント泊での装備について。
すべてではありませんが、パッキングの内容を写真に撮っているハイクのものから。

【小金沢連嶺】
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【奥秩父セクションハイク】
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【尾瀬ハイク】
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【裏銀座ハイク】
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【上高地ハイク】
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テントについては尾瀬、上高地ハイクではMSR HUBBA HUBBA HP、それ以外はすべてNEMO META1Pを使っています。
実はそれぞれのハイクで大きな違いは、このテントくらいなもので、その他はダウンパンツがあったりなかったり、上高地ハイクの際は2人分の食料(お昼1回分、夜1回分、朝1回分)も入っています。
上高地と尾瀬の際はをほとんど持ち歩いていなかったのと、マットをZ-LITEにして外付けしていることがパッキングに余裕を持たせている要因の一つとなっています。
写真を見てもらえば分かる通り、だいたいどのハイクでもパッキングアイテムの数自体はそれほど大きく変わっていません。これらは自分が特に何かをガマンすることなく、テント場でも快適に過ごせるためのアイテムを一通り入れた結果のもの。装備を削る、と言う意味では防寒着で調整することはありますが、それでも結果的には「あれが無かったために不便だった」というケースはありませんでした。
これらから推測するに、

「温度域が8度以上、無雪期または積雪でもチェーンアイゼンで対応可能な範囲」

であれば、現状の装備で十分PAC-Sでのオーバーナイトハイクが可能でしょう。
(温度域は寒さを感じる個人差があるので、人によっては10度以上ですかね)
時期で言えば4月中旬〜11月上旬までの、標高2,000m前後の山、特に7月後半から9月一杯くらいまでは北アルプス等の高山も場所によってはターゲットに入ってくるかもしれません。

また、自分の場合パッキングウェイトがだいたい11〜12kg位のレンジが多かったです。
これは主にお酒と水が影響しているのですが・・・。水場がしっかりと使える、途中で補給が可能、などであればそれでも10kgくらいですかね。

そもそもPAC-S自体は28〜32Lと言う、シンプルな装備であれば無理なくデイハイクから1泊2日程度のオーバーナイトハイクに十分対応できるだけの素地を持ったザックです。それでも自分の装備は昨今の軽量化やコンパクト化からすればまだまだ大きく重いものも含まれていて、それでもこれだけのパッキング能力がある、というのは、毎回自分でパッキングをしておきながら驚く事が多いです。
そして、回数を重ねるごとにそのコツもつかめてきました。


◆アイテムはあまりまとめない。
自分の場合ですが、テントやシュラフをまず入れて、その隙間に細かい道具を詰めていきます。
そのため、そもそも道具自体をまとめていません。細かいところで言えば、ビーニーすら袋に入れることなく、隙間を埋めるように詰めていきます。
これは荷物を多く入れられる、というメリット以外に、ザック内でのアイテムのブレを防ぎ歩行を安定させること、またある程度パンパンにパッキングすることでまずザックの見栄えが良くなる、という点も挙げられます(個人的に荷物スカスカでヘロっとなっているザックを見るたび、パッキングし直してあげたくなりますね・・・)。

◆柔らかいものは外側に、固いものは中心に。
これはパッキングの基本でもありますが、PAC-Sについても例外ではありません。
例えば、テント、シュラフを入れた後、背面側にはキャプリーン4、外側にはレインウエア類、それらに挟むように中心にクッカー、ランタン(オービット)などをパッキングします。食料、水はそのうえに配置。
X-PACは剛性が高く張りのある生地なので、こうしてパッキングすることで外側の柔らかいものを勝手に圧縮してくれます。パッキングした直後はギチギチでも、歩いているうちに振動でなじんでくれます。
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張りがあると見た目もかっこい!と思う訳です。

◆パッキングは「縦方向」に詰めていく。
これも基本ですね。
ザックという小さな空間内に荷物を詰める場合、横方向に道具を入れてしまうと隙間が分かりにくくなる+使えなくなる、という場合があります。縦方向に道具を詰めていくことで無駄なスペースを残すことなく、結果パッキングもキレイになります。モノも取り出しやすくなるので一石三鳥くらいのメリットあり。

兎に角X-PAC素材が張りがあって下手に伸びたりしないので、多少ぐいぐい詰めてもしっかりと入るしロールトップも締めやすいです。
PAC-Sはフレームレスなのですが、前述のとおり固い道具はザックの中心に入れるようにすることで、背面側に変なアタリがでることもありませんし、歩いているうちに背中に馴染んできてくれます。

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また、尾瀬ハイクや上高地の時のように、ある場所をベースとしてテントなどをデポして山に登りにいく、という場合はアタックザック替わりになるサイズ感も非常に良いですね。
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わざわざアタックザックを持つ必要が無いので、もちろん荷物の軽量化にもなりますし、何よりアタックザックよりも背負い心地が段違いです。


という事でこの5か月間、ほとんどの山行で大活躍してくれたPAC-Sですが、もうそろそろ、雪が降り出したらちょっと厳しいですかね。そうするとAtmos50の出番、となりそうなのです。あと何回PAC-Sでテント泊に行けるかな・・・・。