感動の小金沢山連嶺ゴールデントレイルより1週間。
この時のハイクは山ももちろんですが、もう一つの大きな目的が、先日からモニターさせていただいている「atelierBluebottle PAC-S」のフィールドテストです。前回は日向山で日帰りハイクのレビューをさせていただきましたが、今回は1泊2日でのオーバーナイトハイキングで、じっくり使ってみた感想などをレポートしたいと思います。

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>>【ファーストインプレッション】atelierBluebottle PAC-S
>> 【レビュー】atelierBluebottle PAC-S:デイハイク編

まずは前回のデイハイク編と同様、パッキングアイテムの紹介から。
1泊2日のテント泊山行、5月下旬とはいえ幕営地の想定標高が2,000m前後であるという事もあり、アイテムは割と多めです。

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PAC-Sを除いて、左上から・・・
・eaglecreek パックイットクォーターキューブ
・食料(行動食) 
・食料(食事:3食分)
・OUTDOORRESEARCH ラディアントビーニー
・OUTDOORRESEARCH ヘリウム競献礇吋奪
・Patagonia キャプリーン4フーディ
・ NEMO META1P
・BlackDiamond ディスタンスFL
・エマージェンシーキット
・モンベル U.L.エアーピロー 
・BlackDiamond ReVolt
・ワイン(720ml)
・コロンビア レインパンツ
・ノースフェイス アコンカグアベスト
・NEMO ZORショート
・NANGA250DX
・保冷バッグ(ビール×2本、冷凍したトマトソース×1、保冷剤×1)
・クッカー(ミニトランギア+エバニュー チタンアルコールストーブ、Wildo Fold a Cup大)
・OSPREY ボトル570ml
・BlackDiamond オービット
・レインカバー
・歯ブラシセット
・除菌ウェットティッシュ
・マイクロファイバータオル
・セイシェルボトル
・アルコールボトル
・MSR パックタオル
・モンベル U.L.ウィンドブレーカー
・コーヒーセット
・ダウンパンツ(mp フィラフィパンツ)
・機能タイツ(スタビライクス)
・ナルゲンウォーターボトル(1.5L)
・タイベックシート

・・・うーむ、書き出してみるとまあ細かい荷物が多いこと。これを広げたときはtsujioさんもかなりびっくりしてましたw自分でもびっくり。

基本的に自分のパッキングは「快適性は損なわない」と言うのがモットー。なので上記のようなボリューム感たっぷりのパッキングになってしまうのですが、これでも実はパッキングすると多少の余裕がある感じです。
特にフロントポケットの大きさはかなり重宝していて、
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初日、歩き始めの時はキャプ4フーディが入らず、フロントポケットにストラップギアで括り付けていました。
(湯ノ沢避難小屋でパッキングしなおしたら入りました)

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(湯ノ沢でパッキングしなおした後。パンパンだけどしっかり収まってます)

結構こまごまとしたものが含まれているのが分かると思いますが、歯ブラシ、ヘッドランプ、レインカバー、パックタオル、ウィンドブレーカー、コーヒーセットなどこれらはほとんどフロントポケットに入れてあります。
そのうえでキャプ4フーディが入る感じ、と言えばなんとなくイメージが分かりますでしょうか。
ちなみにベースウェイト(食料込)で5.9kgだったのですが、これに水1.5L、セイシェル約600ml、OSPREYボトル570ml、ビール350ml×2、赤ワイン720ml、おにぎり160gがとすると、大雑把なトータルウェイトは10.15kg。
これにディスタンスFL470gが加わると10.62kg。PAC-Sの本来の推奨パッキングウェイトは約8kgなのでだいぶオーバーしているのですが、特筆すべきはこの状態で2日間歩いたあとの疲労感がほとんどなかった、という点です。

これは贔屓目に見て、とかは無く本当に感じたことで、このくらいのウェイトで背負っていても体への負担はかなり少ない、という事です。さらに装備をシンプルに出来る人であればよりその負担は少なく、楽にハイクすることが出来ると思います。
考えられることは2つ。デイハイク編でも書いたのですが、兎に角まずショルダーハーネスの造りが非常に良いこと。幅広のハーネスは非常に絶妙に荷重を分散し、肩、上半身への負担を大幅に軽減しています。
そして背中全体、そして腰の高い位置をポイントとしてバックパックを背負えること。
さらに言うのであれば幅広のショルダーハーネスと背中全体に密着するような背負い心地により、歩行時のバックパックのブレがかなり少ないです。これはテント泊装備で行った今回のハイクでも、そして先日の畦ヶ丸ハイクの下山時にも感じたことで、このブレがほとんどない事で余計なストレスが発生せず、無意識下での疲労発生が少ないと考えられます。
特に畦ヶ丸ハイクの下山時はほぼランで、ウェストハーネスの無いバックパックにも関わらずブレが少ないのには本当に驚きました。
※トレイルランニングに使える、という意味ではありません。下山時のちょっとしたランで感じたことです。

以下、当日とほぼ同じパッキングをした状態での見た感じ。
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右側面から。

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背面。

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左側面から。

ちなみに、PAC-Sは見た通りディジーチェーンやストックホルダー、スリーピングバッグハーネスなどの外付け装備はありません。もちろんオプションで追加することも可能ですが、例えばストラップギアを使ってこんな感じで外付けをすることも出来ます。

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縦付け。これはちょっとアレかな・・?

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横付け。これは行けそうです。
自分は最近マットはNEMOのZORショート(インフレータブルマット)を使っているのですが、この分が外付けのZ-LITEショートに変わるともう少し食料などを詰め込めそう。そうすると1泊2日から2泊3日のオーバーナイトハイキングにも対応できそう(無雪期の気温がある程度安定した時期に限りますが)です。



さて、こうしてPAC-Sをここ1か月ほどでデイハイク2回、テント泊1回のテストを行いました。
現時点ですべてを判断するという事ではないのですが幾つか見えてきたポイントを改めて記載しておきたいと思います。

【ポイント】
・デイハイクはもちろん、シンプルな装備での1泊2日のテント泊山行についてはコンセプト通り十分にこなせる能力があります。特にテント泊は多少贅沢な感じでも行けそう。ただし推奨パッキングウェイトは8kg以下なのでこの辺りは念頭に置いておく必要あり(とは言え使ってみた感想かなり強度はあるので大丈夫だとは思いますが、推奨以上は自己責任で)。

・ハイドレーションは使えませんが、サイドポケットが非常に使いやすくここにペットボトルなどを入れておいてもハイク中の出し入れはほとんどストレスにはなりません。

・フロントポケットを活用することでパッキング能力を大幅に向上させる事が出来ます。使用頻度の高いものはここに入れてしまうといいでしょう。

・幅広のショルダーハーネスは荷重分散と負荷軽減に優れており、背面構造と合わせて非常に快適にハイクを楽しむことができます。

・ストラップギアなどを活用することで「外付け」にも対応可能です。
※オプションでディジーチェーンなどを取り付ける事は出来ますが、せっかくシンプルな構造なので使うときだけストラップギアなどで代用するのがいいかなーとか思ってます。

・これはPAC-Sに限った話ではありませんが、X-PAC素材は防水性が高くちょっとした雨くらいならレインカバーが無くても凌げそうです。また強度が高いので多少ラフに扱っても壊れにくいあたり、安心感が高いと言えます。


【気になる点】
・メインコンパートメント内にポケットが無いので、貴重品などは分かりやすいスタッフバッグに入れて収納しておくといいと思います。オーダーでポケット取付も出来るとは思いますので、気になる方は相談を。

・X-PACは非常に安心感が高い素材ですが、熱には弱いそうです。それからラフに扱えば、当然表面の撥水加工などが剥がれてくることはあります。なので、万が一、という事を考えて貴重品や濡れて困るものは防水バッグに入れておくなどの対策はした方がよさそうです。


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今は、早く次のハイクにこいつと一緒に歩きに行きたい!そんな気分です。