丹沢をぐるりと回るラウンドハイク。
塔ノ岳での休憩を終えて、いよいよ西尾根を下って玄倉川へと向かいます。
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ちょっと不安なのは天気。西丹沢方面にはなにやら怪しい雲が・・・。

【注意】
この記事のルート、特に「尊仏ノ土平〜熊木沢出合」までの玄倉林道は、落石、土砂、崖崩れによる林道の崩壊が酷く、また現在もその影響は大きなままです。
当面は通行をしないことをお勧めします

 
 
塔ノ岳山頂にある山小屋「尊仏山荘」から、左手に伸びる登山道を進みます。
12時06分、山頂を出発!
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途中には水場もあるようなのでちらっと立ち寄ってみようかと。

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下り始めるとすぐに木製の階段が出てきて、これがしばらく続きます。
あまり崩れているところもないのですが、ところどころで立木が倒れこんできている箇所があり、頭をぶつけたりバックパックを引っ掛けないように注意が必要です。

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山頂から6分ほど下ると水場に到着。「不動の清水」と言うこの水場、丹沢山域においては稜線に近い位置にある貴重な水場です。枯れてしまうことも多いみたいですが、この日はしっかり水が出ていました。

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これから沢に下るので水には不自由はしないのですが、一応念のためセイシェルに入れておきます。

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さらに下り続けると鍋割山稜の北側が見えてきました。
これは大丸北側。沢筋にはまだ残雪が雪渓のように残っています。

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木製の階段が終わると今度は落ち葉の積もったトレイルに。
踏み跡は少なく、そして西尾根に入ると人の気配が全くなくなります。途端に自分の五感が敏感になっていく感じ。あたりには何とも言えない雰囲気が漂い、なんとなく熊鈴を余計に鳴らしながら下っていきます。

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するとやっぱりありました、熊のフン。
実はこんなのを3、4個見つけました、しかもトレイル上もしくはすぐ脇に。
さらに写真は載せませんが、かなり大きめの鹿の白骨死体も・・・。この立派な角から足先まで含めると2m以上はありそうなものでした。不思議とグロテスクな感じがしないのはキレイに白骨化していたからでしょうかね・・・。
きっとこれも熊などの獣でしょう。
実際に会うと怖いですけど、こういうものは何というか、命の循環を感じますね。。。

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暫くするとベンチが出てきます。
が、このあたりもなんとなく獣臭いので足を止めずに進みます。

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やがて右手には沢が見えてきました。これは箒杉沢ですね。

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暫くすると杉林に入ります。このあたりはトレイルがザレていて崩れやすくちょっと歩きにくいです。

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塔ノ岳山頂から45分ほどで尊仏ノ土平に到着。

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東丹沢登山詳細図に載っている「埋もれた道標」もありました。

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さて、ここがまた方向感覚が鈍りそうなところ。なんとなく左手に進みたくなってしまうのですが、実際は沢に出たら右手前方、↑の写真ではちょうど真ん中あたりの対岸を目指して進みます。よく見ると水が流れているのも左手から右手に向けてなので、川の流れを見ると分かりますね。

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尊仏ノ平方面。この広い沢におそらく人間は自分だけ。
なんとも冒険感がハンパ無いです!

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対岸に渡りきると道標があります。ここからは玄倉林道沿いに熊木沢出合まで進むのですが・・・

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兎に角林道はめちゃくちゃ荒れています。
落石が非常に大きく、石の一つ一つが大きいです。

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こんな風に林道を覆い尽くすような崖崩れの跡も。某レコでは沢に下りて川伝いに熊木沢に向かった方がいい、と書いてあるものがありましたが、これもあまりお勧めできません、途中大きな堤や滝があるのでどちらにしても危険です。
取りあえずは足元と、左手からの落石が無いかを注意しながら歩きます。

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あまりに落石・がけ崩れが多すぎてもはや林道の体を成していません。
兎に角早くここを抜けるしかありません。

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そしてオガラ沢出合を過ぎたすぐのところ、登山詳細図でも「大崩落」と書いてある場所がこれです。
こんな光景は初めて・・・がげ崩れによる土砂で林道が抜け落ちて、その下の沢まで崩れてしまっています。
・・・要するに、林道がありません・・・。
これにはさすがに声をあげて驚きました。
よく見ると、土砂の上部にトレースがついています。ので、ストックで確認しながら、超慎重に、1つでも石を崩さないように歩きなんとかわたります。。
・・・はっきり言ってここはダメです。もう2度と来ない・・・!

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その先で見つけた落石。
遠近法ではなく自分の体の半分くらいある大きな岩が・・・こんなものが直撃したら一たまりもありません。
もうこの時点でだいぶ精神的にヤラれまくってました。もうやだここ・・・。

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大崩落その2。
ここも林道がほとんど土砂で埋まってしまっています。

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精神的にも肉体的にもかなり疲労が。
もうぐったりしながら歩きます。。。

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13時25分、熊木沢出合に到着。林道の崩壊や落石の影響でCTよりもやや時間がかかりました。
というかもはやCTとかよりも無事にここまで来られた事が良かったです・・。
が、まだここでも安心はできません。

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トボトボと林道を再び歩き始めると、右手の川の色が途端にエメラルドグリーンに変わっていきます。
こ、これ、もしかして・・!

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熊木ダム手前の部分、そう、「ユーシンブルー」です!
今回の目的の一つがこの「ユーシンブルー」だったのですが、その色、本当に神秘的の一言に尽きます。
深く蒼いその色は何とも言えない不思議な色。荒れ放題の林道を歩いてきて、ちょっとだけ肩の力を抜けた瞬間でした。

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ユーシンブルーに力を分けてもらって、再び歩き出します。
次の目的地は「ユーシンロッジ」。ここで取りあえずお昼ご飯にしたいところ。そう、まだお昼も食べてませんでした。あんな林道の状態じゃ立ち止まってご飯なんてとんでもない・・・。

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途中、河原にありえない大きさの流木・・・と言うか丸々、木が1本流されてました・・・。どこから流れてきたんだろう・・・?

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13時51分、ようやくユーシンロッジの手前に到着。
久しぶりの人工物になんとも言えない安心感。

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橋を渡って、雰囲気のある看板。この先を進むと・・・


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林を抜けた先に、突如として大きな建物が現れました。
これがユーシンロッジ・・・!
とても休業中とは思えないほどのきれいさ。これはすごい・・・!