2月に入手したスーパーカンジキ。 
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すでに数多くのレビューがネット上でも見られますが、先日の北八ヶ岳・縞枯山のスノーハイクの時にようやく使う事ができたので、ちょっとしたレビューというか感想などを。

※3月27日
ちょっと追記しました。

 
まず、先日の北八ヶ岳・縞枯山の雪質について。
スノーハイクに行ったのは3月22日の土曜日で、その2日前の20日水曜には現地の天気は雨。その翌日21日は表面2〜3cmほどの積雪があったそうです。 
当日は快晴で、朝9時過ぎの時点での気温はロープウェイ山頂駅で−7度前後。
日差しは強いもののこの時点ではまだ融雪もほとんどなく、表面はややクラスト気味ですがよく締まった歩きやすい雪質でした。
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実際、スーパーカンジキを装着しなくても歩くことは出来ます。
が、場所によってはぐっと体重をかけるとくるぶし〜脛辺りまで沈み込む感じ。注意して歩けば問題はないでしょう。

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まずはフラット〜やや下りのトレイルで。歩き出して感じるのは「足回りの軽快感」。
通常のスノーシューのように足の後方部分まで本体が伸びていないため、ほとんど装着感もなく歩くことができます。方向転換やちょっとトレイルを逸れて歩きたい、といったときのターンなどもしやすく、動作に関してはストレスを感じることはほとんどありませんでした。
多少のアップダウンが出てきても足裏の土踏まずから後方に配置された爪のおかげでグリップは十分。
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続いてある程度斜度のある登り。
一つ上の写真を見ると分かる通り、足の前方には爪は配置されていないので、履いている登山靴がそのまま雪面と接触することになります。
スーパーカンジキは、通常のフラットや多少のアップダウンではフラットフッティングが原則です。
しかし、そのままの間隔で角度の大きい斜面に取りつくと足先が「ずるっ」と滑ってしまい、うまくすすめません。
そんな時はキックステップでつま先を雪面に蹴りこむようにして歩くと簡単。そのために前方は登山靴が使えるような構造になっています。この要領で歩けば体力もあまり使わず楽に登れます。

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反対に下りの場面。
通常このような斜度の下りだとスノーシューを外すか、アイゼンに履き替えるのがセオリーです。
が、スーパーカンジキの場合そのコンパクトさのおかげで、そのまま装着した状態で、いわばアイゼン替わりに使いながら下ることができます。実際初めて使う嫁さんがこの方法で降りてきましたが、アイゼンよりも上手く下れていたように思えます。
※ただし、今回のような柔らかい雪質に限り、ですかね・・・。
トレースが狭くてもあまり気にせず歩くことが出来るのもメリットです。

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そして気になる浮力について。
これについては、正直今回のような雪質では図りにくいところがありますね・・・。
スノーシューを使うようなシーンというと、もう少し雪が柔らかい状況だと思うのですが、そこについては他のレビューに譲るとして、今回の雪質の場合で、トレースを外してスーパーカンジキなしで自分が歩いたら、脛くらいまで踏み抜いてしまったのが上の写真。
横には歩いてきた嫁さんがスーパーカンジキ装着の状態で写ってますが、ほとんど踏み抜きはありません。
少なくともこのくらいの効果は見込める、という事です。


さて、今回の北八ヶ岳から見えてきたポイントは以下の通り。

■軽量・コンパクトな特性からスノーシューに慣れていない初心者でも安心して、かつ手軽に扱うことができる。
■かかと部分に配置された爪は特に下りで効果大。
■表面がクラストしているような雪質では効果が見込める。
■キックステップを使っても壊れそうな感じはありませんでした。

とにかく嫁さんは「レンタルしたスノーシューよりも歩きやすくていい!」と大絶賛。自分も購入しよう・・・と言ってました。

反面、前回首都圏で降ったような、湿った新雪はおそらく苦手でしょう。
コンパクトな反面、スノーシューほどの浮力は得られませんので、スーパーカンジキごと雪に埋まってしまうと余計に体力を使いそうです。
また、アイスバーンが隠れているようなシーンも不向きです。爪の先端にあるピンはそこまで強度が高い訳ではないので、氷で曲がってしまったりする恐れがあります。

・・・と、そんなところですかね。
総じて、性能については大満足です。自分が想定するスノーハイクは奥多摩、丹沢やこういったスノーシューで歩きやすい場所です(今のところ)。仮にラッセルが必要なところやアイスバーンのあるところでは素直に外して歩けばいいし、より斜度が出てくればもうアイゼンの出番でしょうし。
取りあえず日帰りハイクでは十分な効果を期待できるので、雪山に遊びに行きたいけどスノーシューは高い・・・と躊躇している人にはオススメしたいギアですね。
見た目の地味ささえクリアできれば、スノーシューほど大げさな感じもないしいいと思います。

■3月27日 追記
スーパーカンジキの悩みの一つが「バンドがすぐに緩んでしまう」こと。
自分も今回の北八ヶ岳で、最初に装着した時の締め方だと5分ほど歩いたらもうユルユルになってしまいました。
そこで次に試してみた締め方だと、途中で外すまでの2時間ほどは全く緩みは無し。これ以外にも良い方法はあるかもしれませんが、参考までにご紹介しておきます。

1)
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まずは普通に爪にバンドを通します。

2)
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バンドの余った部分をくるっと回して、内側から再度爪に通します。
この時通した後のバンドを輪っか部分の外側に出すところがポイント。

3)
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バンドを引っ張って締めます。
この時点でかなり緩みにくくなっているはずですが、余ったバンドが邪魔なのでどうにかします。

4)
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余ったバンドを、上の写真のように通します。

5)
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さらに外側からバンドを通して・・・

6)
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きゅっと外側に引っ張れば出来上がり!
上の結び目は緩むことがありますが、爪の部分はほとんど緩みませんでした。

スーパーカンジキのバンド緩み問題でお悩みのあなた、是非試してみてください〜!