12月も半ばに差し掛かり、気温もぐっと下がってきましたね。
もうあと1、2週間もすれば低山でもスノーハイクが楽しめそう。そうなるといよいよアレの出番です、そう、アイゼン!
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といっても、自分の手持ちはいわゆる「軽アイゼン」です。そして全部の軽アイゼンを使った事があるわけじゃないので、手持ちのアイゼンについて主観を交えてあれこれと考察をしてみたいと思います。


まずは一番使用頻度の高かったGRIVEL SPIDER(グリベル スパイダー)から。
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こちらはアイゼン、というよりはスパイクといった雰囲気が近いかも。片側10本のピンが付いていて、ストラップで装着が可能。特筆すべきはその軽量さ(約155g)とコンパクトさ。晩秋から春先まで、バックパックに忍ばせておける、お守り的なところがポイント。
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装着するとこんな感じ。
主に土踏まずの部分がグリップポイントになるので、ここを有効に使おうとすると必然的にフラットフッティングが基本となります。
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ピンはプラスティックの土台部分から含めるとおよそ11mm。ピン部分のみだと約5mmほどです。

SPIDERは上記の通り、グリップポイントが限定されるうえ、ピン(爪)が短く、またさほど尖ってもいないので、雪が深かったり、角度のきつい斜面には不向きだと思います。また、夏の雪渓のようなグズグズの雪ではほとんどフリクションは得られず、かえって疲労してしまうケースも。
比較的アップダウンの少ない低山、緩やかな斜面、良くしまった雪面、フラットな凍結路などでは効果は大。


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続いてはこちら。
エバニューの6本爪アイゼン。軽アイゼンというとこのアイゼンを思い浮かべる人も多いのでは。
自分の持っているアイゼンの中でも爪の長さは一番で、約20mmあります。また、アイゼンの爪も比較的鋭利で刺さり易いため、多少深い雪や凍結路でも安定感があります。
夏の雪渓などではその長い爪が功を奏して割と安定して歩けますが、ある程度斜度がきつくなると歩きにくいのはSPIDERと一緒。
奥多摩や丹沢エリアでは一般的なアイゼンでしょう。SPIDERと比較して重量がある(約560g)のが難点ですが、しっかり雪や付いている低山では最低限このくらいのアイゼンは持っておきたいところです。


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最後に先日購入したCAMPのアイスマスター
こちらは先日の記事にも書いたけど、足裏前面に爪があり、安定感は前者2つよりも上でしょう。
爪の長さはちょうど中くらいの15mmほど。
メリットはなんといっても足の前方から後方部にしっかりとした爪があること。恐らく低山におけるほとんどのトレイルで抜群の安定感をもたらしてくれるでしょう。
反面、デメリットとしては下の写真を見ると分かるのですが
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前者2つと反対に土踏まず部分には爪がありません。
これは、良く考えれば例えば丹沢などに多い丸太の階段などを上る時、階段自体を傷つけにくい反面、ここで接地してしまうとグリップはほとんど得られないのでスリップの危険性があります。出来るだけ前方・または後方どちらかを噛ますような歩き方がこの場合どうしても必要になるでしょう。


さて、3つの軽アイゼンについて思いついたポイントを書いてみましたが、まとめると・・・

■GRIVEL SPIDER
前提としてフラットフッティングが出来ること。そしてそれによってグリップが得られる程度の斜度・積雪量であること。凍結路については比較的幅広く対応できるが、やはり斜面がきつい場合は要注意。岩場などは凍結がなければ爪のない前方で歩けるがスリップには注意が必要。
深雪・春先などの腐った雪には向かない。

■エバニューの6本爪アイゼン(に順ずる軽アイゼン)
爪が長いためSPIDERほどフラットフッティングを気にしなくても比較的幅広く歩ける。
また、少々深めの雪でもフリクションは得られるが、グリップポイントが土踏まずに限定されるのはSPIDERと同じ。凍結路についても同様。
雪渓歩きには使える。

■CAMP アイスマスター
足裏の広い範囲が爪でカバーされるため安定感は3つのうちで一番。岩場を含むミックスにも向く。
しかし土踏まずには爪がないので、木道・丸太・木の根などが隠れた雪道では要注意。凍結路にもかなり強いが、高山帯のガチガチのアイスバーンには対応出来ないので、その場合は10本以上のしっかりとしたアイゼンを推奨。

こんな感じですかね。
個人的には雪山不慣れな人にはアイスマスターのタイプか、エバニューのタイプを進めます。
SPIDERはどちらかというと雪道にある程度慣れた人向けな気がしますね。
いずれにしても装備もそうですが、あまりアイテムを過信せずしっかりとした準備で、雪山を楽しみたいものですね。