先日の奥多摩〜鷹ノ巣ハイクの帰り道。
だいぶ早く下山してきたので、久しぶりに三鷹の「Hiker's Depot」へとお邪魔してきました。
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お目当てはRIZE1+(ライズ1プラス)です。
RIZE1というと知る人ぞ知る、アライテントのシングルウォールシェルター。
アライテントというと定番のエアライズやトレックライズなどがありますが、RIZE1はそのスタイル(完全自立、コンパクトなサイズ、ビレイ可能)などからどちらかと言うと玄人、クライマー向けのマニアックな製品といったイメージが強いかも知れません。
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RIZE1

アライテントオリジナルのRIZE1は見たとおりオレンジのエマージェンシーカラー。このカラーについては好みが分かれるところですが、なんと言っても自立式シェルターとしては超軽量な980g。かつてテントを物色している時、アライテントのカタログを眺めながら、このRIZE1も候補になるかも・・・と考えたことがあります。が、結果として購入には至らなかった訳ですが・・・その理由は、まず「結露が気になる」そして「バグネットが無い」こと。

そして今回、Hiker's Depotとアライテントのコラボレーションモデルとして発表されたのが「RIZE1+」。
先に行われた妙高高原でのTRAILSで「新しいシングルウォールシェルターを発表します」的なことが書かれていたのでなんだろう??ととても興味を持ったのだけど、いざ見てみたらぱっと見「RIZE1」の色違い。
なんだよ!とちょっと肩透かしに思ったのは事実だけど、後日サイトにアップされた情報をみて、改めてちゃんと見てみたいなーと思い、山の帰りにお店へ立ち寄ってみたんです。

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店頭ではツェルト競蹈鵐阿畔造鵑農澑弔気譴討い泙靴拭サイズ感が良く分かるかと。
ちなみにツェルト競蹈鵐阿
 高さ95cm、長辺220cm、短辺100cm。
RIZE1+は
 高さ95cm、長辺200cm、短辺100cm。
数値上ではほぼ同等のスペックですが、頭上空間が広いためRIZE1+の方が大きく感じます。

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実物を見てみると、構造自体は一般的なドームテントと同じクロスポールなので、居住性の高さはツェルト競蹈鵐阿噺世┐匹發修糧罎任呂△蠅泙擦鵝0貎佑濃箸κにはかなりルーミーな空間があります。

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RIZE1+の大きな特徴の1つ、それは土間が作れること。実際にはこれは土間ということではなく、万が一前方の出入り口が積雪などで塞がったりして使えない場合、フロアのジッパーを開放することで右側面から出入りすることも可能なる装備。また、積雪期なら横から雪を取って、シェルター内で水を作ったりすることも出来るし、クライマーならビレイホールとして使うことも可能です。

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シェルター内はルーミーとは言え、それは頭上空間の話。前後方向については長辺が200cm、これは決して大きいと言えるサイズではありません。実際、身長170cmの自分が横になってみると、頭の先から足先まで、ぴったりといった感じでした。寝るときは大半の場合でシュラフを使うでしょうから、シュラフの頭部・足先についてはシェルターの前後壁面に接触するでしょう。
そしてこのRIZE1+はシングルウォールのシェルターです。
オリジナルのRIZE1からは素材が変更され(オリジナルはエスフレッチャー)、「ゴアテックスやeVentと同様のフッ素樹脂膜ePTFEを使った2レイヤーナイロン素材(サイトより引用)」とは言え、他のシェルター・ツェルトと同様結露はするものと考えた方が良さそうです。構造上ベンチレーションについてもあまり期待は出来ないでしょうし。
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冬期であれば結露は凍ってしまうので払い落とすことが出来ますが、それ以外の、結露が凍らないような温度域での使用の際は、撥水シュラフかシュラフカバーは必須ですね(この冬、Hiker's Depotでは撥水ダウンシュラフとこのRIZE1+を冬季のスタイルとして提案するそうです)。

2年前、Hiker's Depotがfinetrackと共同でリリースした「ツェルト競蹈鵐」のおかげで、ツェルトやSWのシェルターについてもかなり市民権を得てきたと思います。
が、改めて書いておくと、

■RIZE1+はテントではなくシングルウォールのシェルターです。カテゴリとしてはモンベルのULドームシェルターと同様。
■透湿性能の高い素材に変更されているとは言え、結露するのは大前提。
■土間を使用して煮炊きも出来るでしょうけど、基本止めておいた方が良いでしょう。素材は非常に燃えやすいです。
■クロスポールなのでペグダウンとガイラインをしっかり張ることで、ツェルトよりも荒天時の快適性はだいぶ上でしょう。
■ベンチレーターはありますがあれは酸欠防止の意味合いが強いです。
■室内にはモノを引っ掛けたり出来るようなループ・ポケット類は一切無し。

要するに、きちんとその性格を理解して初めてこのシェルターの本来の良さが発揮されてくる、という事です。
まあ、モノって大概そういうものですけどね。。。

ちなみに。
店員さんに聞いたところ実はこのシェルター、去年から販売していたそうです。
言われてみれば、展示ブースの棚にひっそりと「ARAI」の文字の入った袋が置いてあった記憶が。あれ、てっきりエアライズだとばかり思ってました。
その他色々と面白い話を聞くことが出来たのですが、興味のある方は実際にお店で店員さんに聞いてみましょうw

個人的には非常に興味のあるシェルターですね。
惜しいと思ったのは、せめて出入り口側にメッシュパネルがあればなあ〜という点と、室内にループ2箇所くらい欲しかったなーという点、あと色はやっぱ唐草色が良かったかなー。
でも3シーズンなら高山、低山なら晩秋から冬季であれば快適に使えるシェルターですね。