10月も半ばを過ぎてから急に気温が下がり、なんだか秋を飛ばして冬が近づいてくるのを感じる今日この頃。
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ぼちぼちまたこの季節がやってきましたね。
そう、毎年恒例、インサレーション用のベスト考察ですw

2013 FALL/WINTERの製品も多く出始めている昨今、個人的に今年注目しているのが「
1,000FP」と「撥水性ダウン」の2つです。
1,000FPダウンというと昨年パタゴニアが限定リリースしたエンカプシル・ダウン・ビレイ・パーカが有名ですが、とてもじゃないけど普通のハイカーが山に持っていくにはかさばり過ぎる、ベースキャンプやエクスペディション向けのプロダクトでした。
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が、今年はモンベルのプラズマ 1000ダウン ジャケット、マーモットの1000 Perfect Down Jacket等がリリースされています。体感温度は個人差が大きいのでFP値をうのみにする必要はないのですが、1,000FPのメリットとして少ないダウン量で大きな保温効果が期待できる点があります。それに、これはなんとなくのイメージですが、ダウンというのは性質上デッドエアーを保持しやすい特性があります。そのため、FP値の高いダウンであればより多くのデッドエアーを確保しやすく、結果としては従来のダウンよりも高い保温効果が期待できるのでは・・と思ったり。
重量面で単純に考えれば、1,000FPダウンは800FPダウンに比べて約20%の軽量化が可能(実測ではないです)という事で、実際モンベルのプラズマ1000ダウンJKは平均重量が132gと、その辺のスマホよりも軽い!
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これは非常に画期的だと思います(マーモットの1000パーフェクトダウンは平均重量が236g)。


で、1000FPダウンがすごいと言うのは置いておいて。
この記事での目的は後者の「撥水性ダウン」についてです。これも各社様々なものを出していて、ざっと調べただけでも以下のようなものがあります。

・QUIX DOWN(Marmot)このQUIX DOWNはfoxfireのダウンシリーズにも採用されてます。
・撥水光電子Rダウン(The NorthFace)
Qシールドダウン(MountainHardWear)

他にもあるんですかね?ちょっと調べきれてないかもしれません。印象としては国内に代理店を持つメーカーはこういったハイテク素材を取り入れるのが早い感じがしますね。 

もともとダウンを収納しているシェル部分に撥水加工や撥水素材を使った製品は以前から多く存在していたのですが、これらの弱点は長時間湿度に直接触れていると撥水加工を通り越して濡れが浸透してしまうこと。降雨などの瞬間的な濡れを弾くのではなく、例えばアウターの下にインサレーションとしてダウンを着ると、長時間の蒸れによって湿気がシェルを通してダウンそのものに浸透してしまい、結果ロフトを失い保温力が低下してしまう、という現象がありました。

これを回避する方法として化繊(PrimaLoft等)を使ったプロダクトがあります。
化繊製品は一定の気温までは非常に有効で、濡れも気にしなくて良い点では精神衛生上も良いと思います。が、やはり絶対的な保温力はダウンにはかないません。特にテント泊等での停滞時、長時間に渡って保温をしたいとなるとさらにダウンジャケット等を上に着ることは必須になるでしょう。

前置きがかなり長くなってしまったのですが、昨年までこの時期になると毎年考え始めるのが冬季ハイクの保温について。その中でもお決まりのように毎年化繊ベストの購入を考えているのですが、今年はこれらに「撥水性ダウン」のプロダクトも候補に入れられるようになりました。

※ちなみにMarmotのQUIX DOWNはエクスペディション向けのアウターにしか採用されてないみたいです。個人的にはアウターであればシェルの撥水・耐水を強化すれば十分で、こういったせっかくの撥水ダウンであればインサレーションのラインナップに採用すればいいのに・・・と思ったり。どうですかね?デサントさん。

で、ちょっとピックアップしてみたのがこんな感じ。

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■Mountain Hard Ware 
ケルビネーターベスト
Mountain Hard Ware独自の撥水ダウン「650FPQシールドダウン」を採用しているダウンベスト。
重量が338gとやや重いのが気になるところだけど、撥水ダウンを使っている点行動中のインサレーションとしても使えそう。問題は結構ロフトがありそうなシルエットなので、タイトなアウターとの組み合わせは厳しいかな・・。


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■The NorthFace Light Heat Vest
撥水光電子Rダウンを使ったダウンベスト。
FP値は不明だけどこちらの方がインサレーション向きのシルエット。重量も参考値で135gとかなり軽量。このくらいだとパッキングしても負担が少なくて良さそうです。

それから、撥水ダウンではないけども気になった製品がこれ。

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Westcomb Fleece Down Vest
moonlight gearさんで取り扱っている日本限定発売のモデル。
フロントがダウン、背面が
Polartecフリース。そもそもバックパックを背負う背面側はロフトが潰れてしまい保温力はあまり期待できません。ならばこういうアプローチもアリですね。OUTDOOR RESEARCHのアセチレンジャケット的な考え方ですかね。残念ながらサイトでは現在売り切れ中らしいですけど、入荷の予定はどうなんでしょう??

インサレーションとしてベストを使うのは、基本的にはメインで使用するダウンジャケットがまずあって、そのブースターとしてあくまで補助的に使う、という事が自分のスタイルでは前提になります。
冬季では奥多摩等の低山がメインになる自分としては、今までの経験上行動中にダウンが必要になるようなケースはほとんどありませんし、使うとしたらアプローチまでの間や、停滞時、あとは休息中や歩きだしの十数分程度がメインでしょう。
なので、パッキングで嵩張ってしまうフリースなどよりも出来るだけパッキングの負荷にならないことを考えるとやっぱりベストというジャンルは自分にはマッチしていて、あとは化繊か、ダウンか、というところだけですかね。

ただ、撥水性ダウンと言っても結局はコーティングなので、使用頻度やメンテ状況によっていずれはコーティングが落ちてロフトも回復しなくなるでしょう。反面化繊ベストはそういった懸念点が比較的少なく、ある程度の保温力を確保することが出来ます。
コーティングが落ちるまでの保温力を取るか、保温力の低下が少ない化繊を取るか・・・。
この辺はまだまだ考える必要がありそうですね。

そういえば今年もユニクロからダウン製品が当然のごとく出てますね。
昨年は嫁さんが購入してなかなか高評価だったので・・・今年はこっちも検討してみようかなあ。