例年よりも梅雨が早く明けて、今年も夏山シーズンに突入、という時期がやってきました。
この夏は、先般世界文化遺産に登録された富士山(正確には富士山を含む文化類、って事ですが)のこともあって、さらに夏山に繰り出すハイカーが増えることでしょう。自分の身の回りでも既に何名か世界文化遺産登録記念!って事で登頂している方がいます。

みんなが夏山を謳歌することはとても良いことだと思いますし、自分も謳歌すべく、色々なハイクの計画を立てています。しかし、それと同時にどうしてもこの時期になると頭をよぎるのが「山の遭難」です。

去年の夏の後半、blogにこんな記事を載せました。
>>山について思うこと。

要するに、山って怖い。怖いけど楽しい。日常生活では味わえない困難を乗り越えた先にある景色や達成感を知ってしまうからこそ、またそこに足を踏み入れてしまう。それ自体は何も悪いことではないんですけどね。


で、なんの話かというと、今月も既に様々な山雑誌が発売されていますが、その中でも「山と渓谷」の特集記事について。
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「現場から考える遭難しないためにできること」

この記事ですが、是非、読んで頂きたいです。
出来ればすべてのページを。僕は一介の週末ハイカーなんで山と渓谷さんとは全く関係ありませんので、買ってくださいとは言いませんw立ち読みでも何でもいいので良く読んで欲しいです。

近年の山ブームのお陰もあって、山は楽しい!気持ちいい!とか、ポジティブな部分ばかりに目が行き勝ちですが、本来、登山と言うものは危険なところに入り込んでいく行為であって、その行程は多くの場合ガマンの連続で、神経を尖らせて危険を回避しながら、以下に安全に下山するか、を考えなければなりません。むしろはっきり言えばそう言ったポジティブな部分と言うのはごくごく一部。だからこそ、その「多くの我慢」の部分をしっかり対応出来る様にならないと、怪我や大小の事故、場合によっては「遭難」に繋がっていきます。

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自分もつい昨年、もう何度もblogでも書きましたがロストを経験しています。あの程度でも相当な怖さがあるのだから、本当に遭難という状況に陥った時どうするべきか。
そもそも、遭難をどうやって避けるべきか。
こういったことは実際には経験がモノを言うことも多いと思いますが、すべてのハイカーが遭難を経験してから山に入れるわけではないので、こういったもので知識を得るだけでも、知っていると知っていないでは大きな差が生まれることもあると思います。

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詳しいことは本に記載されてますので是非目を通して頂きたいのですが、自分が気をつけている点なんかをちらっと書いておきたいと思います。自分への備忘録も兼ねて。

■夏時期は明るい時間が長いため、行動時間を長く計算しがちですが、スタートはともかく行動の終了はやはり15時以前、北・南・中央・八ヶ岳・上信越・などの2,000mを越えるような稜線では14時には行動終了、もしくは樹林帯へ入るような計画をすべきでしょう。
今自分が計画しているSTSでも基本13時に行動終了、遅くとも14時にはテン場に入るように考えています。

■体力は個人差があるのでなんとも言えませんが、自分の場合経験上最長の行動時間は10時間ですね。
なので、午後14時に行動終了を考えるなら朝4時出発です。
大体4時間、6時間辺りが体力の山を向かえるところで、6時間以降はかなり体力が低下します。なので6時間〜10時間の間は出来る限り安全帯を移動できることが理想ですね・・・。とはいってもこれは山小屋の間隔なども関係してくるので難しいところもあるのですが、後半はあまりハードなルートは設定したくないって感じです。

■ソロでの行動も増えてきたので、事前に家族などには行程表を渡しています。
特に2泊以上の場合は万が一エスケープした場合のルートや、立ち寄る可能性のある山小屋などを明記しておきます。

■こないだの甲斐駒では持って行かなかったのですが、インサレーションはやっぱり最低1着は保険で持っておいた方がいいかと。自分の場合はダウンベストですね。軽量化はしたいですが、必要なものまで削ることはないので。

多分他にも色々あるんでしょうけど、あんまり書いても「当たり前じゃん!」って感じになっちゃうのでこれくらいに。。
最近はTwitterやblog・FBでも夏山報告が多くなってきたのでホント羨ましい限りですが、この夏が終わっても皆さんが「良い夏山だったね!」と振り返られるように、そして自分もよくよく肝に銘じて山へ行きたいと思いますよ。