アイテムレビュー第2弾、前回のBlackDiamond ReVoltに続いて今回の奥秩父ハイクでデビューとなったシェルター・NEMO META 1Pについての使用雑感などを書いてみたいと思います。
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META1Pを購入検討、あるいは興味を持っている人にとって恐らく色々と気になるポイントが幾つかあると思いますが、だいたい以下の点じゃないでしょうか。

【1】結露の程度はどうなのか?
【2】居住スペースはどうなのか?
【3】寒さ=風の抜け具合は?
【4】設営は簡単か?

この辺り、一つずつレビューをしていきたいと思います。


【1】結露の程度はどうなのか?
これについては先日の記事でも少し触れましたが状況を改めて記載しておきますと、

○1日目(将監小屋)
幕営地 芝 湿度はやや高い 無風〜微風
気温は−1℃程度
結果→結露が幕内で凍結し、霜のように張り付く。
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無風状態だと環境にもよりますが、やはり結露はします。そして寒ければその結露は↑の写真のように凍結し、霜になります。将監小屋は地面が芝生のためやはり湿度が高く、当日は無風〜微風だったこともあってかなりシェルター内には湿度が溜まっていたと思われます。加えて外気との温度差が大きかったため、相当の結露が発生→気温の低下により霜になる、という状況だったようです。
まあ、考えようによってはいっそ霜になってくれた方が払い落とせるので気が楽かもしれないですね。

○二日目(鷹ノ巣避難小屋)
幕営地 芝生・土 微風〜弱風
気温 3℃〜1℃前後

結果→写真はないのですが、結露は発生していました。と言ってもさほど激しいものではなくシェルター内にうっすらと、触るとぬれているのが分かる、と言った程度です。
ある時間帯だけ結露が多かったようで、一度だけ風に煽られて結露の水滴が顔に落ちてきたことがありましたが、それ以外は特に問題はありませんでした。
シェルター内に水溜りが出来てしまうようなこともなし。この日はやや風があったため、シェルター内もよくスースーとしていて、それが結果として結露の少なさにつながったと思われます。

結論から言えば、まだ2泊使った状況ですが結露は大なり小なり発生する、ということです。
前々から分かっていた事なのでこの点はあまり気にしてませんが、1点いえることは、いくらメッシュ構造で後部ベンチレーターがあって風通しがよいといっても、結露は完全に防げるものではない、と言うことです。よほど外気の湿度が少なく、かつ地面からの湿度も無い、それでいてシェルター内外の気温差がほとんどない、と言った状況でもない限りは結露が無い、ということはありえません。
そのため、シュラフカバーやパックライナー等、必要なものはやはり揃えておくということが大事ですかね。
あとは、内部の結露をふき取るには100均とかで売っているマイクロファイバーのタオルなどを持っておくといいと思います。さほど荷物にもならないし、吸水力が高いので結露をふき取るには重宝します。


【2】居住スペースはどうなのか?
これについては、今日新たにMETA1Pの写真を撮ってみたのでそれを見ていただくのが一番かと。

NEMO META1Pはストックを利用して立ち上げるワンポール型のシェルター。
最低でも125cm以上のストックを使用することを推奨とされています。という事でまずは長さ125cm状態の写真。
125正面
※今回撮影した場所はかなりフラットな芝生のうえ。通常山で使用する場合はこんな好条件で設営できる事はないと思いますが、あくまで参考として。

125下の開き具合
前室下と地面の間は10〜15cm程度空いてしまいます。

132ハーフ
前室をハーフオープン状態。ここまでは例えばsixmoondesignsのLuna Soloでも可能ですね。

132フルオープン
前室フルオープン。これがLunaSoloでは出来ない芸当。実はこれがやりたいというのもMETA1Pを選んだ決め手でした。前室のペグダウンした先の部分から、シェルターのTOP部分を付属のガイラインで接続する事で、前室のフライをたたんでも自立させる事が出来ます。この解放感はホントキモチイイです。

125座り
ストックの長さを125cmにした状態。この状態でも頭上空間はかなり余裕はあります。125cmで立てるとシャキっと設営できない、という記事も見ましたが、その場合
132後ろ
恐らくですが、この背面のベンチレーター部分のガイラインの位置が悪いのではないかと思われます。出来るだけここにもテンションをしっかりかけてやることで、だいぶシャキっと設営できるみたいですよ。

125サイド
ストック125cmのサイド写真。うーん、カッコイイ。

続いてストック長を132cmくらいにしてみた場合。
132正面
正面から。125cmの場合よりもだいぶ高さがでて、ピシっと感が出てます。

132座り
写真だと微妙ですが、左右のサイドウォールの立ち上がりがこちらの方がはっきりしていて、これくらいあればサイドリフターを使わなくても大丈夫そう。125cmの場合はサイドリフターを使った方が良さそうですね。

132ねっころがり
寝っ転がってみた図。ちなみに自分の身長は170cmくらい。この状態で、アタマの上と足元にはだいぶスペースがあるのが分かると思います。

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これは先日の鷹ノ巣避難小屋での写真ですが、左右の空間はこんな感じです。ソロで使うにはだいぶ贅沢な広さがあります。かなり快適ですね。

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ちなみに前室。かなり広大な前室があります。ペロさんも以前META2Pのレビューでも書いてありましたが、ダブルジッパーが欲しかったのは残念なところ。あとは開け閉めがちょっと大変ですが、まあ靴を使って地面に片手をついてやればちゃんとジッパー部の開け閉めは出来ます。

132サイド
ストック132cmのサイドから。かなり背筋ピーン!って感じです。

ストック長が132cmくらいあるとかなり快適です。シェルター自体へのテンションもしっかりするので雨天時などの安心感は増すと思います。ただしどうしても背が高くなるので風を受け易くなるので、ペグダウンした状態でも石などで少し補強しておくといいかもしれません。

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シュラフなどを引いた感じ(鷹ノ巣避難小屋の幕営時)。

後部ベンチレータ
後部ベンチレーターと小物入れ。

フロントサイドポケット
出入り口の入って左手にもメッシュの小物入れがあります。

前室のフライのダブルジッパーと並んで欲しいものとして、シェルター内部にちょっとしたものを吊るしておけるループですね。これが全く無いので、例えば温度計や時計、場合によってはミニランタンなどを吊るせるところがありません。まあ、これも軽量化のためなのか・・・。この辺は何かカスタマイズできたらやってみたいです。

総じて、しっかりとシェルターにテンションをかけて設営すればかなり快適。特に天気が良い日であれば前室フルオープンはめちゃキモチイイです。これほんとサイコー!


【3】寒さ=風の抜け具合は?
前述【2】の写真を見てもらえば分かりますが、インナー部分の前面がフルメッシュであること、後部のベンチレーターがかなり大きいこと、さらに前室と地面の隙間がかなり大きいことなどから通気性はメチャいいです。
仕様としては3シーズン、特に夏ですね。まあ、見た目どおりです。
なので、シェルター自体への保温力はツェルトなどに比べれば低いです。夏場などである程度暖かい状況が見込める時以外はちゃんと防寒着、特に風に対する対策を考えた方がいいですね。就寝時であればシュラフカバーは、結露の問題とあわせてもやはりあった方がいいです。
ただ、これだけのものなので是非とも冬季も使いたい。という事で、ちょっとこれはあるアイディアを考えてます。いずれ実行するかも。


【4】設営は簡単か?
写真を撮り忘れたのですが、最低限必要なペグダウンは全部で6箇所。一応後部ベンチレーターの下のフロア部分にもガイラインがついているのでここをペグダウンすることも出来ますが、無くても大丈夫ですね。
設営自体は今回のようなフラットな場所で大体5分くらいです。HUBBA HUBBA HPもそんなに時間がかかるわけではないのですが、フライをかける手間が無い分、ストックで立ち上げてしまえば形が出来るMETA1Pの方が設営は楽かもしれません。



総じて、軽量・コンパクトでバスタブ・バグネット付き、広大で解放感のある前室と何よりワンポール(トンガリ)シェルターのかっこよさ。ソロで使うには贅沢なほどのフロアと快適性を兼ね備え、高い次元でバランスの取れたシェルターといえると思います。
もちろん、しっかりとしたペグダウンが必須であること、インナーの結露は避けられないこと、通気性が高い反面シェルター自体の保温力はほとんど期待出来ないことなどのデメリットを良く理解したうえでのことですが、この辺はツェルトを選ぶ人、他のSWのシェルターを選ぶ人でも条件は同じでしょう。
その上でMETA1Pならではのメリットをどう捉えるか。自分としては今のところベストなソロシェルターといえそうです。

発売から既に3年が経過していますが、マニアックなものであればあるほど淘汰されるのも早いこの業界において、未だに発売され続けるにはやはりそれなりの理由があるのだと思います。
まだ実質2泊、これからソロでは色々なシチュエーションで使ってみて、より気になるポイントがあればまた取り上げてみたいと思います。