穏やかな月夜。
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静寂を切り裂く轟音が響き始めたのは、まだ日付も変わる前の22時ごろだったでしょうか。。。
突然、テントを大きく揺らす風の音で目が覚めました。
時計を見るとまだ22時を少し過ぎたあたり。次の瞬間、HUBBA HUBBAの長辺側が風で大きく歪みシュラフごと体を押してきます。
まさか。
瞬時に脳裏をよぎったのはあの白馬岳の一夜。轟音と共に風がテント場を縦横無尽に駆け抜けたあの夜です。
風は断続的に吹き荒れ、治まったかと思えばまた吹き付ける、の繰り返し。その勢いは時間を追うごとに強くなっているように感じます。
慌てて飛び起きて、タープ泊のペロさんに声をかけると・・・

「ペロさん、大丈夫っすか?」

「大丈夫っす、なんかエクストリームっぽくて楽しくなってきました♪」


ぺ、ペロさん・・・!この状況でタフすぎですw
取りあえず何かあればすぐにこちらのテントに非難してもらうように言っておきます。
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途中眠れなくて、お湯を沸かしてコーヒーを飲みます。

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ペロさんも起きていてどうやらお湯を沸かしている様子。

とはいえ、HUBBA HUBBA HP自体も風には決して強いテントではありません。
そこで思い出したのが、以前yama-osonさんのblogで、HUBBA HUBBAのセンターフレームにストックをつっかえ棒のようにして使っていたことです。
同じではありませんが、早速試してみると・・・
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上手い具合にフィットしてくれました!
石突部分を凍った雪面に刺して、
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グリップ部分をセンターフレームの先端部分に合わせて長さを調節します。
これでテント本体の歪みはほとんど無くなりました。強度的にもかなり増したようです。
今回は急遽だったのできちんと接続していませんでしたが、何らかの形でセンターフレームとストックを固定できれば、風に弱いと言われているHUBBA HUBBAの領域がもう少し広がりそうです。

さて、テントの不安は取りあえず無くなったものの、相変わらず風はその勢いを増しています。
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最後の暴風の時間帯はこのころ。
この時の風が最も強く、そして山で経験した中でも最強クラスの風でした。
この時間までほとんど1時間おきくらいに暴風のために起こされて、ほとんど眠れていません。
それでもなんとかうつらうつらとしながら、いつしか気を失うように眠っていました。
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それから2時間あまり。ようやく眠れたかな・・・という頃に起床時間。
正直今日はのんびりしませんか、と喉まで何度も出かけたけど、富田新道は長丁場。雲取山のPEAKも踏むことを考えるとそれほどのんびりはしていられません。
眠い目を擦りながらシュラフからもぞもぞと抜け出します。テント内気温は-8℃。あれだけ風が強かったのにも関わらず大きく冷え込むことは無かったようです。

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ささっと起きて朝ごはん。今日はカップヌードルごはんと味噌汁。暖かい飲み物があると冷えた朝にはありがたいですね。

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西の空がうっすらと赤く染まり始めます。

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富士山も赤く染まり・・・
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飛龍の稜線も朝日に照らされてとても美しいです。

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すっかり夜が明けてからテント場を撤収。
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ペロさんも撤収を完了し、準備をしたらいざ、雲取山へ!
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奥多摩小屋、この冬また来たいですね。

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あまりよく眠れなかったわりには体の疲労はだいぶ抜けてくれたようでした。
悲鳴を上げていた脹脛もバッチリ回復しています。やっぱり山で過ごすと二日目の方が調子がいいですね。

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行きは雲取山までスパイダーも装着せずに行きます。
ところどころ凍結箇所があるのですが、まだ溶け始めていないのでさほど滑りません。
昨日よりも雲は多いものの、それでも気持ちの良いハイクアップ!
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途中小雲取のピークから眺める丹沢山塊。
右から大室山、檜洞丸、臼ヶ岳、蛭ヶ岳、不動ノ峰、丹沢山、塔ノ岳、大山。

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途中写真を撮ったりしながら、奥多摩小屋から40分で雲取山山頂の目の前に。
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最後の斜面を一気に登りきり・・・
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お久しぶりの雲取山山頂に到着!調べてみたら2011年に山頂で御来光を見て以来なので丸々1年以上来ていなかったようでした。。。すぐ下の奥多摩小屋には何度も来てるんですけどね(^^;
ともあれ、久々の雲取山なので・・・
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山頂Fly High!鳥ver.!あまり意味はありませんっ!w


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今年正月に何かと話題になった1等三角点。多分日本て一番有名な三角点でしょうね。

この後は非難小屋で少し休憩し、下山時のためのスパイダーを装着。
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9時6分、富田新道経由での下山開始です。