9月23日日曜 2日目。

深夜、テントのフライにパラパラと何かが当たっている音がした。
風が出てきて、砂埃でも舞ってるのかな?と思って、特に気にせずそのまま再び眠りにつく。
この時点でもまだそのことは全く想像だにしていなかった。


午前3時30分、予定通り起床。
フライを叩く音がはっきりと聞こえる。これは・・・・間違いなく雨音。
外に出てみると、普通に、雨。

とりあえず、奥穂の早朝アタックは一旦中止。どうせこの天気では御来光も拝めない。
陽が出て雨が止んだら登り始めても充分時間はある。
そう思いなおして再びシュラフにもぐりこんだ。

それから2時間半後。
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午前7時5分。
雨は止まなかった。

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奥穂方面には分厚い雨雲がかかっている。
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常念側もどんよりとした天気。
一昨日まで天気予報では、この3日間は持つはずだったのに。
とりあえず涸沢ヒュッテの売店前で朝食を済ませて、ヒュッテで情報収集。
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ヒュッテ内にあるテレビで天気予報を見てみると、なんと今日(23日)は夕方まで一日雨!!
なんてこったい・・・!

この時点で幾つかの選択肢があった。
1つ目は、このままここで停滞すること。
2つ目、今日のうちに徳澤辺りまで下りてしまい、そこで再度テントを張ること。
3つ目は、今日すべて撤収し、帰路につくこと。

非常に悩んだのだが、明日は曇りの天気らしい。いや、もはやこの時点で天気予報はあまり当てにならないかもしれないのだが、奥穂へのアタックはこの天候では危険がある。穂高岳山荘までいけたとしても、その先は難しいだろう。
ならば、今日は涸沢でひたすらのんびり過ごし、明日の天候回復に期待するか。
どちらにしても、明日は上高地に降りなければならない。つまり、今回の山行中での奥穂登頂はこの時点で無くなってしまった。
残念だが、安全を考えると仕方の無い判断だった。でも、またここに来る理由が出来た、とも言えるかな。

そうと決まったらやる事は決まっている。
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ヒュッテ内で宴会スタート!
と言ってもお酒は無限にあるわけでもないのでちょっとずつ頂く。

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昨日は見なかったけど、ヒュッテ内には映画「岳」のロケ写真や、原作石塚 真一さんの直筆三歩Tシャツなんかが飾られていた。
くしくもこの日、23日は映画「岳」がTVで初放映される日だった。

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「岳」の隣には昔の登山道具が飾られている。
一番右の昔のアイゼン、あれうちの実家にあったなー。オヤジが使ってたやつとよく似ている。

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たまにフラッと外に出てみるも、やっぱり雨は止んでいない。
昨日生ビールを飲んだテラスも、雨に濡れて寒々しい。

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ずっとヒュッテ側にいてもアレなので、涸沢小屋にも行ってみる。
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前穂も吊尾根も、奥穂も、昨日は見えていた景色は今日はガスの中。

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てるてる坊主にも頑張ってもらわねば。

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今日は日曜。そしてこの天気という事もあって、テントの数が時間を追うごとに減っていく。

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お昼には再びヒュッテ側に戻りカレーを頂く。
ここのカレー、中々あとからピリっと辛さが来る、スパイシーなカレーでした。

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その後も雨は降ったり止んだりを繰り返し

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ヒュッテの鐘。晴れてる時に撮っておけばよかった・・・!

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再びヒュッテの中で飲み開始。
この時、あとから入ってきたおじさんとちょっと話をした。
なんでも元々富士山を撮るのが好きだったらしく、息子さんも俺らと同じくらいの年齢で毎週のように山に行っているらしい。
富士山好きの父親のために、必ず山に行ったら富士山の写真を撮ってくるのだそうだ。
山で繋がる親子のちょっと良い話。

そしてこのおじさんから聞いたのだけど、10月に入ってから10日ごろまでは涸沢の小屋は予約が満杯、さらに上高地行きのバスも1席も空いてなくてキャンセル待ちの状態らしい。
これは今度の10月の三連休、涸沢はまたとんでもないことになるな・・・と。
そして、紅葉を見るなら日光が良い、と教えてくれた。その気になれば日帰りで廻ってこれるルートもあるらしい。
ちょっと調べて、11月くらいになったら行ってみようかなあ。

そんな感じでひたすら飲み続け、
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すっかり良い気分。
奥穂には行けなかったけど、これはこれでアリか・・・?