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■右がいつも使っていたMEのプロライトジャケット。左がヘリウム2。

山を歩く事において、特に二泊以上の山行では、途中天候の変化に見舞われることの方が多いだろう。
そんな時に、しっかりと状況に対応できるための準備をしておく事は、山に行く人なら初心者・上級者、男性女性、老いも若きも問わずに必要なこと。

特に、心配性な自分としては、今までであれば薄手のレインウェア1枚で北アに行こう、などとは思わなかったかも知れない。
しかしこの夏の時期だからこそ、ある意味テストするには良い環境だと思い、今回はレインウェア(上)としてアウトドアリサーチのヘリウム2ジャケットを試してみた。

今回は初日の中房〜第二ベンチ付近までと、2日目の燕山荘〜東天井岳通過付近までが雨に見舞われた区間だった。

ヘリウム1

■初日、合戦尾根にて。まだ雨が降っている。


ヘリウム2
■初日、合戦尾根。既に雨は上がっていて、霧雨程度。


時間にすると初日は1時間半程度、2日目は4時間程度。

結論から言えば、撥水性能については最後まで落ちることはなかった。

問題は内側からの蒸れ。これは生地の摩擦の大きくなるショルダーハーネスの辺りではジャケットの色が変わるほどだった。これはプロライトジャケットと違い2.5レイヤー、しかも薄い生地を使用しているためある程度は仕方ないところか。


ヘリウム3
■二日目、東天井岳手前。この頃はまだ小雨が降り続いていたころ。風も冷たかった。


しかしそれ以外のところについては特に問題は無かった。生地が薄い分、短い時間で乾くというメリットもあるが、反面北アの岩場で、とくに鎖場等を歩くときはやや不安がある。

つまり、ヘリウム2ジャケットはレインウェアとして「必要最低限」の機能は十分持っていると言える。

ただしこれ1着で済ませるのであれば、個人的には「夏季限定」の4文字が着く。


やはり生地が薄い分、外気温を肌で感じ易い。そのため風が吹くと肌寒さを感じるのだ。夏のこの時期だからこそ、ある程度寒くても耐えられたものの、これが晩秋や春先、ましてや冬季であれば自殺行為に等しい。

また、夏季であっても連続歩行が5時間を越えるような状況では、あまりオススメできないかもしれない。

長時間の使用により、低体温症を招きかねないからだ。


つまり、レインウェアの使用条件としては、せいぜい最大3時間、それも横殴りの叩きつけるような豪雨ではなく、今回のような少雨の場合に限るだろう。

これ以上の場合はやはり多少暑くても、3レイヤーのウェアを着たほうが安全だ。


とはいえ、ヘリウム2はその薄さ、軽量さからレインウェア以外にもウィンドシェルとしても十分な性能を持っている。

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特に快晴であってもピークアタックの際などには、非常に重宝することは間違いない。

という事で、今後高山へ行く場合は、荷物は多少増えるのだが予想される天候次第でプロライトジャケットも持参することにしようと思う。

山に入る時間が長くなればなるほど気候の変化の影響は受け易い。
しかし、それを受け止められなければ、ただのツライ、イヤな山行になってしまう。
そうならないよう、しっかりとした準備は欠かせないのだ。

・・・と言いつつ、早いところボトムのレインウェア、どうにかしないとなあ・・・。