縦走三日目、8月16日。
いよいよ今回の山旅の最終日。昨晩は20時過ぎに就寝して、今日は4時50分に起床。
睡眠はたっぷりと取った。体調は万全。あとは天気さえ持ち直してくれれば。
眠い目を擦りながら、テントから這い出てみる。昨晩はあの後雨は降らなかったらしい。
天気はどうだろうか、とテントから東の空を見上げてみると
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なんと!
これは朝陽が昇り始める直前。少しずつ暗い青から、オレンジ色に空が染まりつつあった。
慌ててカメラを手に取り、嫁さんを起こして常念乗越の東端まで行ってみると、もうそのドラマチックな朝のショーは始まっていた。
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神様はなんとも勿体つけるような演出を最終日に用意してくれていたものだ。
ようやく、クリアな御来光を見ることが出来た!
今日はきっと、快晴のトレイルを歩けるだろう。
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北側の横通岳方面もモルゲンロートに染まる。
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常念岳もほんのりと赤みを帯びている。
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そして槍穂方面の雲も燃えるような赤さ!
あの向こうは今、どんな光景が広がっているんだろう?

こうとなったら急いで準備。
ウィダーゼリーで軽く朝食を済ませて、急いで登山靴を履いて出発。
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時刻は6時をすぎたところ。
常念岳もようやくテント場からその姿をすっきりと見せてくれた。と言っても今見えているところはピークでない。
あそこからさらに奥に進んだところに本当のピークが、きっと快晴の下、待っているだろう。
という事で、早速常念岳山頂を目指して歩き始める。

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ようやくめぐり合えた、夏山らしい快晴のトレイル。
ガレ場でちょっと歩きにくいけど、もうそんなの気にしていられない。DSC_0705
槍方面は相変わらず雲が分厚い。が、雲の流れが非常に早いので上手くすれば槍ヶ岳もその姿を見せてくれるだろうか?
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東側に視線を移すと、太陽はすっかり雲の上に上がっていた。
山は強い影を作り、その光は安曇野の市街をきらきらと照らしている。

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振り返ると朝陽に照らされた常念小屋と、その向こうには横通岳。
緑色が光って見えるようだ。

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さらに山頂へ向けてすすむ。
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浮石が多く、そして踏み跡を間違え易い。
この天気なので道に迷うことは無いけれど、落石にも注意しながら一歩ずつ標高を上げて行く。

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そしてテン場から見えていたニセピークに差し掛かったとき、前方から声が聞こえた。
「槍が見えるぞ!」


なんと!ついに見えるか槍さま!


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急いでニセピークの上まで上がってみた・・・が、しかし。
分かるだろうか、写真の中央やや右側に、うっすらと雲の陰からその山頂部の左側だけを覗かせている槍ヶ岳が。
結局、今回の山行では、上の写真がもっとも見えている姿だった。
それはまるで、
「見たいのなら直接ここまで来い!」
と言わんばかり。
上等上等、そこまで言うなら、行ってやろうじゃないか・・・!

と、槍ヶ岳はそんな感じで残念ではあったものの、それ以外はまさに絶景。
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大天井岳方面、喜作新道のトレイル、そして前日に雨とガスと風の中歩いてきた常念山脈のトレイルがしっかりと見えている。
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たったまらんぜ!

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ああ・・この状態で、この天気で、あのトレイルを歩きたかった・・・!
でも、こうして見えただけ、ホントラッキーなんだよな。

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目指す常念岳山頂はあとわずか。

そしてテン場から1時間ちょい。
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ついに到着!
日本百名山・常念岳2857m山頂!
周りにさえぎるものが無いので、まさに360度絶景!

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蝶ヶ岳方面、こちらも気持ちの良さそうなトレイルがずーっと続いている。
今回はここから先は断念したけれど、いつかこの常念山脈縦走も制覇してみたいと思ってたりして。

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そして前日から歩いてきた、大天井岳、東天井岳、横通岳。
大天井の左手には牛首山、そして槍ヶ岳へと続く喜作新道のトレイル。あそこも歩いてみたいな・・!

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奥には南アルプスの山並、そのさらに向こうには富士山も!

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この高度感、タマリマセン。
なんか、山にくると高所恐怖症が発症しないんだよな・・・俺。

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山肌に雲の影がうつって流れていく。
こんな景色はきっと何時間見ていても飽きないだろうなあ。

とは言っても今日は最終日。
テントの撤収もあるので、後ろ髪を引かれつつ山頂をあとにする。

と、下山途中に
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おお!またまた雷鳥さん登場!
事前にインスタのフォロワーさんから、常念小屋〜常念岳の間は雷鳥の遭遇率が高いとは聞いていたけど、まさかこの快晴でお会いできるとは。
・・・という事はこの後天気崩れるのか?
そりゃ困るぜ雷鳥さん!
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という事で、雷鳥さんにさよならして足早に常念小屋へと帰還することに。
アバヨ雷鳥さん!